「浪人したいですか?」と聞かれたら、多くの人は「嫌だ」と答えるでしょう。
それは希望の大学に落ちてしまうということになるからです。
ですが、嫌かどうかという本人の希望がどうであれ、希望する大学に落ちてしまったときには浪人するしかないですよね。
滑り止めの大学に受かっている場合には浪人するかどうかに迷うに違いありません。
大学受験の本番に臨む前から、保護者の方とは「落ちてしまったらどうしよう」という話し合いをしている方もいるかもしれませんね。
浪人と簡単に言っても、そのメリットやデメリットを考えなければ、簡単に決意することはできません。
ここで、浪人のメリットやデメリット、そし手後悔したことについて見てみることにしましょう。
浪人って実際どうなの?
大学受験の場合には、高校受験とは違って「浪人」という選択肢が一般的に多くあります。
それでは、浪人するかどうか、という局面に至ったとき、一般的にはどんなことを考えるのでしょうか。
また、どのような点で悩むことになるのでしょうか。
「実際に浪人ってどうなの?」とたくさんの人が思うでしょう。
その一部についてご紹介いたします。
浪人するか迷っている
希望の大学に合格できなかったとき、多くの人が考えるのが「浪人」でしょう。
高校入学の時とは異なり、大学入試においての浪人はかなり現実的です。
そんな浪人ですが、そう簡単に「浪人します」と決められるものではありません。
浪人するかどうか迷うというのはかなり自然な考えだといえるでしょう。
もちろん、その大学に入る気持ちがとても強いものであれば、当たり前のように浪人という言葉が思い浮かぶかもしれません。
保護者の方の賛同を得られているのなら迷うこともないかもしれません。
また、他の大学の滑り止めを受けていない方は、必然的に大学進学をあきらめて浪人することになりますよね。
ただ、それ以外の人にとっては、浪人するかどうかというのは悩んで当たり前なのではないでしょうか。
自分の人生の大切な分岐点なのですから、むしろ、しっかりと悩んで自分自身で道を選択しなければいけません。
現役で入った方がいい?
現役で入った方が良いというのは、当たり前のように言われていることです。
誰もが限で気の合格を目指して頑張りますし、現役生の方がちやほやされるのは当たり前ですよね。
現役で入ることの良さというのは、いわば共通認識のようになっていて、それは誰もが疑わないのです。
もちろん、現役生で入るというのはとても良いことです。
高校時代の努力が報われたということでもありますし、幸運だったということもあるでしょう。
人生の中でつまずくことがなく歩んでいくことができるのは、全く後ろめたいことのない人生ということで誰もが望んでいることには違いありません。
ただし、現役で入ることに対して、当たり前のようにこだわっていることが正しいことであるとも思いません。
現役で入ることは良いことではありますが、それを自分の状況と照らし合わせたときに、正しい選択であるかどうかは誰にもわからないのです。
分かるのは自分だけでしょう。
現役信仰のようになっているのは間違いではありませんが、実際、結果的に「不合格」を突きつけられているときに、原型にこだわる必要はないのではないか、ということです。
納得できるのか?
現役で入ることをこだわるのは間違ってはいません。
ただし、実際に浪人をせずにほかの大学に入学することで自分の心は納得するのでしょうか。
どこかで「こんな人生を歩む予定ではなかったのに」などと感じてしまうのではないでしょうか。
現役にこだわって浪人という生活を選ばなかったことによって、一生後悔し続けるのはもったいないですよね。
大学に入学するときには、しっかりと自分が納得できるような選択をするようにしてください。
数十年後に酔っぱらって「あのとき、あと一年頑張っていれば!」と言うようなことがないように、自分自身が納得できるような結論を出すようにしてください。
浪人のメリットとは
浪人という言葉にはメリットがないように思われるかもしれませんが、浪人生が浪人期間を振り返った時に意外とキラキラしているというように感じる現役性もいるようです。
浪人生のメリットがないわけではないのです。
デメリットばかりのように思われますが、一年大学に進学するのを遅らせるだけの何かがあるというように考えることができますね。
浪人期間中のメリット
浪人期間中のメリットとはどのようなものなのでしょうか。
浪人というと辛いことばかりというイメージがありますし、できる限り浪人はしたくないと思っている方もいるでしょう。
ですが、浪人期間中にはいくつかのメリットがあります。
浪人しているまさにその時期、どのようなメリットを感じることができるのでしょうか。
志望校に再チャレンジできる
浪人期間中の一番大切なメリットは、志望校に再チャレンジできるということでしょう。
