社会人になって自分より能力がある人が邪魔だからイジメる人もいます。
2. 大人の社会にまで続くイジメ
そう、イジメは子供の世界だけのことかと思いきや、大人の世界でも小さいイジメがずっとずっと付きまとってしまうのです。
6. 人種差別
人種差別、これは数ある理不尽なことの中でも、私が最も嫌いなことの一つです。
人が人を嫌いになることは仕方ありません。
世の中には自分さえ良ければ生きていける人、意地悪なことしか考えられない強欲な人がいるのですから。
でも、それと人種差別とはわけが違います。
人種差別、これは人種で人を分けて考えてしまうのです。
何人だから嫌、白人じゃないから嫌・・・違う、違う!嫌なのは、嫌な経験をしたその本人だけで、その相手が例え日本人だったからって、「じゃあ日本人全部嫌い」なんてことを言うのは理不尽の何ものでもないのです。
時に自分でも気が付かないところで人種差別的な思考をしてしまう時があります。
ここ数年日本を訪れてはたくさんのお金を使ってくれている中国の皆さん、彼らの多くが日本人がびっくりするような行動をすることがありますが、それは決して全てではありません。
マナーのいい中国人がいること、性格のいい中国人がいることを忘れてはならないのです。
7. 会社都合のリストラ
私はかつて米国「フォーチュン」雑誌の上位100位に入るような大きな会社で課長をしていた経験があります。
当時はソウルに飛ばされ、異国の地で課長として仕事をしていた時、突然リストラに合ったのです。
原因は、同じ部署の韓国人数名が不正を働いたせいでした。
私は何をしたのかというと、・・・何もしていません。
彼ら数人のおかげで、180人の人間が一気にリストラに合うはめになったのです。
家族を養わなければならなかったお父さんも、これから結婚を考えていた若者も、全員リストラに合ったのです。
会社がそうだと決めてしまえば、仕方がありません。
もうどうすることもできないのです。
私はどちらかというと、冷静にその事態を受け止め、どうせどうすることもできないのならばと、残り1年間を楽しんで働きました。
最後の1年間、あまり仕事が多くなかったので、毎日余裕を持って働いていた経験、あの時、最後までともに働ききった仲間の存在は今でも心に残っています。
仲が悪かった同僚も、最後は皆でお疲れ様、と思えた瞬間。
最後まで笑顔で全員を見送った支部長、顔は笑っていたかもしれませんが心ではきっと泣いていたに違いありません。
インドの同僚は最後に温かい言葉を掛けて送り出してくれました。
いい人もいて、悪い人もいる、理不尽なことが起きたけれども、それと同時に何かを学べた不思議な時間でした。
世の中から理不尽なことはこれからもなくなるとは思えません。
増えたり減ったりを繰り返すものの、ずっと理不尽なことがあり続けるのです。
でも、その裏側には理不尽とはまた違った、言葉では説明できない、温かい何かが隠れているはずです。
理不尽な世の中だけど、何かがある。
そんないいものをより自分のものにしていく為には、
自分は理不尽な人間にならないことです。
きっと類は友を呼ぶ、悪いことはなくならないけれど、いいことを増やすことはできるかもしれません。