「せいぜい」という言葉について紹介していきたいと思います。

「せいぜい」という言葉は日常会話において頻繁に使う言葉なのですがきちんと理解して使っているか、怪しいところもあるかも分かりません。

そこで「せいぜい」という言葉の意味を正しく理解し、正しく使えるよう勉強していきましょう。

「せいぜい」の意味や使い方を学ぼう!

それでは「せいぜい」という言葉についてみていきましょう。

「せいぜい」を漢字で書くと?

「せいぜい」を漢字で書くと「精精」となります。

日常会話の範疇ではひらがなで用いるケースがほとんどでしょうから、あくまで知識の一環として覚えておきましょう。

「せいぜい」の2つの意味

「せいぜい」の意味についてみていきます。

「せいぜい」には大きく分けると2つの意味に分かれます。

「せいぜい」の1つ目の意味


それでは「せいぜい」の1つ目の意味から説明していきます。

多く見積もっても

「せいぜい」でよく使われる言い方の代表的な意味合いを持つものが「多く見積もっても」とい言い方です。

「多く見積もっても」というニュアンスは「期待できる最も大きな数字」といことになります。

例えば「大学受験における我が校の合格者数は多く見積もっても20名だろう」というような言い方になります。

「多く見積もっても」という言葉からは、自分の力量に対する期待と実際の実力差を嘆くニュアンスが含まれているのです。

たかだか

「せいぜい」には「たかだか」という意味も含まれます。

「たかだか」は完全に相手や自分の力量などを見くびった言い方になります。

つまり最初から過度な期待を避けたニュアンスとなりますね。

最大限

「最大限」という意味合いからは、過度に期待する心情が読み取れます。

「我が校の大学合格者数は最大限20名です」。

といったような言い方です。

何かに期待したりいい評価を得たい時などに使われる言い方となります。

「せいぜい」の2つ目の意味

では次に「せいぜい」の2つ目の意味をみていきましょう。

可能なかぎり努力する様子

「せいぜい」の2つ目の意味として認識されているのものは「可能な限り努力する姿勢」ということです。

可能な限り努力するとは、その人の持つ能力をフルに発揮させた状態です。

手を抜いていたらこの意味は成り立ちません。

全力で向かう姿勢を指していっていることになりますね。

できるだけ

「可能な限り努力する姿勢」として形容されるものに「できるだけ」という言い方があります。

「できるだけサービスします」「できるだけ頑張ります」といった使い方ですね。

ただ「できるだけ」という言い方は曖昧です。

すなわち努力目標の数値化がありません。

よって口先だけのその場逃れ、という側面も垣間見える言い方なのです。

精一杯

「精一杯」という言い方も「可能な限りの努力」を体現する言葉として使われます。

「精一杯」の方が「できるだけ」よりも真摯な姿勢がうかがえますね。

相手に対して自分の真意を見せたいなら「精一杯」の方をお勧めするでしょう。

「せいぜい」の使い方

それではここからは「せいぜい」の使い方についてみていきましょう。

文章中では副詞として使用

「せいぜい」は文章中で使う際は副詞として用います。

つまり「せいぜい」の後にくる言葉を修飾する活用語であるということです。

「できるだけ」「精一杯」「可能な限り」といった意味合いが副詞的な意味合いになるということです。

名詞としての「せいぜい」

「せいぜい」には名詞としての役割もあります。

その際は「能力の及ぶ限界」「力の限り」といった用い方になります。

ただ名詞的な用い方はかなり格式ばった印象を受けます。

一般的な会話の中ではあまり使われない用法といえるでしょう。

良いニュアンスの「せいぜい」

また「せいぜい」には良いニュアンスを含む場合と悪いニュアンスを含む使い方が出てきます。

前向きな意味合いの表現

良いニュアンスの「せいぜい」を使うのは、前向きな気持ちや意味合いを表現したい時です。

その際は当然ながら伝える側の前向きな気持ちがこもっていることが重要になりますね。

相手を励ましたいとき

相手を励ましたい時の言葉としても「せいぜい」は使われます。

「せいぜい頑張って下さい」などという言い方になりますが、この際相手に握手を求めるなどこちら側に相手を励ましたいという気持ちが感じられる動作も必要となります。

当然ながら笑顔があるかないかによってこの言葉の説得力にも違いが出てくるでしょう。

笑顔なしで「せいぜい頑張って」と言ってしまうと本当に励ましてくれているのかな?という疑念が相手にわいてしまう可能性もあるでしょう。

悪いニュアンスの「せいぜい」

悪いニュアンスに取られる「せいぜい」もあります。

世の中全般でみるとこの悪いイメージの方も結構使われている印象はあるでしょう。

皮肉や嫌味を込めた表現

悪いニュアンスで「せいぜい」が使われる場合は、皮肉や嫌味といったものがその言葉や文章中に込められてきます。

当然ながらその時の発言者の表情に笑顔はありません。

苦虫を噛み潰したかのような表情で発言してきます。

言われた方はいい気分がしないのは、説明する必要もないでしょう。

期待ができないとき

期待がもてない時、できない時にも「せいぜい」は使われますね。

「せいぜい頑張って」と言ったときも、言った本人の顔に笑顔があれば期待の表れにもなりますが、憮然とした表情で言われてしまえば「ああ、自分は全く期待されていないんだな」と思うのに時間はかからないはずです。

