一人っ子にはどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは最終的には、その性格が世界共通なのかどうかまで探ることにしたいと思います。

その前に日本の一人っ子はどのくらいいるのでしょうか。

ニュースで話題として頻繁に取り上げられる合計特殊出生率とは、結婚をしていない人、結婚しても子どもを作らなかった人もデータに含むため、少し実態とはかい離があります。

もう少し正確な子供を作った夫婦に限って、彼らが最終的に何人子どもを生んだのかというデータがあります。

国立社会保障・人口問題研究所の行っている出生動向調査(2015年)の中にある完結出生児数です。

これによると子どもの数はは1.94人となっています。

2010年の調査で初めて2人を下回る1.96人となり、今回はさらに下がっっています。

もう少し1.94人について詳しく見ていきます。

すると2人以上の子供を産んだ夫婦は全体の54.1%となっています。

これに対し子ども1人だけという夫婦は18.6%でした。

この数字は2010年調査の15.9%からかなり上昇しています。

さらにさかのぼって2005年のデータを見ると11.9%でした。

つまり一人っ子の比率は2005年までの長い間10%前後だったのが、この10年で急速に増加しているということがわかります。

これからますます多くなるのでしょうか?どうもその可能性は高そうです。

こうした中、一人っ子の傾向と対策について、予め分析しておくことは有意義なことに間違いありません。

️今回は一人っ子の性格について学ぼう!

一人っ子の性格は、比較的明確でわかりやすいと思われています。

そのイメージの多くは男の子のそれに依っているように思えます。

男の一人っ子に限れば全体の5~10%のはずです。

絶対数はそれほど多くありません。

その割に一人っ子の男子は世間には特に強い印象を与えていると言ってよいでしょう。

その理由はなぜでしょうか?女児の場合は甘えているととられやすいから?それらの疑問も含め、これからいろいろ探っていきましょう。

️一人っ子の性格、21個の特徴!


