一生独身を貫く、と強い意志をもってそうしている人は別としましょう。
それ以外の独身者に、「あなたはなぜ独身なのですか?」と聞いてみると多様な答えが返ってくるでしょう。
それらの中に共通項があるとすれば、彼らは自らに制約を課している点ではないでしょうか?
以下その仮説を検証しつつ、一生独身になる男女の特徴と、その行く末をご紹介します。

一生独身になっちゃう人ってどんな人?
一生独身になりやすいと人は、男女を問わず、 夢のため、仕事が忙しいため、転勤が多いため、両親の介護のため、次々と結婚しないできない理由が出てくる人 です。
中でも自分の時間を大事するという大義名分を掲げ、実は自分の世界に閉じこもっている人は多いでしょう。
そしてその中には少数ですが、その世界で世間の注目を浴び、輝いている人もいます。
それが理想の生き方というメッセージを発信し、そのまま受け取る人もいます。
これが夢追い人のタイプです。
これをAとしましょう。
仕事が充実し能力も高く、他人の介入を嫌うタイプ。
これをBとします。
家庭の事情、実家を離れられない、両親の介護ある、などを大切にするタイプ。
これをCとします。
これらABCがそれぞれほんの少しでもからめば、21世紀の現代では、ほぼ一生独身に当確がついてしまうのではないでしょうか。
一生独身になる人の特徴【男性編】
25歳くらいで結婚した友人男性は、友人たちから少し早すぎるのでは、と言われると、「なあに40歳になればみな同じだよ。」と答えていました。
これは20世紀後半には、まだ普通に会話として成立していました。
それが急速に通用しなくなります。
男性が結婚しなくなったからです。
結婚しない人が増えた主因は少なくと20世紀の段階では男性側にあります。
男性が結婚にはっきりとビビり始めました。
直接の原因は、自己主張を強める女性たちを避けるようになってきた ことかもしれません。経済成長によって豊かになり、男女は結婚し、力を合わせて生きていく選択だけではなくなりました。
また男性たちは、それ以前、1945年の敗戦により、封建的な家長としての役目から解放されています。
終身雇用も実現し、家のことをあまり気にせず安心して仕事に没頭できるようになり、それに夢中になってしまったといってもよいでしょう。
それに伴い家族の形は緩み始めます。
夫が家庭を顧みない中、妻たちは教育に熱中し、その結果、多くのマザコン男を育てる結果を招いたように思います。
そしてそのマザコン世代になると、男女とも普通に就職し、それぞれ単独で生活基盤を確立するようになります。
そうした過程を経る中で、敏感な男性は、女性の持つ本来の強靭さに気付きます。
そして結婚を躊躇するようになります。
そんな彼らをを、コンビニや外食、パソコンや携帯の普及が強力にサポートしたのかもしれません。
とくに生活の不自由は感じない のです。このままでいいや、という雰囲気が大都市には蔓延しはじめます。
とにかくまじめ
近年、勢いよく羽目をはずすようなシチュエーションは減ってきました。
それとは逆に無理強いされるようなこともなくなっています。
某大企業では課長になると、分厚い「新入社員取り扱いマニュアル」を渡されるそうです。
上司としてのタブーが記載されていて、新入社員はまるでお客様扱いです。
ハラスメントの罠があちこちに待ち構えています。
ビシビシ鍛えることができません。
そのため会社生活も平板になり、昔ほど起伏に富んでいるとはいえません。
その結果まじめな若い人を増やしているのでしょう。
さらに 健康志向、環境志向、ミニマリスト志向などの影響を受け、ギラギラした暑苦しい人はよほど少なくなっている ようです。
社会風土の変化が、まじめな人を後押ししているようです。
出会いに消極的
恋人がいない理由を「出会いがない」と言っている人は多い気がします。
ですが、 出会いがないと言う人は自分から積極的に動いていない人がほとんど です。
仕事が忙しくて婚活をする暇がないという人もいるかもしれませんし、そもそも出会いを求めて行動するほど恋愛に興味がない人もいるでしょう。
理由は人それぞれですが、異性との良い出会いがなければいつまでも結婚することはありませんし、一生独身になる確率も高くなりますよね。
もし結婚したいと思うのなら、出会いを求めて積極的に行動することからはじめてみましょう。
今の時代、家にいながらマッチングアプリで気軽に恋人を探すこともできます。
また、思い切って合コンや婚活パーティーに参加することで、新しい出会いが待っていますし、一度参加すれば次にも繋がりやすいです。
出会いがないのを言い訳にしないように、少しでもいいので行動しましょう。
恋愛経験が少ない
恋愛しなければ、当然いつまでたっても恋愛経験は少ないまま です。しかし彼は意外と女性陣に人気があるということも十分あり得ます。
