17.一歩踏み出さなければ始まらない
たまにはジッと立ち止まって考えることも大事ですが、それはいつも進んでいる人の場合。
ずっと同じところにいては考えることも枯渇していきます。
新しいこと、レベルの高いことへの一歩目を躊躇する気持ちはわかります。
でも、いつの日か「あのとき一歩踏み出していたら違ったのに」という後悔の方が強くなるので、迷ったらやってみるのがおすすめです。
自信がないから一歩を踏み出せないという人もいますが、それは卵が先か鶏が先かと同じ話で、一歩踏み出してこなかったから自信を失ったともいえます。
これまでに提示してきた「何事も経験」「楽しめばいい」「カッコ悪くてもいい」を胸に、まぁとりあえずやってみますか、で始めてみましょう。
18.やまない雨はない
「やまない雨はない」は、どうせその内やむのだから大丈夫、という意味で使われます。
ただ、リアルに雨のことを考えると、もっと深い意味がありそうです。
雨が降っている最中は出歩くのも面倒だし、寒いし、洗濯ものは乾かないし、遠足は中止になるし…散々な記憶のオンパレードですが、雨が降ってくれないと人間は生きていられません。
雨が降りにくい地域では水不足問題が頻発しますし、草木も育たず食糧問題にもなります。
空気も常にカラカラで、喉へのダメージはハンパじゃないし、道端の汚れも誰かが掃除しなければそのまんまです。
雨が降るから生きていけます。
比喩表現ですから、ここでいう雨はなんらかのストレスを与えてくる代物ですが、それが全くない人生というのも張り合いに欠けるというものです。
雨が止んだとき、そこからもたらされるメリットに目を向けてみましょう。
19.明日は明日の風が吹く
「明日は明日の風邪が吹く」は大体、今は向かい風が強くてシンドくても、明日は違う風が服かもしれないから気にしなくていいよ、といった意味で使われます。
ただ、裏を返せば今追い風で楽々進んでいる人も、明日には向かい風にぶつかられて大変になるかもしれないというリスクをはらんでいる言葉です。
まぁ要するに、明日のことなんて誰にもわかあないということですね。
期待しようと心配しようと、明日は勝手にやってくるし、止めることはできません。
どんな風の中にあっても、とりあえず立っていれば上々、歩を進められたら最高くらいに考えて気楽にやりましょう。
自信をつける熟語
熟語の中でも四字熟語から自信がつきそうな言葉を集めてみました。
文字通りの解釈はもちろん、それを自信につなげる考え方も記載しています。
日進月歩(にっしんげっぽ)
「ハイテク技術は日進月歩でライバルの多い世界である」というように使います。
語源は不明ですが「進歩」に「日月」を加えて語呂が良いようにしたと考えるとわかりやすいです。
要するに、毎日はもちろん毎月ごとに進歩していること、絶え間なく進化を遂げていることを指します。
技術分野においてよく使われるのは、昔ほどの大変革と呼べるような事が少なくなってきたからでしょう。
蒸気から電気へとエネルギーが変化してからは、その変革は細かなものになってきました。
初めての電話が登場した1870年代から200年と経たぬ内に今のスマートフォンまで進化したのも、驚くべき速さです。
技術を扱う環境に身を置いていると、少しぼーっとしているだけで世界がガラッと変わっているような印象を受けやすく、自分の技術がたった5年で時代遅れになることも少なくありません。
ただ、冷静に周囲を見渡してみると、全ての物事が日進月歩だと気付くでしょう。
日々変化し、ときには退行することもありながら、全体像は進化を遂げています。
そういう時代の中にいると自らも、日々何かしらの変容を遂げながら生きていった方が有利であるとわかるはずです。
七転八起(しちてんはっき)
文字通り、7回転んでも8回起き上がることです。
まず1回転んだだけでその場でくじけてのたうちまわっていたら一転一起です。
しかも、それは最初立っていたときから転んだだけなので、転んでからは起き上がっていません。