自分の希望の大学に行くことができなかった人が、もう一年間勉強して頑張るのが浪人の意味です。
どうしても行きたかった大学に再チャレンジできるというのは、行きたい大学に対しての強い希望を持っている方には何よりも嬉しいポイントでしょう。
多くの浪人生の場合には、浪人をする前に「希望する大学に入るか、それとも嫌な勉強を続けないで楽に生きるか」という点で困っているのではないでしょうか。
もちろん、金銭的な問題などもそこにはありますが、突き詰めると、自分がどれくらい希望の大学のために努力することができるかということを問われるのが浪人生です。
その中で、志望校に再チャレンジできるというのは浪人のメリットとしては一番大きなものであるといえるでしょう。
妥協した自分にならない
志望校を諦めるということは、行きたくなかった大学に行くことになるということです。
滑り止めの大学を受験する人は少なくありませんから、妥協してほかの大学に行くというのは、浪人しないで進学する人の通常の進路です。
これは、選択肢として間違っているものではありません。
ですが、それを妥協だといわれると、否定することはできないのではないでしょうか。
人生は一度きりしかありませんから、その中で人生を決めるような選択を妥協で済ませてしまってよいのかと言われると、その答えには詰まる人の方が多いでしょう。
浪人を選ぶということは、妥協した自分にならないという宣言のようで、自分の生き方には埃を持つことができますね。
やらない後悔よりやる後悔
人間は、そう簡単に自分の希望を諦めることはできません。
ですが、一度やってみたのに、どうしてもできなかったということに関しては、比較的簡単にあきらめることができるのです。
やらなかった後悔というのは、そう簡単に捨て去ることができません。
「あのときにこうしていれば、違う人生を歩むことができたかもしれない」「こんな自分ではなくなっていたかもしれない」など、過去の「しなかった」ことに関しては、かなり深く後悔することができるのです。
ですが、やってみてダメなら「あのときダメだったんだから仕方ない」と思うことができるのです。
やらない後悔よりはやってダメだったときの後悔の方が良いでしょう。
自己管理能力が高まる
浪人生活というのは、自分の自己管理能力を試される機関でもあります。
浪人期間中には自分の怠惰な心を戦わなければいけません。
努力する才能を試される時期でもあります。
それを乗り越えることができたときには、自分の自己管理能力に自信を持つことができるでしょう。
また、どのように進めれば、自分が一番能力を発揮できるかと言ったことに関しても知ることができます。
自己管理をしっかりできる人間は、その後の人生でも効率よく仕事をすることができますし、使える人間になっていくでしょう。
そうした意味でも、浪人生活の中で身に着ける自己管理能力は、生きるためのスキルを身に着けるということにも等しい意味を持ちます。
そうしたスキルを身に着けることができるのは大きなメリットですね。
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予備校で浪人友達ができる
予備校で新しい人間関係を築くことができるというメリットもあるようです。
もちろん予備校は「友達を作るために通うわけではない」場所ですが、やはり同年代との交流をしたいという人は多いものです。
予備校は、普通に学校に行っているときの塾とは異なって、ほとんど学校に近いものです。
時間割などもありますし、同じ授業をとっている人と親しく鳴る機械も多いでしょう。
新しい学校に入学した気分になるかもしれません。
お昼を一緒に食べる友人と、浪人生活を励まし合うこともできるのではないでしょうか。
予備校で得た友人と、さらに大学でも交流を深めることができるかもしれないというのはメリットですね。
意外と楽しい
浪人すると辛いという印象を持っている方も多くいますが、意外と楽しいと感じる人もいるようです。
それは予備校の授業が楽しいから、成績が伸びていくから、新しい人との交流が活発になったからなどの理由を挙げることができます。
また、コツコツと努力するのが性に合っているという人もいるでしょう。
ただし、こうして楽しく浪人期間を過ごすことができた人が合格できるかというと、それは定かではありません。
楽しく過ごしてイベントも楽しんで、免許も取ってというような普通の大学生のような過ごし方をした人は、志望校には合格できないという結果をもらうこともあります。
意外と楽しいというのは浪人期間中の精神にとってはメリットかもしれませんが、結果的にメリットがあるかどうかは分かりませんね。
入学してからのメリット
浪人生では入学してからメリットを感じることもあります。
入学してからはっきりと「浪人して良かった」と思うことではないかもしれませんが、やはり浪人しているからこそのメリットを感じることもあるでしょう。