しかしこのタイプは残念ながら女性の出す「気付いて」光線には、ほとんど気付きません。
とてもカンが鈍いのです。
それどころか逆に「へんな女」とインプットされる恐れもあります。
恋愛経験が少ない人は、こういうとき手に負えません。
こうして チャンスを逃しまくります。
周囲の気の利いた支えがないと、恋愛は一向に成就することはありません。
彼女いない歴=年齢の恋愛経験が少ない人について詳細はこちら >
女性との会話が苦手
気の弱い独身男性は、 自分は気の利いた会話ができない、というコンプレックス を持っています。
こういう相手にあまりトークを浴びせかけるのは考えものです。
彼らは女性に積極的に話しかけることは苦手ですから、女性から話しかけることは重要です。
かならず対話となるようにしましょう。
一方的な「聞いて。聞いて」や、女子トークでよく見かけるように、話が飛ぶのは禁物です。
女性を知りたいという動機がますます薄くなります。
そのため沈黙の空間に陥りがちですが、女性側は、男性側から多少なりとも長続きする話題を引き出し、丹念に聞いてあげるしかありません。
面倒でしょうが、下手な恋愛テクニックを持たないだけに、逆に信頼できる人、と考えてみたらいいかもしれません。
一生独身になる人の特徴【女性編】
これは男性にとって、どんどん声をかけにくくなる方向へ進化するタイプで間違いありません。
その在り方やたたずまいは一様ではありませんが、 現実と自分との目線が合わなくなっている ことでは共通しています。
例えば周囲に恐れられていても、それがわかりません。
独身が長くなると、注意やアドバイスしてくれる人が周囲にいてくれるかどうか、確認してみることが必要です。
アドバイザー不在では、周りに気を使っているつもりでも、だんだん浮き上がってしまいます。
イベントに参加するのがおっくうとなり、お誘いを拒否することが多くなります。
そのうちにビジュアルにも孤立感が漂い始めます。
自分の殻にこもり人に合わせるとことはもうしません、と表明している感じです。
そしてますます男性を遠ざけてしまいます。
仕事一筋
仕事一筋の女性は、恋人はいても結婚をすることに対して抵抗があるという人も多いようです。
女性は子供を産めば一時的に仕事を休む期間が必ず出てきます。
仕事一筋の女性は、 出産によって自分の会社での立場が変わってしまうのではないかという不安 もあるでしょう。
もちろん結婚しても子供を産まないという選択肢もありますし、夫婦だけで幸せに暮らしている人もいます。
そういうパートナーと出会えれば、もしかしたら一生独身ではなくなるかもしれませんね。
他人に厳しく、気が強い
気の強い女を好きな男性もいますが、あまりにも気の強い女性と一緒にいると疲れてしまうという男性も多いのです。
他人に厳しいということは、結婚生活においても何かと要求されるのではないか という想像をしてしまいます。相手の意見を素直に受け入れることが苦手なので、何か言われると不機嫌になったり喧嘩になることも多いでしょう。
そうなれば男性からは、結婚しても上手くいかないと思われてしまいます。
気の強い女性は時に頼りにはなりますが、それは相手を思いやれる優しさがあってこそ です。他人に厳しいだけの女性は一生独身になってしまう可能性も高いのです。
男性に対して素直になれない
好きだと言ってくれる男性に対して、「私でいいの?」というような発言をする女性がいます。
これはせっかく力を振り絞ったつもりの男性の心を大きく引かせてしまいます。
とくに草食系男子には、期待を持たせつつ次のデートにつなげるように持っていかねばなりません。
本当に真剣に声をかけてきたのか確認したいのかもしれませんが、そこは 自分の気持ちを素直に伝える方が男性も嬉しいはず です。
男性は女性の素直なところに惹かれます。
好きだと言ったら「私も好き」と気持ちを伝えてくれたり、プレゼントを上げたら満面の笑みで喜んでくれたり。
時には可愛くヤキモチを焼いたり、寂しいと甘えてくる女性を可愛いと思います。
そんな女性ならこの先もずっと一緒にいたいと思えるのです。
素直になれない女性は、男性からすると何を考えているのかわかならいので、とても扱いにくく、一緒にいて居心地の良さを感じません。男性に素直になれない女性は、なかなか恋愛が上手くいかないのです。
街コンなどには恥ずかしくていけない
これは 誰かの手助けを借りて、とにかく一度行ってみるしかありません ね。
ある程度の年齢になると、後輩女子社員の方が世の中の情報は豊富という事態になりがちです。
幅広い年齢層の友人を維持しておくのがベスト です。気軽に街コンなどへ誘ってくれる年下の友人をもっていることです。
誘われたら恥ずかしいと思わずに一度ノリで参加してみましょう。
一生独身の男性の行く末は?