筆者の学生時代には、一人っ子は2010年以降の最新データよりさらにに少なかったはずです。

記憶をたどってみると、確かに少数だったと思いますが、やはりその存在はよく目に付きました。

何しろ性格が鋭角で、とてもわかりやすかったのです。

今でも一人っ子たちにはとんがった性格がつきまとっているのでしょうか。

一人っ子イコールわがままいっぱいに育った人というイメージでいいのでしょうか。

そして本当に一人っ子の性格は共通点が多く、バリエーションを欠いているのでしょうか。

これらもまた興味深い点です。

連想されるイメージを一つ一つ検証していきましょう。

我慢ができない

一人っ子にはあまり我慢強いイメージはありません。

たった一人の子供に対し、どうしても両親は甘くなってしまいがちです。

プラス父方、母方4人の祖父母が競うように甘やかした日にはどうなるでしょう。

一人っ子は、世界は自分のためにある、と思いようになるに違いありません。

おとなりの中国は、2015年まで続いた一人っ子政策のため、圧倒的に一人っ子の多い社会です。

実際に中国の"富二代"と呼ばれる金持ちの一人っ子たちは、そのように育ちました。

不始末をしでかしてもみんな権力者の親が始末をしてくれます。

そのため子どもはいつまでたっても親のペットにすぎません。

彼らの出来の悪さは想像を絶しています。

その将来はすでに絶望的です。

周りの顔色を伺う


一人っ子は兄弟と競う必要がありません。

つまり寵愛争いをしなくてもいいわけですから、これは大きな心の余裕につながります。

しかしその分、ライバルを念頭に頭を働かせたり、実際に行動で試したり、という人生最初の社会経験を積むことができません。

周囲の顔色さえうかがっておけば、そう大きな間違いは起こらない平和な環境です。

何らかの決断を迫られる場面もほとんど生じません。

兄弟のいる家庭より社会性を学習する機会の少ないのは明らかです。

一人遊びが得意

一人っ子は遊びも一人でやることが多くなります。

TVゲームなどにはまりやすいのは一人っ子の方が多いのではないでしょうか。

一人で何事も完結している子どもは、周囲にあまり手間はとらせません。

しかしチームプレーで物事を成し遂げることは苦手となっていることでしょう。

斜にかまえて作業の進行状況を見つめているイメージです。

将来職業を選ぶときにはこのことを考慮した方ほうが良さそうです。

一人っ子には独立して生計を立てられる職が理想的でしょう。

高いレベルでいえば医者や弁護士などです。

マイペース

一人っ子はマイペースを守る印象があります。

しかしだからといって集中力に優れ、良い仕事をするとは必ずしも限りません。

家庭では何ごとにおいても邪魔の入ることが少ない環境だっため、他人の干渉やアドバイスを受け入れられないのかも知れません。

ただ人をはねつけているだけ、という気もします。

実際に気が散りやすい一人っ子もよく見かけるからです。

マイペースを守ることだけでは、柔軟性、協調性を書くという評価になりかねません。

集中力をも高めたいものです。

頑張り屋さん

一人っ子には、あまり邪魔が入らないため、始めたことは最後まで完結する、つまり自分だけのプロジェクトを成し遂げたという経験は多いのかもしれません。

その過程が傍目には、集中してよく頑張っている、と映るのだと思います。

大いに結構なことですが、一人っ子の課題はやはり他人とのかかわりです。

一人プロジェクトの完遂だけでは社会性が身に付いていきません。

この部分の経験不足は、人格形成に何らかの影響を与えずにはおかないはずです。

落ち着いている

一人っ子は比較的落ち着いているように見えるのことがあります。

おそらく気のせいではではないでしょう。

一人っ子には、愛情はだまっていても山のように降りかかってきます。

争う必要はどこにもなく、精神的なゆとりがありました。

落ち着いて見えるのはそのせいでしょう。

しかし本当に同年代の子どもたちに比べ、落ち着いているのかどうかはわかりません。

他人の感情に鈍くなって、固まっているだけの可能性もあります。

これを確かめるには、子どもたち同士で遊ぶ機会を作ってあげることが大切です。

それ以外に、一人っ子が本当に落ち着いているのかどうか、確かめるすべはなさそうです。

大人と対等に話せる

一人っ子は家に帰ってくると、もう同年代の子どもと話す機会はなくなってしまいま。

大人とばかり話すことになり、そうした状況には場なれしているといえます。

そうかといって大人になったわけではありません。

一番心配されることは、一人っ子が知らず知らずのうちに、"大人好みの子ども″を演じてしまうことです。

相手の意を汲むことばかりしていては、早いうちから純心さが枯渇してしまうかもしれません。

一度こういうくせがついてしまうと大変です。

演技ばかり続ける偽りの人生になってしまいかねません。

大人たちはよく注意して見守るべきでしょう。

満たされてきたので物欲がない

一人っ子には、両親と祖父母などたくさんのポケットとその中のお金があります。

おもちゃレベルを超えないものならたいていは手に入ったことでしょう。

物欲に苦しんだ経験はあまりなさそうです。

その結果、モノに対するこだわりが少なくなっていったと考えられます。

物欲の強くないのはいいとしても、他に夢中になるものを持たなければ、すぐに心が漂流してしまうタイプでしょうから、この点はよく注意しなければなりません。

人と違う金銭感覚

一人っ子は兄弟のいる子より、お小使いの額も多かったことでしょう。

ある中小企業の社長から次のような話を聞いたことがあります。

彼の高校生の三男が、「うちって裕福だったんだな。」としみじみ語ったというのです。

高校生となって初めて世の中の不平等に気が付いた、というところでしょうか。