それでは、浪人期間中だけではなく、浪人して入学したからこその良いことにはどのようなものがあるでしょうか。
浪人生の入学後のメリットについて見てみることにしましょう。
他の新年生より大人な精神年齢
これはデメリットの一つになってしまうかもしれませんが、メリットだといわれればメリットですね。
他の新入生よりも大人な精神年齢になるのが浪人生のメリットです。
大人になってしまうと一歳の年の差はほとんど関係なくなります。
50歳と51歳ではほとんど関係ありません。
ですが、18歳と19歳、19歳と20歳では精神年齢が大違いです。
他の新入生よりもずっと大人な関係であることは、生活していく面ではメリットでしょう。
他の人がしている馬鹿なことをしなくて良くなりますし、精神年齢が大人であるがゆえに、他の人の行動を冷静に見ることもできるようになります。
客観的な視点を手に入れることができるのです。
また、落ち着いた行動をとれるようにもなります。
しっかりと自分自身をコントロールできるというのはメリットですね。
お酒も合法で飲める
特に誕生日が早い人には、お酒が合法で飲めるというのが嬉しいポイントかもしれません。
例えば、浪人生で4月生まれであれば、入学してすぐに合法でお酒を飲めるようになります。
20歳になるのが早いので、身分証明が必要な居酒屋であっても問題なくお酒を飲めるようになるのです。
今の大学生は普通に未成年でもお酒を飲むことがありますが、アルコール中毒などの問題が多くなるにつれ、年齢確認が必須な店も増えてきました。
自主的に未成年の飲酒を禁止しているサークルなどもあるでしょう。
その中で、何の問題もなく飲み会に参加することができるというのは、浪人生のメリットだといえるのではないでしょうか。
学びに対する意欲が強い
浪人生は、学びに対する意欲がとても強い状態にあります。
その理由は、まず、第一に「一年苦労してまで希望の大学に合格した」ということがあるでしょう。
苦労もせずに大学に入った人とは異なって、入学するために人一倍の努力が必要だった浪人生は、「この大学で学べることを学ぼう」という意識が強くあります。
これが良い点なのです。
また、浪人生活の一年間で学びに対しての意欲が高まっている状態にあるということも挙げられるかもしれません。
最も、これはとても個人差の強い特徴です。
苦労して浪人生活を続けていたために、入学した瞬間にぷっつりと糸が切れてしまう人もいないことはありません。
ですが、学びに対する意欲が強い割合が大きいというのは言うことができるのではないでしょうか。
先輩から好かれやすい
浪人生は、学年で言うと一学年下になってしまいますが、高校までは同期の立場でした。
また、年齢的には一学年上と同じになりますし、精神年齢的にも新入生というよりは二年生に近い状態にあるかもしれません。
そういった意味から、先輩に好かれやすいという特徴があるようです。
同じ年齢であるため、どこか親近感がわいて親しみを持って接することができるのです。
また、新入生と仲良くなるためにジョークを言うにしても、一つ年下というと接しにくくなりますが、元々同じ学年だったと考えると遠慮がなくなるでしょう。
もちろん、これは大学の校風にもよりますが、先輩後輩の雰囲気が良い大学であるのなら、浪人生というのは接しやすい存在なのではないでしょうか。
浪人キャラで目立てる
浪人で目立って嫌だという方もいるかもしれませんが、それを逆にメリットとして利用する人もいます。
浪人というのは、それだけで他の新入生とは異なる存在になります。
入学した直後には「浪人?現役?」というような会話が当たり前のように繰り返されるでしょう。
そうした中で、浪人生のキャラを作って、新しい環境に早くなじむことができるというのはメリットのようですね。
浪人生のキャラというと、一年間ずっと勉強していた、口腔の間は遊んでいたというようなものです。
また、お酒を合法で飲むことができる、ちょっと年齢が上の年上キャラなど様々に確立することができるでしょう。
新しい環境になじむのは難しいですし、自分がどのような人間だというように扱ってほしいのかは、最初のうちに決めておかなければなりません。
そんな中で、浪人キャラという強みを生かせば、誰からも親しみやすいので良いのではないでしょうか。
挫折を知っている
浪人生と言うのは、いわば、人生の中で一度躓いてしまった身だと考えると良いかもしれません。
一度、自分の希望通りにいかなかった人生を歩んでいるのです。
かなり学力的に上の大学になると、「一度も人生の中で失敗したことがない人」と言うのが確実にいるでしょう。
もとから恵まれた家庭に育っており、一度も何も失敗していないのです。
そうした人と比べると腐りそうになりますが、浪人生はそうした失敗を経験しているがゆえに、人生に深みが増しているはずです。
