「鬼に金棒」という言葉について解説していきましょう。

この言葉は結構、あらゆる分野で使われる言葉です。

しっかり覚えて臨機応変に使いこなしましょう。

「鬼に金棒」の意味や使い方を学ぼう!

「鬼に金棒」という言葉の意味や使い方について正しく学んでいきましょう。

ことわざの1つ「鬼に金棒」


「鬼に金棒」という言葉はことわざの一つです。

いろいろな書物、特に教科書にも登場する言葉です。

それだけに意味を正しく知っていないと自身のコミュニケーションに支障をきたしてしまうでしょう。

「鬼に金棒」の読み方は?

読み方は「おににかなぼう」です。

「金棒」は「こんぼう」ではありません。

しっかり正しく覚えましょう。

「鬼に金棒」の意味

それでは「鬼に金棒」の意味についてみていきましょう。

強いものにより一層の強さが加わること

「鬼に金棒」とは、強いものにさらにより一層、強さが加わった状態を意味します。

この場合の「強いもの」とは人物や生き物に特定していません。

地上の様々なものが対象になります。

強度や強さが今まで以上に強固になるという意味合いになります。

強い者に更に強さが加わり無敵になること

意味の2つ目は「強い者に更に強さが加わって無敵状態になる」ことを指しています。

この場合の「者」は明らかに人類です。

例えば格闘技の選手がある武器を入手したことにより戦闘能力がさらにアップした様を言い表します。

武器は物という意味の武器もあれば何らかの技や肉体的強度のアップもそれにあたります。

「鬼に金棒」の使い方


それでは「鬼に金棒」の使い方についてみていきましょう。

「鬼に金棒」が当てはまる強さとは

「鬼に金棒」の強さとは、1対1では到底かなわないくらいの強さをいいます。

相撲に例えれば横綱と幕下力士くらいの力の差をいうのでしょう。

まともに1対1で戦っても勝てるかどうか分からないくらい強いのに、その相手にさらに何らかの力がプラスされた状態なのですから勝てるはずがない、と相手に思わせる強さを指しているのです。