小学校、中学校のうちはおそらく考えたこともなかったのでしょう。

このケースは金持ちの息子の話です。

しかし経済的に恵まれている点では、一人っ子にも当てはまりそうです。

庶民でありながら庶民とは違う金銭感覚となってしまう危険は、十分にあり得ます。

平和主義

一人っ子は争いの少ない環境で育ってきました。

わがままであっても攻撃的という要素はあまり持っていないようです。

他人の支持や協力を得て、自分のやりたい構想を実現するという政治的な活動も得意ではなさそうです。

挑みかかってくるイメージは薄く、あまり危険性のない一匹狼タイプとでも言えるでしょうか。

ただし闘争心の不足は、将来において重大な欠点ともなり得ます。

このバランスの取り方は難しいところです。

人と張り合わない

一人っ子はあまり他人とは張り合わず、少し斜にかまえ様子を見ている印象があります。

他人のもめごとに介入したり、リーダーシップをとって解決に導く、といった積極的な社会派のイメージはありません。

本来の気質が内向的にできているのでしょう。

他人に気を使っているというのではなく、鷹揚にかまえている感じがします。

他人に対する認識の方法が多少変わっているのかも知れません。

あまり他人を疑ってかかるようなことはなく、騙されやすいという可能性も否定できません。

あまり相談しない

一人っ子は困ったときもあまり他人には相談をしないようです。

自分で抱え込みがちな悩み多き人のイメージがあります。

一方では内にこもったまま何もしないでいる印象もあります。

それは解決策がわからなくても、それでもいいやという、一種ものぐさな態度のようにも見えます。

ひょっとすると、くよくよ自分について悩むことは、苦にならないのかも知れません。

行動力がある

一人っ子は他人のことを考えて慎重に物事を進める、というブレーキはあまり働らかないように見えます。

思い立ったが吉日とばかり飛び出していくこともありますが、人を誘ってことを為すのはためらいがちです。

友達を遊びに誘うときでも慎重です。

断られるのがイヤだからです。

つまり一人っ子の行動力とは、自分だけの一点突破の行動力ともいうべきでしょうか。

もう一歩を踏み出すためには、リーダーシップを学ぶ必要がありそうです。

自分なりのこだわりが強い

一人っ子は一人でいる時間の長かった分、いろいろと考えをめぐらせ、自分の流儀を作り出しています。

まっとうなものならかまいませんが、傍目からみ見て理解苦しむことが多くなると問題です。

そのために変人と見られるようになれば、明らかにマイナスに働きます。

しかし一人っ子にそういう自覚を求めるのは難しいかもしれません。

1人の時間が好き

一人っ子は一人で過ごす時間に慣れ、それを慈しむ傾向も見られるようです。

寂しいけれども一人でいたい、など複雑な心理ルートを持っています。

一人っ子が何となく扱いにくく感じられるのはこのせいでしょう。

しかし決して孤独を好んでいるわけではありません。

このあたりもややこしくて困ります。

兄弟がいるのを羨ましがる

ほとんどの一人っ子は、兄弟がいる人を羨ましがっています。

友人から兄弟との出来事を始終聞かされるからです。

というより兄弟の話題には耳をそばだてているため、必要以上に聞こえてしまうのでしょう。

なかでも異性の兄弟を持つ友人の話はその内容を問わず、神秘的に聞こえているはずです。

したがって兄弟の話題で一人っ子の心理をもてあそぶことはタブーです。

ルールをしっかり守る

一人っ子は、争い事が少なかった分、ルールや決まりに反抗したことも少なかったはずです。

そのため、世直しを叫んだり、反体制派になるようなことは少ないようです。

彼らにはそうしたはっきりした行動のもっと手前で、戸惑っているような印象があります。

個人的には何かと扱いにくくても、統制は意外としやすいタイプといったところでしょうか。

寂しがりの一面も

一人っ子は、自分には兄弟のいる友人たちのような物語りを欠いていると思ったとき、ふと寂しさがこみ上げてきます。

一人っ子は何かというと寂しさを覚える、そういうポイントが多くあるようです。

他人にはどこでその虎の尾を踏んだのか、またその理由についてもよくわからないところがやっかいです。

一人っ子と親しい人にとってもこれはあまり変わりません。

恋愛はハマると重め

一人っ子人間関係が薄めだったため、人の好意や悪意に対して耐性が不足しているようです。

あまり人を疑ってかかることはないため、駆け引きにも弱いところがあります。

恋愛でも自分のペースのようにに思っていても、実は相手のペースにはまっていた、というケースは多いでしょう。

主導権を取ってうまくコントロールすることなどできません。

これは恋の病が容易に重症化しやすいパターンです。

好きになりやすい

一人っ子は一族の好意に囲まれて育っているため、騙された経験などあまり持っていないはずです。

人に対する警戒心を欠いている分、感情の表出はストレートになりやすいようです。

何事にも簡単に感情移入してしまいそうな恐ろしさがあります。

思い入れは激しく、好きな人、嫌いな人に分ける傾向が顕著に見られます。

容易に人を好きになりやすいパターンといっていいでしょう。

しかし何かにつけ反動も大きくなりそうです。

強い独占欲

一人っ子は両親を独占していた、というのが常態としてありました。

そのせいでしょうか、他人に対する扱い方は極端に傾くようです。

気になる人、好きになった人を独占しようとする傾向が強く出てきます。

これには辟易する人も出てくるに違いありません。

情緒バランスの取れていない頑ななイメージです。

ここも将来的には小さくない欠点となってしまいそうなところです。

️一人っ子だとなぜわがままと思われるの?

