現代の日本社会は、何かと極端に向かう傾向が強いようです。

それだけ自由奔放に生き方を選べるよい社会になったといえるのかも知れません。

かつては自分は中流と答える人が多く、一億総中流社会とまで言われていました。

それが収入による下層、上層への分裂だけでなく、あらゆる趣向が大きく分裂しつつあるように見えます。

経済情勢の制約を受けつつ、その中でもでもおのれの趣味趣向の実現には大いに努力を惜しまないという感じが強いのでしょうか。

その結果何かにつけ、両極端の現象が世間の注目をひきつけています。

例えば物欲に関しては、買い物依存症とミニマリストへの分裂です。

お金がないからという理由だけではなく、もっとスピリチュアルな理由からシンプルライフを目指す人が増えているようです。

それが現代においては、いらないものを極力排する生き方、ミニマリストという形に表現されることが多くなりました。

断捨離という新しい言葉も浸透しつつあります。

ミニマリストたちのブログは花盛りのように見えます。

その一方でその対極にある買い物依存症も猛威を振るっています。

これは日本に限ったことではなく世界的な傾向のようです。

今では精神疾患としてとらえるケースが増加しています。

ネット上には買い物依存症の診断の仕方、自己診断テスト、治療方法などこちらも花盛りといってよい状態を呈しています。

買い物依存症が増えている

買い物依存症は大きなくくりとしては依存症の一つ、という位置付けです。

依存症にはさまざま種類があります。

アルコール、ニコチン、カフェイン、その他薬物、スマートフォン、メール、ギャンブル、借金にワーカホリック、果てはタイガー・ウッズで有名になった依存症までありました。

