「一刀両断」という言葉についてみていきましょう。

その意味や使い方を例文と類義語を紹介して詳しく説明していきたいと思います。

「一刀両断」の意味や使い方を学ぼう!

「一刀両断」という言葉についてみていきましょう。

四字熟語「一刀両断」

「一刀両断」は四字熟語になります。

よってこの通りに覚えましょう。

四字熟語として使う事によってはじめてその意味をなしてきますからね。

「一刀両断」の読み方

「いっとうりょうだん」と読みます。

特別に難解な読み方ではありません。

このまま覚えましょう。

「一刀両断」の意味


「一刀両断」の意味についてみていきましょう。

思い切って決断する様子

「一刀両断」の意味の1つ目は「思い切って決断する」です。

この四字熟語は並べられている漢字の意味をそのまま表現しています。

つまり刀を一振りして全てをかたずけてしまう、という意味合いです。

物事の決断に時間をかけすぎてもいい判断はできません。

それならばいっそのこと刀を一刀のもとにスパッと切り裂くように一瞬で決めてしまったほうが結果は同じ、ということになる、という意味なのでしょう。

物事を素早く処理する様子

物事を素早く処理する様子も「一刀両断」の意味として成り立ちます。

とにかく早期に解決する、というニュアンスがこの言葉の意味を形成しています。

いつまでも煮え切らずだらだらと決めかねていたら機を逃すだけ、ということでしょう。

問題を早期に解決する様子

問題を早期に解決する様子も「一刀両断」としての意味を成しています。

世の中にはなかなか話の結論が出ないケースがよくあります。

そういった場合にスパッと一刀両断のもと、処する、といった具合で問題を一気に処理してしまう場合に使うものです。

最も、このようなケースでは権限者が問題を解決するときに使えるものであって対等なもの同士が話し合いによって解決しようとしているならば、一刀両断的な解決は難しいでしょう。