兄弟がいないから…

一人っ子はわがままというイメージは、一人っ子ではない第三者の思い込みである可能性は高いと思います。

兄弟はいません、と聞けば、きっとわがままで扱いにくい人間に違いない、と構えてしまうのことが原因となっているのでしょう。

一人っ子にとって、これをくつがえすのは容易ではありません。

たいていの行動は、ああやっぱり、とそのイメージを追認することにつながってしまいます。

これはお気の毒というしかありません。

全愛情を注がれる

一人っ子のように、何の工夫をすることもなく、全愛情を独り占めできた人はわがままにならないはずはありません。

しかしこれもまた第三者の思い込みから成り立っているのではないでしょうか。

両親の安定した愛情をえられなかった子どもは100%一人の例外もなく不安定な性格になってしまいます。

ところが両親の愛情は過多でも問題は多発します。

こちらは100%ではありませんが、わがままな一人っ子はその象徴として、とらえられているような気がしないでもありません。

愛情は過不足なく注ぎ、また注がれなければなりません。

ねだればなんでも買ってもらえた

一人っ子はおねだりさえすれば、小さなころからほぼ何でも買ってもらえました。

多少苦戦することがあったとしても、甘え方にひとひねり加えれば簡単に目標を達成できました。

ときには癇癪を起こすことも有効だ、と思ったことまであるのでしょうか。

こうした作戦を立てる機会は頻繁にあったことでしょう。

しかし何かを達成するために真剣に努力する必要はなかったのです。

そのため姑息さを感じさせる一人っ子も確かに存在しています。

幼い頃からわがままになる

一人っ子に限らず幼いころの体験は、人間形成に大きな影響を与えます。

ここで身に付けたものを後になって脱ぎ捨てるのは、容易なことではありません。

またトラウマとなってあとあとまで残ることも多々あると思います。

一人っ子には両親の役割分担によるバランスの取れたしつけが必要です。

「我々には育てる責任がないから。

」などと広言してはばからない祖父母たちに、あまり長い時間、面倒をみさせるのは危険すぎます。

わがまま気質はちょっぴりあるかも?

どうやら一人っ子はわがまま気質であることに間違いないようです。

愛情に恵まれすぎたがゆえに、かえって爽やかな風韻を欠いてしまうようです。

そうして何となく姑息に見えてしまう一人っ子は確かに存在しています。

ただし、こういうフィルターをかけてすべての一人っ子を見ないようにすべきでしょう。

もともと彼らは一人っ子だから、と言われることを好みません。

でも一人っ子は努力家の頑張り屋さん!

一人っ子は、内向的な性格を無理に外へ向けようとしているのかもしれません。

その姿が何となくぎこちなく見え、健気に頑張っているようだ、と好ましく感じられるのではないでしょうか。

わがままなところも、物事に固執している、と見えないこともありません。

本当の努力家かどうかはその人によります。

やはり一人っ子にはサポートする人間が必要でしょう。

すぐれたコーチの指導を得ればどこまでも頑張りそうなイメージもあります。

️一人っ子の特徴21個でした!

一人っ子といっても人それぞれ、一人一人の性格は同じというわけはありません。

しかし何となく集合体としてみると共通の何かがはっきり浮かびあがってきたように思います。

️文化や環境でもだいぶ違う!中国の一人っ子

それでは一人っ子の特徴は世界共通なのでしょうか。

最後に中国との比較でこれを考察してみたいと思います。

みなさんご承知のことと思いますがおとなりの中国では、人口抑制のため「一人っ子政策」を導入しました。

それは1979年から2015年に正式に廃止まで、36年にわたって実施されました。

一人っ子たちが主流となり始めたころ、彼らは「小皇帝」「小太陽」などと呼ばれていました。

わがままいっぱいのイメージです。

先に紹介した通り、金持ちの子弟はもはやどうしようもありません。

交通事故で人を殺してしまっても、親が警察を動かしてもみ消す事件などざらに起こっていました。

それに怒った民衆が暴動を起こした地方都市もあります。

荒々しい社会です。

もっと一般レベルの一人っ子たちはどうなのでしょうか。

中国社会には、神仏など精神的に頼るものがありません。

頼れるものは家族一族しかありません。

一族を基盤とし、あとは自己主張と交渉の連続によって成り立っています。

物事は正義や法に照らして、ではなく個々の交渉によって相対的に決まります。

したがって自己主張力と交渉力は中国人の命の綱です。

そのため子どもは、小さなころから一族総がかりで鍛えます。

質問をビシビシ浴びせて、受け答え能力を鍛えています。

こうして自己主張と交渉が繰り返される修羅の巷へ送り出す準備をしています。

一族で可愛がってはいますが、甘やかしてはいません。

そのため対人恐怖症や引きこもりなど誰もいません。

そのため愛情をたっぷり注がれたわがままのイメージは共通しても、その他の現れ方はずいぶん違っているように見えます。

文化の違いがストレートに表れています。

どうしても日本の方に非力さを感じてしまうのです。

つまり一人っ子の特徴には、世界共通なものと異質なものがある、というのが筆者の結論です。

異質な部分において、日本には平和すぎてひ弱な印象があります。

社会全体で子育ての力をパワーアップしていかなければならなでしょう。