ですから、もっと派遣や非正規でも希望が持てるような賃金体系を企業と政府一体となって考えていかなくてはいけないのだと思います。
恋愛や結婚も難しくなる
ニートの人々も自分の人生に希望をもって生きていた時代もあったはずです。
恋愛経験もあると思います。
しかし、ニート、つまり無職になった人間に魅力を感じる女性はまずいないと思います。
誰かと恋愛をするということもなくなりますから、結婚なんて夢のまた夢ということになるでしょう。
ちゃんと働いている人でも非正規雇用の人々は結婚をあきらめています。
それくらい格差社会は日本に完全に根付いてきています。
そんな中、ニートの存在はピラミッドの一番底辺だという位置づけが社会的にされています。
結婚式や披露宴、そして新婚旅行まであわせると普通に考えて数百万はかかります。
下流で生きる人間にそんなお金を捻出する余裕などあるわけがありません。
政府も少子化対策とか言うのならば、こうした問題をちゃんと見ていかなければ根本的な解決には永遠にならないでしょう。
別に今の若者が恋愛や結婚をしたくないのではなく、したいけれど余裕がないという人がほとんどなのではないかと思います。
社会的信用を得られない
生きていく上でお金はもちろん大切です。
しかしそれ以上に大切なものは「信頼」です。
お金がなくなっても信頼さえあればお金を工面することも可能です。
無職の人間に信頼などありません。
クレジットカード一枚も作れないのです。
車や家を買うにもローンも組めませんし、賃貸のマンションを申し込むこともできない可能性は高いでしょう。
ニートになってみるといかに自分が社会的信用を失くした人間なのかを思い知ることになるでしょう。
安月給で働いてるくらいならフリーターやニートのほうが気楽でいいと考えている人もいると思いますが、そういう人達は「信用」という二文字についてもう少し考えるべきです。
いくら安月給でもちゃんとした会社に正社員として働いているということで一つ信用が生まれます。
そうするとカードに申し込むケース一つをとってみても、フリーターやニートとは比べ物にならないアドバンテージがあるのです。
両親が亡くなった後はどうする?
上記のように、いざ親が亡くなった後のことをどうするのか?という大問題があります。
例えば50歳でニートをやめて働かざるをえなくなったとしても、基本的にはどこも雇ってはくれません。
人手不足の単純労働者くらいしか空きはないと思います。
そうすると毎月生活できるだけの給与を得ることは難しく、もし何か病気にでもなってしまうと、もうどうしようもなくなってしまいます。
これは未来を仮定している話ではなく、ほぼ確実に訪れる現実として、あと数年後に何十万人というニート達が生活保護を受けないと生きていけなくなり、今よりもさらに深刻な状況になると思います。
少子化によって働き手、納税者は減り、老人と生活保護受給者が増大化する国、考えるだけでため息が出るような状況です。
無職から脱出して就職する方法
一日でも早くニートを卒業しなければいけません。
ニートになってしまうと再チャレンジして社会に復帰することはもうできないと諦めている人もいるでしょうが、そんなことはありません。
無職から脱出して就職する方法は必ずあります。
その方法を考えていきたいと思います。
まずは仕事を選ばず、どんな仕事でもやってみる
働き口は結構あるのにいつまでたっても働くことができないのは、仕事を選び過ぎているのではないでしょうか。
ニートになる期間が長くなればなるほど社会の一因として活躍するためのブランクができてしまいます。
それを埋めるのは結構大変なことですから、できるだけ早く人と関わり合って仕事をするという体に戻していかなくてはいけません。