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生涯独身の人が晩年に後悔していること(続き3)

これを払しょくするのは年とともに困難になるばかりです。

10.話し相手がいない


独身者の世間は年とともにどんどん狭くなっていきます。

会社関係は別として、地域社会とのつながりは希薄です。

退職してから新たにつながりを深めようとしても、大変な負荷がかかります。

ただし今の時代は人手不足のため、高齢者歓迎という働き口はたくさんあります。

決意さえ確かなものなら、案外簡単に地域社会へ溶け込め、新しい話し相手が見つかるかもしれません。

しかしそれは自分の望んだことかどうか、よく考えてみましょう。

️生涯独身になる理由とは?


先述した第15回出生動向基本調査(2015年)によると、結婚するつもりはないと答えた男性(18歳~34歳)は12.0%、女性(同)は8.0%です。

男性が10%を超えたのは今回が初めてです。

少しずつ増えてはいますが、いずれにしても大きな割合にはなっていません。

人生が想定通りにいかず、図らずも生涯独身という結果になる人が、ますます増えていることを示しています。

ではどうしてうまくいかなかったのでしょうか。

出会いがない


出会いの機会が少なくなっている、とはもう言われ続けて久しいフレーズです。

1945年終戦以前の日本社会では、見合い結婚が70%を超えていたといいます。

中には親が強引に決めた結婚や、引き裂かれた恋愛も相当数あったとは思いますが、立派な社会システムとして機能していました。

戦後になると日本の社会変化は目まぐるしく、このシステムは年を追うごとに働かなくなっていきます。

それに代わるものは現れませんでした。

その結果、男性は自分で相手を探し、口説き、恋愛結婚に持ち込まなければならなくなりました。

一部の男性は水を得た魚のように、伸び伸びと活躍されたことでしょう。

一方では自由恋愛は自分には荷が重いという男性も大勢いました。

彼らには仕事に集中する方が気楽でした。

そうして彼らの出会いの場は減っていったのです。

その間、社会の多様性は増していきました。

生活は一人でも便利になる一方となっていきます。

人を愛せない


経済成長とともに、日本の社会は多彩さを加えていきます。

仕事は頑張れば成果配分も増えたため、それにのめりこむ人たちをも増えました。

カルチャー、サブカルチャーは充実の一途をたどります。

昔は男子大学生の遊びといえば、酒と麻雀くらいしかありませんでした。

現代の多様さとは比較になりません。

やることがない分、男女交際にも熱心に取り組んでいたように思います。

彼女がいないことは、情けないことであり、あせりでもありました。

今はやることに事欠かず、恋愛の優先順位が大きく落ちてしまった、ということでしょう。

自分の仕事の方が大事

仕事では責任を付与されると、より熱心に取り組むようになるのが普通です。

それはいいとしても、あまりにも熱中しすぎると、他のことが眼中に入らなくなってしまいます。