児童扶養手当とは父母が離婚することなどによって、父または母のどちらか一方からしか養育を受けられない一人親家庭などの為に、地方自治体から支給される手当のことをいいます。
シングルファーザーになればこのお金が受け取れることになります。
うっかり忘れて「受け取っていなかった」なんてことがないようご注意下さい。
2013年5月現在では、109万769人が児童扶養手当を受給しています。
その内訳はシングルマザー世帯が99万3345人、父子世帯が6万5415人です。
従来は審査事務を都道府県が担っていたのですが、2002年からは地方分権として、市に事務が移管されました。
また2008年には、受け取る人の増加が顕著となり、これ以上支払い切れないと判断されました。
子供が3歳になってから5年以上受給している世帯は、最大で半額まで減額されることが決定されました。
しかしこの法律の施行は延期となり、事実上凍結状態にあります。
最大40000円以上
児童扶養手当の金額は、所得に応じて支給停止額から決定されます。
基本の額は、児童扶養手当の第5条と児童扶養手当法施行令第2条の2に定められている通り、毎年改定が行われます。
児童が1人の場合➡月額は42000円
児童が2人の場合➡月額は47000円
児童が3人の場合➡月額は50000円
以後、児童が1人増えるごとに毎月3000円が追加されます。
これは意外にも大きな金額ですよね。
シングルファーザーになった・なりそうになったことで、焦って受け取っていなかった!なんてことにならないようご注意下さい。
市町村によって他の手当もあり
市町村によっては児童扶養手当以外にも他の手当がある場合がありますので、一度ご確認することをお勧めします。
自分が思っているよりも国はシングルファーザーに優しい時もあるんです。
世の中にシングルファーザーの味方がいることを忘れないで。
シングルファザーの心得:再婚を焦るな
シングルファーザーになる=離婚したということになるわけです。
離婚してすぐにその寂しさを少しでも紛らわそうとか、「あいつ(元女房)よりも早く再婚して幸せになってやる」なんて意気込んでしまうケースがあります。
離婚はただ付き合っていた男女が簡単に別れることと訳が違います。
子供がいたら尚更です。
怒りと絶望と悲しみと人間不信と自分自身への失望と子供への申し訳なささ・・・。
想像しなかった辛い感情が襲い、それが何日も何日も続きます。
急ぐ気持ちは分かるけど
離婚後は家の中で洗濯機を回す度に、はたまた、食事の後に食器を洗い流している度に、幸せだったあの頃を思い出します。
職場では同僚たちが、週末ごとに家族の楽しいできごとを話たり、兄弟姉妹は結婚が上手く行っていたり。
とにかく離婚後は周りの目が気になって仕方がないのです。
そんな悲しみから逃れようと再婚を急ごうとする気持ちは分かります。
でも一度、自分が失敗していることに目を背けずに子供が少しでも幸せに暮らせることを考えてあげましょう。
母親のいなくなった悲しみは、大人よりずっとずっと大きいはずです。
父一人・片親になったことは、なんてったって子供にはどうしようもない結果だったのです。
世の中には子供が欲しくても持てない人がいます。
子供がいることのありがたさ・宝物である彼らの繊細な心にできるだけより沿って、できる限り優しくしてあげることが一番です。
優しくするとは「そばにいて一緒に笑うこと」です。