20代前半の間に、怠け、甘え、適当に過ごしている人と、必死に学び、努力した人との間には、歴然とした差が生まれるでしょう。
仮に同じ状況に置かれた人間でも、その人がどんな意識で物事に取り組むかどうかが肝心です。
人を知り、世間を知り、自分を知る。
そうして人は、賢い生き方を学び、最適な選択ができるようになります。
成長する人としない人の大きな違いは、自ら積極的にあらゆることを“知ろうとする努力”や“学ぼうとする意思”があるかどうかです。
何も知らずに大人になってしまうと、世間を知らない子供のように幼稚で自己中心的な考え方しかできず、同年代はもちろんですが、いずれ年下にも追い抜かれていきます。
年齢的には立派な大人であるにも関わらず、大人になりきれないというのは、とても恥ずかしいことです。
大人になりきれていない20代後半の特徴
実際に、20代後半になってからも、大人になりきれていない人は多いもの。
「まだ20代だから」という甘い考えで、自分自身の立場や、周りとの温度差を感じていない、または見ないようにしているのです。
20代後半と言えば、20歳で成人してから5年以上の月日が経ち、世間的には立派に大人の仲間入りをしているはず。
大人になりたてだった20代前半では許されたことも、5年以上経った後半では、受け入れられなくなります。
親や周りの人に守られ、子供として扱われるのではなく、それぞれが大人としての自覚と責任感を持って行動することが求められています。
大人になりきれない人は、もちろんそのままでいいはずがありません。
きちんと独り立ちして、生きていく力を備えなければ、ゆくゆく苦労するのは自分自身なのですから。
ぜひこの機会に、考え方を正しましょう。
ずっと実家にパラサイトしている
20代後半になって、実家に住み続けていると「まだ家にいる」という印象を持たれます。
これは決していいものではありません。
事実かそうじゃないか、ではなく、世間の目は「独り立ちしていない」「親のスネかじり」といったイメージを持つのです。
実際に、働いておらず一人暮らしをする資金がない、収入が安定しておらず一人暮らしの生活ができないという理由から実家を出れない人もいるのです。
20代前半で、まだ駆け出しの新社会人であれば、収入にもバラツキがあり、貯金も少ないという点から実家暮らしでも納得がいきます。
しかし、20代後半は、社会人としてのキャリアも築かれ、ステップアップを狙っていく時期。
ろくに仕事をせず、家で両親に頼っているようでは、大人として1人前とは言えません。
家事ができない
実家に住み、家事を全て他人任せにしている人は、1人の人間として、必要最低限の生活スキルが備わっていません。
掃除、炊事、洗濯…どれも生活するうえで必ず必要になるスキルなので、ほとんどの人が得意とまでは言わずとも、一般的にこなせるものです。
しかし、普段何もしていない人は、お米を炊く、洗濯機をまわす、というごく簡単なことさえも、自らの手で行なうことができません。
料理など、興味の有無によって、こだわりや時間のかけ方が異なる部分はありますが、必要にかられた時、自分で1通りできるようになっていなければ問題です。
親に頼りきっている人は、自分よりも親は高齢でいずれは先に居なくなるということを念頭に置いて、自分のことは、自分自身でやるという基本中の基本を全うする必要があるでしょう。
社会人生活が予想と違い辟易している
社会人として働いてみると、思い描いていた理想のワークライフと異なることもあるでしょう。
上司や同僚といった仕事仲間との関係や仕事内容、勤務時間など、さまざまな要因を総合して、自らの仕事を評価した時に、「楽しい」「満足」と思えるかどうかは、自分の人生において、とても重要なポイントです。
自分の社会人生活に納得しているか、充実しているかによって、自分自身の評価や価値にも変化が生まれます。
「自分なんて…」と悲観したり、毎日辟易としているようでは、日々に張り合いも生まれないでしょう。
仕事にせよ私生活にせよ、どのような過ごし方をするのかは、全て自分の選択次第。
描いていた予想と違う毎日を送っているのであれば、それは周りのせいだけでなく、自分自身の選択や決断が招いた結果だという事実と真摯に向き合い、打破する努力をするべきでしょう。
20代後半にもなって、ただ自分の境遇に嘆いて逃げているというのは、非常にかっこわるいこと。
現状を打破したいのであれば、自分の将来をよく考えて、先々を考えた賢明な判断をするべきです。