「一刀両断」の由来

それでここで「一刀両断」の由来について触れておきましょう。

「一刀」=「一太刀」

「一刀両断」」に出てきます「一刀」は「一太刀(ひとたち)」という解釈があります。

つまり一刀のもとでいかなるものをも切ってしまう、という意味が込められているのです。

太刀を使って真っ二つに切る意味

つまり「太刀(たち)」を使って一刀のもと、あらゆるものを真っ二つにしてしまう様をいっているのです。

「一刀両断」を構成する漢字の順列からしても全く持って同感できる言葉の由来ですね。

中国の「朱子」の言葉から

中国、宋の時代の儒学者「朱子」が著した書物によるところからもその由来を推し量ることはできます。

これは朱子とその門弟たちが交わした問答を書物にした資料です。

古い考えを思い切って断つ、という意味合いが込められているようです。

「一刀両断」の使い方

それではここからは「一刀両断」の使い方について紹介していきたいと思います。

問題解決のときに使う

問題解決が滞ってしまったときに事態解決案としてこの手法を使います。

勿論、使う手段はその問題の中身によります。

その問題を解決するための核心に触れる部分を攻めるのです。

スポーツでも仕事でも会議でもそれぞれ核心があるはずです。

その部分を一気に攻め落としてしまうやり方をいいます。

何かを決めるときに使う

何か決めたり決定したりする時にも「一刀両断」という言葉を使います。

この時も、なかなか決められないような状況に陥った時がこの言葉の真価になります。

例えば小学校のクラスで何かの役を決めるにあたって、なかなか役が決定しない場合、担任の先生がズバッと誰かを指名して決めてしまったときなどがそれにあたります。

なかなか決められない状況の時は、誰かの鶴の一声で決まるときがありますからね。

「一刀両断」はそのような状況を説明する言葉になるのです。

処理や対応に対して使う

何かの処理や対応時にも「一刀両断」という言葉は使います。

煩雑な作業や複雑な事務処理が続いていたとして、その状況を一発で断ち切ってしまうくらい強力なやり方を行使した場合がそれにあたります。

こういった場合、経験が多い人がその場にいれば状況が変わってくるでしょう。

関係を断ち切る意味で使う

何かの関係を断ち切るときにも「一刀両断」という言葉が使われます。

例えば人間関係。

いつまでもしつこく付きまとってくる相手に対して一喝するがごとくスパッと関係を切ってしまう。

そのような言動や行動を「一刀両断にする」というのです。

いつまでもうじうじと煮え切らない態度を取られると相手は愛想も尽きるでしょう。

そういった場合は「イエス」か「ノー」で状況を変えるしかないのです。

長い表現をまとめたいときに

長い表現を一気にまとめたいときにも「一刀両断」という言葉で解決します。

例えば会社における報告書。

通常ならば簡単明瞭に書いて提出するべきものですが、主観が入りすぎて要点がぼやけてしまい文章になっていない報告書を提出してしまいました。

そんな意味不明な報告書を担当上司が一刀両断の下、切り捨てる、といった構図になります。

「一刀両断」にされてしまうようなケースは意味不明でダラダラした模様があることが特徴といえるでしょう。

「一刀両断」の例文


それではここからは「一刀両断」を用いた例文を紹介していきましょう。

あれほど好きだったお酒を一刀両断した

この例文に登場します主人公は、大のお酒好きだったのでしょう。

それをある理由によって今日から一滴たりとも飲まないと誓ったのです。

この様子を「一刀両断」という表現で表したものです。

よって「一刀両断」されたものはお酒を飲みたいという欲望です。

どうしてお酒を断つようになったのか、それはわかりません。

もしかしたら健康診断でひっかかり医者に止められたのかもわかりませんね。

いつまで迷っているんだと一刀両断された

この例文に出てきます「一刀両断」の中身は、迷いです。

つまり何かに迷っていてなかなか決められないから相手から厳しく言われてしまったのです。

「迷わずに早く決めろ」と。

このように「一刀両断」は、決めるべきタイミングの時に決められないような状況時によく使われるのです。

無理な誘いには一刀両断して拒否をする

無理な誘い。

それは自身の常識や財力を超えた内容のことです。

そのような誘いは大昔から悪い誘惑と相場が決まっています。

そのような誘いは断固として断っておかないとあとでとんだ火の粉がかかってくる恐れがあります。

世の中、このように勇気を出して拒否する姿勢も必要になるのです。

気の合わない友達との関係を一刀両断した

この例文では気の合わない友人との「関係」を一刀両断しています。

つまり今後はもう付き合わない、という意思を表しているのです。

もしくは相手の意見に関して徹底的に反論したのでしょう。

それも今後の関係を断ち切ってもいいというくらいの覚悟を持って。

優柔不断な態度を取り続ければ相手もいつまでもズルズルと関係を続けてしまうからです。

ただ、一旦このやり方を使ってしまったら本当にその後の人間関係に影響を及ぼします。