これには悲惨な姿しか想像がつきません。
結婚しなかった男性の地域社会とのつながりは女性よりも希薄 です。仕事一途であった人ほどそうでしょう。
親戚からも結婚しなかった変わった人と見られています。
気持ちのよいもてなしが得られるわけでもなく、立ち寄りにくいからという理由で、訪問者誰もやってきません。
両親を見送って、仕事からも離れた後は、誰からも必要とされていない本当の孤独が待っています。もはや加齢臭すら感じられません。
考えるだけで病気になりそうな絵柄が待ち受けています。
転職はし放題
一般に転職はすればするほど待遇は落ちるのが普通 です。もちろん高いスキルを持ち、同業他社から引っ張りだこ、という人は別です。
取引先の社長に見込まれ、婿養子に、という話も世間にはないわけではありません。
しかしそういうケースはごくまれにしか存在しません。
ですから転職は全く別の業界で一からやり直す決意がないのなら、簡単に行うのはやめましょう。
同業界で転職を繰り返せば、腰のすわらないやつのイメージが定着してしまいます。
これは仕事における評価、実績より印象の強いものになります。
繁栄している転職業界のことを詐欺師という気はありませんが、甘い言葉に気を付けよう、は何事にも当てはまります。
自由気楽
背負っているものがなければ、体は軽いに決まっています。
夢の実現が近いところまで来ていて心が躍動しているときに、結婚して家庭を作ることは、重い荷物になりそうで背負いたくない。しかしよほど才能に恵まれた人以外では、行き詰まって踊り場に立ち、考え直さなければならないシチュエーションは必ずやってきます。
そこで必要以上に悲観的になる必要はありませんが、あまりに楽観的に通りすぎるのも考えものです。
そこは仕事のパートナー、人生のパートナーを考えるべき場所です。
万有引力のアイザック・ニュートンや、国富論のアダム・スミスは、一生独身のまま大きな業績を上げて歴史に残っていますが、本当にそのような人生を目指すつもりでしょうか。
それとも夫婦そろってノーベル賞授賞式に出席する方がいいのでしょうか。
踊り場では十分考えましょう。
でも、お金が貯まらない
普通の生活を続けている独身者なら、貯金はたまるはず です。仕事が充実している人ならなおさらです。
それができていないのは何かに消費しているからです。
趣味に入れ込んでいる 気配は濃厚です。かつて筆者の周囲には、小金が貯まるとすぐに釣り竿を買ってしまう非正規労働者がいました。
また鉄道模型や工具のマニアもいました。
今の時代は、自転車やマラソンなど健康マニアのような健全なマニアも増え、昔の連中よりも現実に引き戻すことは簡単なのではないでしょうか。
老後は孤独!
まじめに定年まで会社勤めをし、親の遺産を相続して家もあり年金もある。
退職しても生活には困らない、という男性独身者は、珍しくなくなりました。
彼らが周囲から偏屈とみられず、甥や姪など下の世代の親戚がいて、たまに出入りしてくれるようならいいのですが、そういうケースは少ないでしょう。
1人では大きすぎる家に住み、知人の訃報に接することが多くなる生活です。
寂しさが募りますね。
そこに付け込まれ詐欺被害に遭い、下流老人になってしまう危険もあります。
生涯孤独の人が晩年で後悔していることについて詳細はこちら >
最後は老人ホームで
健康寿命が尽きる前、判断力もしっかりしているうちに、終の棲家をどうするか 、考えておかなければなりません。早めに老人ホームに入所して、老人仲間や介護スタッフと交流した方がよい、という決断もあるのかもしれません。
いずれにしろ 一人で何もかも結末をつける のです。
相当な覚悟を必要とします。
そして相談相手は誰もいません。
一生独身の女性の行く末は?
