7回も転べるということは、6回は起き上がったということです。
その前に6回も転ぶようなことがあったのに、めげることなく起き上がって進もうとしたから7回目に転べたというわけなので、その時点で大分タフネス。
さらにまた起き上がって七転び八起きまでいったら、もう誰からみたって称賛に価する努力家といえましょう。
まぁ、七と八は単に回数の多いことを意味しているので、実際には7回や8回どころではなく繰り返すという意味ではありますが。
ともかく、1度転んだくらいでのたうちまわっていたら何にもならないので、起き上がるまではしましょう。
そこで歩き出せるかどうかはまた躊躇を感じるとは思いますが、歩かないと転べもしないし、また転んでもいいのです。
それを繰り返しながら歩を進めれば、その内着きたい場所に到達します。
意志堅固(いしけんご)
意志堅固はそのまんま、何かを成し遂げようとする心がしっかりしている、ということです。
対義語は意志薄弱で、何をするにも忍耐がなくて決行できない心を指します。
頑固と意志堅固は別物です。
頑固は「頑(かたく)なに固い」ことで、何が合っても頑なで融通が利かず、わからずや、意地っ張り、強情というもの。
意志堅固は、目的に対して忍耐を持って取り組む心の強さを指しているので、個々の事象においては柔軟な考え方をします。
目的に対して意志堅固に取り組むことができれば、周囲からもその姿勢を支持されて自信がみなぎってくることでしょう。
志操堅固(しそうけんご)
「志(こころざし)」はまだしも「操」がちょっと分かりづらいですよね。
「操」はそれ自体に「意志を変えずに身を固く持すること」という意味があります。
「あの人は節操がなくて困るわね」の「操」も同じ意味です。
よって「志操堅固」は「意志堅固」とも大差ないですが、志操堅固の方がどちらかというと全体的な意志で、目的別というよりは主義を指します。
一本筋が通っている人間という印象です。
不撓不屈(ふとうふくつ)
「撓」の字なんて日常ではまずお目にかかりませんけれど、これは「撓む(たわむ)」と読みます。
外部の力によって弓なりに曲がること、転じて飽きて疲れたり心がくじけることです。
「屈」はそのまま「屈する」、つまり意欲がなくなる、くじける、服従するという意味なので、撓みもしなけりゃ屈しもしない、という四字熟語です。
めちゃくちゃ強いメンタル。
「不撓不屈の精神で勝利を目指そう!」などと使います。
ブラック企業の社長がこれを言い放っていたら即座に逃げるべきですが、自分自身が不撓不屈の精神で物事にあたるのは素晴らしいです。
何かに立ち向かおうとすれば困難や苦労は付き物で、それにくじけることなく意志をもって取り組む姿は周囲にも良い影響を与えます。
自信をつける英語
ポップなノリで切り抜けたいときに役に立つのが英語のことわざ。
メモ帳にちょろっと走り書きするだけでもなんだかおしゃれです。
参考までに見ておきましょう。
ちょっぴり英語の勉強も兼ねてそれぞれの単語の意味も解説します。
nevergiveup
「nevergiveup」を和訳するときは「諦めないで」とされることが多いですが、ニュアンスとしてはちょっと間違っています。
「never」はかなり強い単語。
映画などで登場人物が「Never!」と言っていれば、それはブチ切れ気味に断っている姿です。
「never」は「not」や「no」よりも強いと覚えておきましょう。
さて、「giveup」ですが、これはたしかに「諦める」と和訳しても間違いではないものの、日本語の感覚とはズレています。
「今日は雨だからお花見を諦めた」くらいの文章では用いません。