このように「せいぜい」は使う際のシーンや場面、発言者の表情等によって良いニュアンス、悪いニュアンスの両方があることを意識しておく必要があるでしょう。

「せいぜい」を使うときの注意点


それでは次にまいります。

「せいぜい」を使う時の注意点について改めて触れておきましょう。

印象が悪くなる可能性がある

「せいぜい」の乱発はよくないということです。

相手に与える印象が悪くなってしまう可能性があるからです。

「せいぜい」は極めて曖昧な言葉です。

具体的な数値で評価するといった類のものではありません。

抽象的な表現で相手に意志を伝えるのは非常に難しいということを悟っておくべきです。

例えば今年の大学受験で国公立大学合格者数が100名ほどある高校があるとして、発言した人は良く頑張った、すごい実績だ、と褒めたつもりで言ったとしても聞いた方は逆にけなされている、と反発心を起こされる事もあり得ます。

その人にとったらもっと合格者があるはずだと思っているからです。

このように双方の主義主観の違いによって「せいぜい」の尺度が大きく違ってくることを頭に入れておきましょう。

解釈に誤解が生じやすい

「せいぜい」は、解釈に誤解が生じやすくなる言葉だということも頭に入れておく必要があります。

先にも触れました通り、人の価値観によってものごとの尺度は変わってきます。

「せいぜい」を褒め言葉として使ったつもりが、聞く相手によっては褒めた事にならずかえって気分を害してしまうこともあるからです。

こちらが期待を込めたつもりで「精一杯努力してください」と言ったのに「まあ、頑張れるところまで努力してください」といった消極的な意味合いに解釈される事も考えられます。

解釈上、決まった意味が特定しにくい「せいぜい」は注意して使うことが求められます。

目上の人に対しては控える

「せいぜい」という言葉を使う際は、目上の人に対しては使うのを避けた方が賢明です。

対等の立場か相手が後輩や年下の場合の方が無難でしょう。

といいますか、そういったシチュエーションの時に使うのが違和感のない使い方といえるでしょう。

やはりどうしても上から目線的な言葉の印象がぬぐえないからです。

よって相手が目上の人の時は「せいぜい」ではなく別の言葉を使って会話するのがベストな選択になります。

「ますます」とか「これからも」といった相手を立てたり持ちあげたりするような言葉を選びましょう。

コミュニケーション一つであなたのイメージが大きく変わることは多々あります。

よって言葉の意味を正しく理解して正しく使うことが人生を生きてゆくうえにおいて重要なことになるのです。

使う場面を考慮するべき

「せいぜい」を使う際に注意するべきことの最後は「使う場面」です。

使うべき場面を間違えると取り返しのつかない汚点を残してしまう可能性があります。

例えば小学校における全体朝礼。

校長先生が全児童の前に立ってお話をするときなどは「せいぜい」をフル回転させて使っても問題ありません。

目上の人であり立場が上の校長先生ならば何の違和感もなく聞き入れることができます。

反対に会社などにおける会議やスピーチ、プレゼンなどにおいて相手側が顧客や上司に当たる方々に「せいぜい」という言葉を頻発させるのは要注意です。

相手が目上であったり立場が優位な人に対して「せいぜい」を使い過ぎるとビジネスマナー的にも人間としての常識的にも疑われてしまう事態を招きかねません。

「せいぜい」という言葉、使うべき場面をしっかり考慮して使用しましょう。

「せいぜい」の類語

それでは次にまいります。

「せいぜい」と同じ意味をもつ類語をご紹介していきましょう。

たかが

「たかが」とは、取るに足りない、問題にするほど価値はない、といった意味になります。

「せいぜい」とは似た意味の言葉となりますが、ニュアンス的にはこちらの方が「キツイ」印象を与えるでしょう。

つまりかなり相手を侮った表現手段です。

よって同僚同士ならまだしも、相手が目上の人や先輩たちなどには使わないようにしましょう。

どうせ

「どうせ」という言い方もかなり相手を格下に見下した言い方になります。

そういう意味では「せいぜい」の方がまだ紳士的に聞こえてしまうかもしれませんね。

「どうせあの人は私のことなど心配してくれない」といった感じで、自分の希望や相手への期待を半ばやけくそ気味に表現した言い方となります。

よってこの言葉を聞かされた相手はいい気分はしません。

この言葉の乱用は、それまで築いてきた人間関係を簡単に壊してしまう可能性があるでしょう。

使うときは慎重さが要求されます。

所詮

「しょせん」と読みます。

意味的には「最後に落ちつくところ」ということになります。

「所詮、この世は金」「所詮、お金が全て」など、絶望と諦めの境地の権化のような言葉として認識されている言葉です。

使ってしまうとその場の空気感を壊してしまうくらいの威力があるでしょう。

相手に対しても見くびりの意思がたっぷり含まれていますから使う時は本当にタイミングが必要な言葉です。

そういった意味では「せいぜい」よりもかなりきつめのニュアンスのある言葉でしょう。

結局は

「結局は」という言い方は「せいぜい」とかなり似通ったニュアンスになる言葉です。

この言葉にも「たかが」や「最後には」といった意味が要約されています。

よって今回紹介した類語の中では最も「せいぜい」に近い言葉かも分かりません。

ただ、この「結局は」も使うべき場面や発言者の表情などによっていい意味にもなりますし悪い印象にもなります。

「せいぜい」も「結局は」も相手の力量や能力を見切った、上から見下したような印象を与えます。

使う際はそのあたりを十分考慮して注意して使っていきましょう。

「せいぜい」は使い所をよく考えて使おう!

今回は「せいぜい」という言葉について解説してまいりました。

「せいぜい」という言葉。

使い方を間違えてしまうと、とんだしっぺ返しをもらってしまいかねない言葉です。

褒め言葉としての機能はほぼありません。

反対の意味に使われてしまう言葉であると認識する必要があります。

よって言葉の意味を正確に理解し、どういった場面で使えば最も効果が上がるのか、十分気を付けて使いたいところですね。