「鬼に金棒」は褒め言葉として使う

「鬼に金棒」は褒め言葉としても使います。

相手の技量や能力に対して太刀打ちできない、まさに実力ナンバーワン、といった表現で相手を褒め称える表現としても使うのです。

それはスポーツのみに限りません。

仕事の能力や何らかの専門分野における技術に対しても使えます。

とにかく相手のことを褒める際にこの言葉がどれだけの威力を持つか。

正しく使いこなせればあなたのコミュニケーション能力は格段にアップするでしょう。

敵わない相手に対しての比喩に使う

まともに戦ったら到底勝てそうにない相手に対して比喩的に使うケースもあります。

「彼の強さは怪物級だ。それなのにトレーニングの成果でますますパワーアップしている。まさに鬼に金棒。叶うはずがない」といった感じになります。

相手があまりに部類なき強さを誇る場合に比喩としても使われるのです。

相乗効果で強さが加わった時に使う

「鬼に金棒」は相手の力に相乗効果で強さがさらに加わったときにも使います。

相乗効果とは、2つ以上の何らかの要因が合わさって、個々の力以上のものを発揮する効果をいいます。

例えば野球の選手がオフのトレーニングでスキーを取り入れたところ、身体能力がさらにアップして好成績を上げた、といったことがそれにあたります。

そのような状態になればまさに「鬼に金棒」という状況といえるのです。

相手の話をまとめるときにも使える

相手の話を都合よくまとめるときにも「鬼に金棒」という言葉を使えます。

これは相手の話の内容がある一定以上の質の高さが認められているときに用います。

「〇〇さんの意見はものすごく説得力がありますね。まさに鬼に金棒のごとき説得力です」といった具合です。

相手の技能や能力を褒めたいときにも使えるというわけです。

「鬼に金棒」の由来

それではここで「鬼に金棒」の由来について触れておきましょう。

「鬼に金棒」の「鬼」

「鬼に金棒」に登場する「鬼」は空想の生き物です。

その特徴はとにかく強いということ。

人間が束になってかかっても歯がたちません。

まさに人間百人分くらいの力を持つ生き物ということになります。

「鬼に金棒」という言葉は、金棒を持つものが強くてたまらない「鬼」でないと意味をなさなくなってしまうのです。

弱い鬼では金棒を持っても簡単に他の相手にやられてしまうかもわかりませんからね。

「鬼に金棒」の「金棒」

「鬼に金棒」に出てくる「金棒」はまさしくあらゆるものを破壊できる武器です。

素材は鉄でできていて強力です。

いかなるものも一振りで破壊してしまいます。

またこの金棒は重いので人間が使いこなすことはできません。

力が強い鬼だからこそ使いこなせるのです。

ただでさえ腕力が強い鬼が金棒を振り回したら、たまったものではありません。

そういった危険人物には近寄らないことが大事なのです。

金棒は金砕棒と呼ばれた武器

「金棒」は別名、「金砕棒」とも呼ばれていました。

鉄でできていて何でも粉砕できる、という意味からきているのでしょう。

またこの棒はいかなる外部からの攻撃にもびくともしません。

まさに世界中で最も怖い武器といえるでしょう。

「鬼に金棒」は強さの象徴

ただでさえ強い鬼が、どんな強固なものでも破壊してしまう金棒まで持っている。

これはもう誰もかなわない。

まさに無敵である、という例えからきているのです。

強さの証明、強さのバロメーターといったところになるでしょう。

世界の大国は武力の増大をはかり続けています。

これも「鬼に金棒」と同じ理屈といえるでしょう。

「鬼に金棒」の例文

それではここからは「鬼に金棒」の例文を紹介していきましょう。

あのチームにエースが加わったならまさに鬼に金棒だ

この例文はスポーツのチームに強力な選手が加わって強さがさらに増したことを表しています。

またはスポーツのみならずコンテストを目指す団体競技かもわかりません。

そのチームは通常でも強豪として十分通用するチームのようです。

そこにチーム力をさらに底上げする選手が加わって強さが一層上がったのでしょう。

加わる選手はエースのようですね。

もうどこから攻めても太刀打ちできなさそうです。

柔道と合気道で全国レベルの彼が剣道まで習得したら鬼に金棒だよ

この例文に登場する主人公は、すでに柔道と合気道で全国レベルの域にまで達しているようです。

その主人公が今度は剣道に挑戦するようです。

選手としての主人公の力量が桁外れな域に達することは間違いありません。

こんな主人公に立ち向かったらひとたまりもありませんね。

鬼に金棒と呼ばれるほどの強さの彼に勝てるわけがない

この例文に登場する「彼」は普段から「鬼に金棒」級の強さを誇っているようです。

だから一般の人にとったら勝ち目などまるでないことをうたっています。

彼が何に強いのかは分かりません。

喧嘩なのか、それとも何かの技能なのか、はたまたスポーツの競技なのか。

いずれにしても鬼に金棒級の強さでは抗うほうが損をするだけでしょう。

元々発言力のある彼女のバックに会長がついたなら鬼に金棒だろう

この例文では、組織内の権力争いについて「鬼に金棒」を使っています。