何も失敗しないで大人になって社会人になるよりはずっと良いと考えましょう。
浪人のデメリットとは
ここまで浪人のメリットをあげてきましたが、もちろん、浪人にはデメリットもたくさんあります。
それはまず、第一に、ひたすら勉強をしなければいけないということなのではないでしょうか。
世の中に「勉強が大好き」という人がそう多くいるわけではありません。
むしろ、勉強は嫌いだという人の方が多いでしょう。
そんな中で精神的に辛い勉強を続けなければいけないというのは何よりもデメリットなのではないでしょうか。
また世間体が良いわけでもありませんし、色々な環境から見てみると、浪人するということが良いことばかりではないということが変わるでしょう。
多くの人にとっては「浪人するかどうか」ということを考えたときには、デメリットばかりが思い浮かんでしまう状態でしょう。
浪人期間中のデメリット
浪人というと「ひたすら勉強」「精神的にきつい」というデメリットが思いつくかもしれません。
実際に勉強ばかりしていることは浪人生にとってはある意味で一番のデメリットです。
ですが、それ以上に浪人期間中にはデメリットと呼ばれるようなものがあります。
浪人期間中は、人生の中で一番自由な時間であり、その分だけ自分をコントロールしなければいけない期間です。
そんな期間だからこそのデメリットがいくつかありますので、それらのデメリットについて見てみることにしましょう。
結局ダラダラしてしまう
浪人期間中のデメリットとしては、結局はダラダラしてしまい、きちんと勉強ができないということが挙げられるでしょう。
浪人期間中は、自分で自分のことを管理しなければなりません。
結局ダラダラとして勉強ができずに、無駄に一年を過ごしてしまう人も少なくはないのです。
自らの管理の中で、しっかりと目標まで自分を高められる自信がある人でなければ、浪人をしても意味がないかもしれません。
それも並大抵の精神力ではないのです。
一年間を結局ダラダラと過ごして遊んでいると、浪人のデメリットしか感じることができないでしょう。
一年間を自由に過ごすことができるのは楽しそうに思われるかもしれませんが、本気で取り組むと地獄のような時間になるのが浪人の一年です。
しかも、辛い時間に追い込むのは自分自身なのです。
様々な誘惑に負けてしまう可能性が非常に高いというのは浪人中のデメリットですね。
意外とお金がかかる
意外とお金がかかるというのも問題ですね。
これはもちろん、本人の問題ではなく親の問題になってしまいますが、浪人期間中はただではありません。
予備校に通う人は多いですし、模試や特別授業などで出費がかさむことも多くあります。
親に金銭的な負担をかけてしまうという心の負担は少なくないでしょう。
また、自分でお金を出さなければいけない場面も多くあります。
それは例えば、問題集などです。
浪人生であれば、自分の勉強内容は自分で決めることができますから、当然、問題集や参考書も必要になるはずです。
ですが、それは学校の教科書と違って自分で購入しなければなりません。
そういった面でもお金がかかりますし、予備校に通っているときの昼食代などを考えるとさらにお金がかかるかもしれません。
希望の大学に合格するために必要な経費だと考えると無駄ではないのかもしれませんが、やはり、出費がきついというのは大きなデメリットなのではないでしょうか。
失敗したら無駄な1年間になる
浪人の努力は必ずしも報われるというわけではありません。
浪人生だからと言って思ったとおりに成績が上がるとは限りませんし、むしろ、浪人生の方が伸びしろが少ないとも言われています。
浪人したことによって必ず希望の大学に合格するわけではないというのが、誰もが考えるデメリットなのではないでしょうか。
もちろん、浪人の一年が全く無駄なものになるかどうかは、その人次第です。
合格しなかったとしても、その精神力がのちの人生に役立たないとは言えません。
ですが、やはり、希望の大学に合格したいという明確な目標がある以上、それを叶えられなければ「無駄な一年」になってしまったと考える人の方が多いでしょう。
また、本人がそう感じていなかったとしても、周囲の人間に「あの子は無駄な一年を過ごした」と思われるのは悔しいものです。
不健康な体になりがち
浪人生活の中では、不健康な体になりがちという特徴もあります。
第一に、運動不足が挙げられます。
一日中籠って勉強をしているわけなので、そうそう運動をすることができません。
孤高の時には体育などがありますが、浪人生活の中では体育の授業はないので強制的に運動させられるということはありません。
日の光を浴びないというのも問題ですね。
また、プレッシャーから食欲を落としてしまう人が多いのも問題です。