一生独身の女性の行く末はどうなってしまうのでしょうか?
現代なら、ある程度出世の可能性も
筆者はかつて総合スーパーに勤務していました。
そこでは30年以上前から、男女同一賃金が確立されていました。
そのスーパーの花形ポストといえば、バイヤーと店長です。
しかしこれらのポストに就く女性社員は決して多くありませんでした。
進んで責任の重い職を引き受ける人は珍しかったのです。
トレンディドラマのように、東京の大企業で男性社会と戦って風穴を開けよう、と戦うキャリアウーマンのイメージはどこにもありませんでした。
地方の会社ではどうなのか、完全な男女同一賃金を長年やってきた会社における女性社員の出世意欲とはどうなのか。
ここではこうした視点も必要ではないか、と指摘しておきます。
一方では男性社員の上昇志向が低下している、とはあらゆる調査が指摘しています。
上昇志向と能力が備わっていれば、女性の出世は一昔前ほど難しいことではない でしょう。お金はあってもやはり孤独
これは最も男性側の悪意にさらされやすい点です。
勤続ウン十年の女性ともなると、彼女はウン千万円以上の貯金を抱えているに違いない、という言われ方をされる ようになります。新人の男性社員に対しては、「彼女と結婚すれば金の苦労はないぞ。どうだ?」などと興味本位の紹介しかされません。
それ以外の人間性は軽視されてしまうかもしれません。
真に男女平等の達成されている組織を選ぶか、独立自営するか、結婚するか、それ以外にこれを避ける方法は見当たりません。
寂しさから、詐欺に遭う恐れあり
本気で相談にのってくれる人がいないことほど、精神的に危うい状態 はありません。普通に考えればとてもはあり得ない詐欺犯罪が、簡単に成立してしまうのはそのためです。
だます側にとっては、人の不安に付け込むのは基本中の基本です。
詐欺師たちは職業的テクニックを駆使して正確にそこを突いてきます。
言葉たくみな彼らにあなたは対抗できますか?
今の時代、見ず知らずの業者が、名前と電話番号を知っているだけでも疑いをもって接しなければなりません。
身近に相談相手がいない人には、すぐに見抜けないでしょう。
最後はやはり独り寂しく
女性の場合、男性に比べ居住地の地縁、血縁は豊富には違いありません。
また妻に先立たれた夫より、夫を看取った妻の方が多く、一人暮らしの同性仲間は大勢いるかもしれません。
健康寿命も男性より長く、その期間までは男性よりも充実した生活を送れそうではあります。しかし健康に支障をきたすようになれば男も女も関係ありません。
一人で最後まで身の始末を決定しなければなりません。孤独な最終作業が待っています。
やっぱり一生独身より結婚!もう少し頑張ってみましょう!
あくまで強い意志を持って独身主義を貫く人は別です。
対象は自分に制約を課し、またはその制約に甘えて、なんとなく独身生活を続けているみなさんです。
みなさんに呼びかけます。
過ぎ去った月日は返ってきません。
今さら悔いても仕方がありません。
ただ最後まで後悔をひきずる日々でいいのでしょうか。踊り場に立っているつもりになって、階段の下と上を見渡してみましょう。
やるべきことは見つかるはずです。
ちなみに筆者は48年の長い独身生活を送った末に結婚しました。
これが最後のチャンスではないかという思いがあり、思い切って流れに身を任せた感じはありました。
しかし結婚してよかった、と思っています。
仕事にもプラスに働きました。
年が行き過ぎていて子供を作る勇気までは持てませんでしたが、それでも夫婦仲良く暮らしていますし、これからもその努力を続けるつもりです。
勝負師の鉄則は過去の引きずらないこと だといいます。思い切ってメンタルのリセットから始めましょう。