例文に登場する「彼女」は発信力があるので人受けがいいのでしょう。

俗にいう人気というやつです。

その彼女のバックに会長がつくのです。

こうなったらその組織は勿論、彼女が所属する業界内にも相当な影響力を持つでしょう。

いうならば誰も彼女には反論できなくなるということです。

組織で生き残るための術を彼女は知っていたということになりますね。

「鬼に金棒」の類語

それではここからは「鬼に金棒」の類語を紹介していきます。

鬼に鉄杖

「おににてつじょう」と読みます。

意味的には「鬼に金棒」とほぼ同じです。

元々、強い人が武器を持つことによって更に強くなることをいいます。

ただ、日常的にはあまりこの「鬼に鉄杖」は用いないでしょう。

使い勝手としたら圧倒的に「鬼に金棒」が世の中に浸透していますからね。

鬼に金梃

「おににかなてこ」と読みます。

「梃」とは釘抜きのようなものです。

金属製でできているから「金梃」となります。

「金梃」も強力な武器になります。

固い板に刺さった釘を引き抜ける道具なのですから金棒並みの威力があるということです。

こんなもので殴られたら人間ならひとたまりもありません。

まさしく鬼のように強い者が持てば更に強くなってしまうのは誰の目から見ても明らかですね。

虎に翼

「虎に翼」とは、ただでさえ強いものにさらに強い力が加わる例えをいいます。

まさに「鬼に金棒」と同意味になり明らかに類語扱いをします。

虎は陸上では最強クラスの強さです。

ほとんど単独で狩りを行うので群れで狩りをするライオンと単純には比べられませんが、恐らく単独でオス同士が戦ったらどちらが勝つかわからないくらいでしょう。

その強い虎に翼があったらまさに無敵になるでしょう。

陸も空も制してしまえる動物はこの世にはいませんからね。

弁慶に薙刀

「鬼に金棒」によく似た意味として頻繁に試用されるのがこの「弁慶に薙刀」です。

読み方は「べんけいになぎなた」と読みます。

弁慶は怪力無双の猛者です。

恐らく素手で戦って勝てる相手はいないでしょう。

そんな強い弁慶が薙刀を持ってしまえばもはや誰も抗いようがありません。

昔話では牛若丸が驚異的なジャンプ力を生かして弁慶に勝っていますが、そんな跳躍力を持った人物など世の中にそうそういません。

弁慶が鬼と戦ったとしても十分、勝算があるのではないでしょうか?

かけ馬に鞭

「かけ馬に鞭」とは、勢いのついている者、強い者にさらに力を加えて勢いを増す様子をいいます。

競馬のシーンを思い起こせば分かると思います。

ゴール直前にさしかかると騎手は馬に鞭打って勢いを加速させようとします。

鞭で打たれた馬は興奮してさらに力を入れて早く走ろうとする性質を利用した行為です。

このような一連の動きも「鬼に金棒」と同じ意味を持ってきます。

ただ、細かく内容をみていけば、やっている動作に違いはあります。

別に馬が金棒をもって早く走るわけではありませんからね。

ただ、何らかの力が加わることによってそれまでより強く走るところからこの例えがきたのでしょう。

獅子に鰭

「ししにひれ」と読みます。

ただでさえ強いものが有利な条件を得ことによって益々強くなってしまう事を例えています。

まさしく「鬼に金棒」と同じ意味を成す類語となります。

百獣の王、ライオンは陸上ではほぼ無敵です。

そのライオンが唯一、不得意にしているのは水中での戦いです。

水の中では勝手が悪いのです。

しかし、もしライオンが魚のひれを身に付けてしまったら、これはもうお手上げです。

恐らくワニもサメもそんなライオンには勝てないでしょう。

普通にしていても強い生き物がさらに有利な条件を獲得すると自然界の食物連鎖が劇的に崩壊してしまうかも分かりませんね。

龍に翼を得たる如し

「りゅうにつばさをえたるごとし」と読みます。

ただでさえ強大な竜に翼が生えてしまったら、元々の強さを凌駕する存在になる、ということを表しています。

まさしく「鬼に金棒」と同じ意味になります。

勿論、竜は架空の生き物で実在はしません。

伝説や神話に登場する超強大な生き物です。

ただ、仏教の世界では竜は自由に空を飛び回ります。

西洋の竜には最初から翼が備わっています。

よって竜は地上のみならず空も自由に飛び回りその力を存分に発揮する生き物ということになります。

そのうえ竜は水中もすいすいです。

恐らくもし実在していたら地球上で最大最強の生物となったことでしょう。

「鬼に金棒」を正しく使いこなそう!

今回は「鬼に金棒」という言葉について解説してまいりました。

この言葉は日常生活の中でざまざまな分野で耳にする言葉だと思います。

そのため正しくこの言葉を理解していざ自分が使う場面が来た時に、おかしな使い方にならないようにしっかり把握しておきたいものです。

ただ、言葉的には少々、歴史を感じさせる言葉でもありますから平静生まれの世代が使うとちょっと恥ずかしい感じがするかも分かりませんね。

しかし、コミュニケーションというものは自分と同世代の人とだけ行うものではありません。

世代の違う人との会話にもしっかりついていけるようにしっかりとたくさんの言葉を覚えていきましょう。