つまり依存症とは何かということを総論として頭に入れておかなければなりません。

そして各論ともいうべきそれぞれの発症現象に対処していくことが必要でしょう。

依存症全体のパイは変わらず、アルコールやニコチン、ギャンブルなど古典的なものは減り、その他のものが繁栄している、ということかも知れません。

1. 買い物依存症の人の買い物の特徴


現代の買い物依存症は、やはり先鋭化して表れているようです。

それは単なる浪費癖の延長とはとらえ切れないケースが、頻出しているところに見て取れます。

某大学医学部の精神医学教室では病的賭博の分析を参考にして、買い物依存症の診断基準を定めているそうです。

欲求不満のはけ口が男性では賭博に向かい、女性では買い物に向かうとし、この両者は似たような疾患というとらえ方をしています。

その基準によると週3日以上、それも数時間にわたり、買い物の想いにとらわれ他のことに集中できない状態を指しています。

週3日以上といえばほとんど毎日です。

そしてその治療のため副作用の少ない抗うつ薬が処方され、実際に効果を上げているということです。

ということは買い物依存症はうつ病とも親和性が高いようです。

買い物依存症は精神疾患ということでいいのでしょうか?まず典型的な症状の現れ方から見ていきましょう。

1. 気分が高揚する

依存症に経験の深い医師によれば、買い物依存症の人は体調のすぐれないことが多いといいます。

髪はパサつき、唇は荒れ、頭はすっきりせず、食欲もなく、筋肉にも疲れがたまっているなどで、外見からはっきりわかります。

つまり生気を欠いているのです。

こうして落ち込んだとき、気分を高揚させる唯一の手段が、ショッピングになってしまっているというわけです。

ストレスや体調不良に直面したとき、他にやることを見いだせないのは大きな問題です。

新しい趣味を持つなど生活に彩りを加えていく必要があります。

2. 衝動的に買ってしまう


買い物依存症の人は、気分が高揚すると、後先を考えずモノを買わずにはいられない。

それを何回も繰り返し、カード限度額まで達しなければ止まらない。

それ以外に適当な自己表現方法が見つからないということでしょう。

落ち着いて冷静に自分を見つめるのがイヤ、とも考えられます。

衝動買いとは、自分に真摯向き合わないことの裏返しなのでしょう。

3. 実は全然必要のないものを買っている

買い物依存症の人の買い物に合理的理由はありません。

利用する予定があるから、見たことのない商品だったから、安かったから、など普通買い物には説明可能な理由があります。

そういった一般常識の世界とはかけ離れたところに住んでいるようです。

必要のないものがどんどん貯まっていきます。

4. 後から非常に後悔して自暴自棄になる

買い物依存症は家族や周囲から理解を得られません。

そして買った後にひどい自己嫌悪に陥るという現象が、典型的な副作用として表れます。

これについてはは医者サイドからも、依存症の当人からもさまざまな体験が語られています。

落ち込むだけならまだしも、危険行為として現れることもあるようです。

これは何としても防止する必要があります。

5. 買い物の瞬間は嫌なことを忘れられる

買い物依存症の人にとって、実店舗での買い物は至福の瞬間でしょう。

店員は丁寧に自分を扱ってくれます。

日常の他の場面では得られない待遇です。

こうしたハイテンションの状態が時間を忘れさせてくれます。

他のことに集中できない裏返しといってよいでしょう。

別の夢中になれるものを探さなければ解決しません。

6. 買ったものは殆ど使わずクローゼットの肥やしになっている

買い物依存症の人にとっては買うこと自体が目的であり、使用することは目的外です。

必然的にモノは貯まり続けます。

コレクションのように集めて楽しむわけでもありません。

クローゼットのどこに何があるかも関心外です。

こうして新しい服は一度も袖を通すことのないうちに、奥の方へ埋もれていきます。

いくらアイテムが増えたとしても、本人のファッションセンスが変わるわけではありません。

7. 自分がどれだけ買っているか把握できていない

買い物依存症の人は何をどれだけ買ったのか理解しようとしません。

家に帰ればさらに次の買い物のことばかり考えているわけですから、把握しておくことなど頭の片隅にもないでしょう。

頭の構造改革をすることが必要です。

8. ネットオークションのスリルにもはまる

ネットオークションの魅力とは、

1)通常の小売店では見ることのできないレアものが出回ること。

2)落札できるかどうかのスリルを味わえること。

3)趣味で集めたものが換金可能であること。

4)いざとなれば再出品して換金も可能なこと。

などにまとめられるようです。

買い物依存症の人にとってのはまる理由とは、1)と2)ということになるのでしょう。

これからは3)と4)にも目を向け、落札することにのみ集中しないようにしましょう。

しかし再出品すればいいや、という考えは逆に落札争いに力が入ってしまうかも知れず、これも考えものです。

よくバランスを考えましょう。

2. 買い物依存症を一種の病気と定義する専門家も

買い物依存症を、明らかな精神疾患ととらえる医師も多いようです。

医学的手段を行使して効果があることは証明されている、というのがその根拠のようです。

お医者さんは自分の活動領域を拡げたい欲求があります。

そのためなんでも病気にしてしまいがちなところは、多少割り引いて考えた方がよいでしょう。

一般の人にとっては病気とも言えるし、そうでないとも言える、ボーダーラインではないでしょうか。

買い物依存症になる10個の理由

ここからは買い物依存症の原因を、現実的で身近なところに絞って考えてみることにしましょう。

近いところで解決策が見つかれば、早期治療の効果が見込めます。

1. 物を所持することで自分の自信を保っている

買い物依存症の人は、人生に正しく向きあっていると言えるでしょうか。

自分の外見や内面、つまり人間として自信を持てずにいるのではないでしょうか。

マイナス意識が強くそれを補てんしたい意識が強く現れます。

ものを買うことで均衡を保っているのでしょう。

早急に別の手段を探さなければなりません。

2. 成長期に親から愛情を注がれなかった

両親による過不足のない愛情こそ、子どもが成長する上での最大の力となります。

夫婦仲の悪い両親や片親だけ環境は、子どもに数知れないほどの、トラウマや傷を与えます。

親が精神的な病いの原因となっているケースは数しれないと考えられます。

買い物依存症の場合、家計が貧しい、両親不仲などによって、小さいころ欲しいものを買ってもらえなかった、ということが苦い記憶として残っているかもしれません。

子ども時代の出来事は長く精神に影響を与え続けます。

実際にそのときの反動ではないか、と自己分析をしている元買い物依存症患者もいます。

有力な原因の一つに間違いありません。

3. 膨大な精神的ストレスを抱えている

精神的ストレスこそ依存症を解くカギです。

買い物依存症の人は何もかもストレスに転嫁してしまい、原因が複合化している可能性が高いと思われます。

それこそビッグデータのように膨大なものとなってしまい、どこから手をつけていいかわからなくなっているかもしれません。

しかしひとつずつ分析を加えるしか前に進む道はありません。

心身ともに落ち着いているときに始めるのがよいでしょう。

4. 対人関係をうまく築けない