食生活が荒れてしまったり、生活リズムが狂ったことによる体調不良を起こす人も多いのではないでしょうか。
不健康な生活をしたことで勉強のリズムも崩れてしまい、そのせいで思ったような結果が出ないということもあるでしょう。
精神的にもキツイ
浪人生活の中で最も苦しいのが精神的な問題です。
浪人期間中というのは、高校三年生で会ったときよりもプレッシャーが大きくなります。
「これで結果が出なかったらどうしよう」「これ以上成績が伸びなかったらどうしよう」「次の模試で思ったように点数が取れなかったらどうしよう」というように、悩みは尽きません。
そのプレッシャーが大きければ大きいほど、精神的に追い詰められていくことになるのです。
精神的なきつさから逃れるためにダラダラしてしまう人もいますし、うつ状態になってしまう浪人生も少なくないようです。
ちょっとしたミスで大学に落ちてしまった人ならプレッシャーは低いかもしれませんが、点数が大幅に足りていなかった人は、特に精神的な重圧が強いのではないでしょうか。
精神的な負荷に耐えられずに志望校を変えてしまう人もいるのです。
入学してからのデメリット
浪人して、第一志望の大学に合格することができたのなら、努力が報われたということですよね。
それはそれで良いですし、結局第一志望には受からなかったとしても、それが良い経験になっていることは確かでしょう。
多くの人は、第一志望かどうかにかかわらず、大学に進学します。
ですが、浪人は、大学に入学してからデメリットに気づくということもあるのではないでしょうか。
それでは、浪人生が大学に入ってから感じるデメリットについて見てみることにしましょう。
浪人を決めたときには考えもしなかったようなデメリットがあるかもしれません。
同級生が幼い
入学してからのデメリットの一つ目としては、同級生を幼く感じるということではないでしょうか。
年を取ってからの一年分と、若いころの一年分では重みが違います。
まして、今まで同い年しかいなかった環境に飛び込むことになるのですから、自分の精神年齢が一人だけ浮いているということになってもおかしくはありません。
また、浪人をせずに大学に入った同級生が「苦労知らず」のように思えてしまうということもあるでしょう。
浪人で揉まれた精神力の強さは余計に一つ下との年齢差を感じさせる原因になります。
また、小さな悩みとしては、誕生日を聞かれたときに、早生まれの人とはほぼ「二歳違い」になってしまうことがショックだということもあるでしょう。
同い年なのに先輩
先輩との関係も微妙なものになってしまいます。
もちろん、浪人生の割合が多い大学なら問題ないのかもしれません。
ですが、浪人してから大学に入ると、ほとんどの先輩は同い年ということになってしまいます。
または、かつての同級生が一個上の先輩ということになってしまうこともあるのです。
これは気まずいものですし、関係を築くときにはどこか気後れしてしまうものでしょう。
また、同い年だからと言って気軽に接してしまえばそれはそれで問題になりますし、先輩後輩との関係に困るというのは浪人生特有のデメリットだといえるかもしれませんね。
やや浮いた存在になる
こちらも、浪人生の多い大学なら問題ないでしょう。
ですが、浪人している人が珍しい大学に入学してしまったときには、かなり困ってしまうのではないでしょうか。
浪人生というだけで珍しいという扱いをされるかもしれませんし、相手の方が年上ということで気を遣ってくるかもしれません。
もしくは「いじられる」存在になってしまうかもしれないのです。
精神的な年齢も異なりますし、年齢が少しでも違うということが受け入れにくい時期ですから、やや浮いた存在となってしまうということは否めないかもしれません。
自分の行く大学の浪人率がどれくらいであるのかということは、きちんと知っておいた方が良いかもしれませんね。
あなたは浪人と現役、どっちを選ぶ?
いかがでしたか?
現役を選ぶか、浪人を選ぶかというのは非常に難しい問題です。
将来的な年齢の問題もそうですし、自分のモチベーションの問題もあります。
もちろん家族との関係の問題もありますね。
現役で大学に入ることにはやはり、それなりのメリットがあります。
浪人で大学に入ると言うのは大きな賭けのようなものでもありますし、やはりデメリットがないわけではありません。
浪人しても希望の大学に受かるわけではないということは、しっかり頭に入れておかなければならないでしょう。
合格発表から時間もあまりありませんし、すぐに浪人するかどうかを決めなければいけないのは辛いですよね。
ですが、浪人期間の一年は人生の選択の中でも特に大きなものの一つとなります。
その中でも、自分がどうしたいのか、どのようなメリットとデメリットがあるのかなどはしっかり考えてみてください。
自分にとって、後悔することのないベストな結論を出すことができるようにしてくださいね。