しかしながら、先ほども触れたように慈悲深い人は決してスーパーマンではありません。
周りの人のことばかりを考えていると、自分が疲れてしまうこともあります。
では、慈悲深い人にはどのようなリスクがあるのでしょうか。
慈悲深い人が抱える2つのリスクを解説していきます。
自分が後回しになる
慈悲深い人は利他主義です。
自分が困っている時でも周りの人を助けることができますし、それによって周りの人から感謝されて人脈が広がることもあるでしょう。
しかし、周りの人を助けることに気を取られすぎると自分が後回しになってしまうこともあります。
たとえば旅行のお土産でお菓子をもらった時にそれを好きだという人にあげていたら、自分の食べる分がなくなってしまうこともあるでしょう。
それがお菓子だけなら良いですが、仕事の場合は大問題です。
人が困っているのを助けすぎて自分の仕事が終わらないと、怒られて周りからの評価が下がってしまうでしょう。
周りの人を助けるのは良いことですが、周りを優先しすぎて自分が疎かにならないように「自分の最低限のことをこなしてから周りに目を向ける」のようにメリハリをつけた方が良い場合もあります。
人に都合よく利用されることも
慈悲深い人の周りの人が全員優しく、慈悲深い人に助けられたら「いつか自分もあの人を助けよう」と思ってくれる人ばかりであればそれほど問題はありません。
しかし、残念ながら世の中はそうした善人ばかりではありません。
慈悲深い人の優しさを利用して「いつでもあいつに押し付ければ良い」と考えてしまうズルい人もいます。
そうした悪意を持った人に都合よく利用されると、慈悲深い人は損ばかりしてしまいます。
周りに悪意を持った人しかいない場合は慈悲深い人が都合よく利用され続けて、時にはどうしても余裕がなくて「今回だけはどうしても無理です」と断っても「今まではやってくれていたのに急に手のひらを返してひどい奴だ」と、なぜか責められてしまうこともあります。
そうならないためにも、慈悲深い人は初めから「相手を助ける範囲」を最初からしっかり決めておくと良いでしょう。
ストレスが溜まりやすい
周りに優しい人ばかりで利用されることがない環境でも、慈悲深い人はストレスを溜めやすい可能性があります。
自分のしたことに対して感謝されて誰かが助けてくれても、その人に寄り添ってその人の悲しみや悩みを自分のこととしてとらえるだけでストレスになってしまうのです。
自分では自覚していなくても「この人の悩みが自分の状況だったらどうするか」と考えるだけで少しずつストレスが溜まっていってしまいます。
しかし、慈悲深い人にとっては悩んでいる人を見過ごすのも別のストレスになってしまうでしょう。
そのため慈悲深い人は誰かを助けながら上手に自分でストレスを発散できる方法を確立しておく必要があります。
買い物でもカラオケでもなんでも良いので、自分がつぶれないようにストレスを発散させる癖をつけましょう。
慈悲深い人の恋愛傾向
慈悲深い人は非常に素敵な人です。
恋人になると愛情深く接してくれるでしょう。
では、慈悲深い人はどのような恋愛をするのでしょうか。
慈悲深い人の恋愛傾向から3つの特徴を紹介していきます。
献身的に尽くす
単なる同僚に対してでも親身になって悩みを聞き、優しく接してくれるのが慈悲深い人です。
それが同僚ではなくさらに自分にとって大切な恋人であれば、もっともっと献身的な態度で尽くすでしょう。
恋人が悩んでいれば全力で相談に乗りますし、恋人が落ち込んだり嫌な思いをしたりしないように常に気を張っています。
恋人が楽しい気分でいられるように積極的にデートの下調べを行ったり、忙しくても恋人が会いたがっていれば寂しくないように時間を作って恋人の家に会いに行くでしょう。
元々尽くすことが好きなタイプですので、このように恋人に対しては非常に献身的な態度を取ってくれます。
慈悲深い人と付き合うことができれば「愛されている」という実感を常に抱くことができること間違いなしです。
依存されることも
恋人がしっかり自立している人であれば、慈悲深い人に尽くされても慈悲深い人を労わって尽くし返すことができます。