「一刀両断」にしてしまったのに再び接近してしまったら「いい加減な奴」というレッテルを貼られてしまうのを覚悟しておきましょう。

彼は一刀両断してやっと嫌な仕事を辞めた

この例文で一刀両断されたものは「仕事」です。

彼は仕事を「一刀両断」して辞めることにしたのです。

きっと彼にとって嬉しくも楽しくもない仕事だったのでしょう。

いやいややるのならいっそのこと辞めてしまって新しい仕事に就くほうがよっぽどいい、という判断の元だったのでしょう。

仕事を一刀両断するには相当な勇気と覚悟がいります。

だからこの言葉が相応しくなるのですね。

「一刀両断」の類義語

それではここからは「一刀両断」の類義語について紹介していきましょう。

ぶった斬る

「ぶった斬る」。

つまり刀などを使って委細構わず切り捨ててしまうさまをいいます。

時代劇などで刀を持った侍が相手の言い分に不利になったときに口では勝てないので刃物で勝利を収めようとする行為を指して使われるケースもあります。

ただ、この言葉、文章として使うとかなり荒っぽく野蛮な印象を与えます。

力づく、つまり暴力でもって相手をねじ伏せるニュアンスがあるからです。

よって会社などのような場所でこの言葉をむやみに使うことは避けるべきでしょう。

一気に使った人の立場を悪くさせる可能性があることを肝に銘じましょう。

叩き斬る

「たたき斬る」も「ぶった斬る」同様、刀の一振りで事態を一気に解消しようという意味を持った言葉です。

ただ、この言葉も使う用途をよく考えて使用しないと逆効果になってしまいます。

新聞や雑誌など記事を論評したり批判したする際に使用するならばいい意味でインパクトを与える言葉になるかもわかりません。

しかし、会社の同僚や仲間同士でこの言葉を使うと相手にいい印象を与えないでしょう。

ましてや上司や先輩には絶対に使ってはいけない言葉として記憶しておきましょう。

ズバッと

物事を一気に処理したり片付けてしまう際に用いられる言葉です。

まさに「一刀両断」と同じ意味を成す言葉といえます。

言い方を変えれば「単刀直入」ともとれるでしょうか。

つまり核心をストレートに突く、という意味合いです。

言い訳をたくさん並べたり、うだうだといつまでも言い逃ればかりしているような状況において聞いている側から「ズバッと言え」といった感じで使われますね。

よくテレビの報道番組などでMCを担当する人物がズバッと問題を叩き切るシーンが登場する時があります。

分かりにくい話しの内容を一発で納得させられる効果もありますから、正しく使えばあなたのコミュニケーション能力に大きく貢献してくれるでしょう。

但し、失敗してしまうと名誉回復は難しいです。

「ズバッと」周囲を納得させるだけの知識と経験と人間性が求められる言葉なのです。

ばっさり

「ばっさり」も進行の遅い作業や言い訳などに対して一発で勝負を決めろ、といったニュアンスで使われます。

つまり「一刀両断」とほぼ同じ意味ということになります。

例えば新聞紙上において、評論家が負けたプロ野球チームの戦い方をバッサリと切り捨てた、といったような言い方になります。

経験豊富な人間がそうでない人の仕事ぶりや戦いぶりなどを評論、判断し間違いである、といった評価を下した意味合いになってきますね。

快刀乱麻を断つ

「快刀乱麻を断つ」とは、もつれた事柄をものの見事に処理することの例えになります。

つまり一発でややこしかった事案を片付けてしまう様子をいいます。

つまり「一刀両断」と全く同じ意味合いの言葉といえます。

「快刀乱麻を断つ」は主に時代劇でよく使われる言葉になるでしょう。

現代社会ではあまり用いる機会はないかも分かりません。

ただ、それだけにこのような言葉をとっておきの場面で使えたらあなたのコミュニケーション能力は周囲の人達から一目置かれるものになるかも分かりませんよ。

進取果敢

「進取果敢」とは、自ら積極的に進んで行動し、かつ決断力が強くて大胆に突き進んでいくさまをいいます。

「一刀両断」とは細かい部分でニュアンスが違ってくるかも分かりませんが、物事を一刀両断に処すためには積極性と大胆な行動力、それに決断力が必要になってきます。

つまり「進取果敢」は「一刀両断」の意味を説明した言葉になるのです。

ただ、日常会話の中において「進取果敢」という言葉を用いる機会は少ないでしょう。

といいますか、もし使ったらその言葉の意味を理解できる人はあまりいないと思われます。

それならばやはり日常会話の場面では「一刀両断」の方を使っておいたほうが無難ということになるでしょうね。

「一刀両断」を正しく使いこなそう!

今回は「一刀両断」という言葉についてみてまいりました。

「一刀両断」という言葉、使うとしたらそれなりの立場と貫禄が必要になってくるかも分かりません。

なにせ話しの中でこじれた会話を一気にひっくり返すことになります。

成功すれば非常に気持ちいいでしょうが、失敗すると自分の立場を悪くしてしまうかも分かりません。

よってこの言葉を使う時は慎重さが求められるでしょう。

話しの腰を折らないように周りの空気感も十分に読んだうえで使わないと言った本人が浮いてしまう可能性がありますからね。