「感受性が強いね」と言われることはありませんか?
感受性豊かな人と言えば、ドラマの何気ないシーンを見て涙したり、日々の中で小さな変化にもすぐ気づいたりと、毎日を大切にしているようなイメージがありますよね。
しかし実際には、 感受性が強いゆえに人の気持ちを汲み取りすぎたりあらゆることで心を痛めたり、精神的に疲れやすい 傾向があります。
感受性豊かな分、生きづらさを感じることも多々あるかもしれません。
そこで今回は、感受性が強い人の特徴と向いている仕事についてお話していきたいと思います。
自分に合う適職を見つけていきましょう。
感受性が強い人の特徴
感受性が強い人と聞いてどんな人を思い浮かべますか?
ここからは感受性が強い人の特徴を具体的に解説していきます。
人の気持ちを大事にする
感受性が強い人の特徴として、人の気持ちを大事にするということが挙げられます。
共感力の高さと感受性の強さはしばしば混同されますが、感受性が強いかどうかは言葉以外の部分から察する情報量が関係しています。
共感力が高く感受性は低い場合、会話の中で相手のことを理解することはできても、言葉や態度によって表現されていない限り気持ちまではわかりません。
一方、感受性が強い人は物事の細部までよく観察し、複数の情報を常に処理しつづけているため、 人のちょっとした変化を敏感に察知することができます 。
大半の人から見れば心の底から笑っているように見える相手を前にしても、感受性の強い人は微妙な声の上ずりや表情筋のひきつれに敏感に反応し「この人は笑ってやりすごそうとしているんだ」ということに気づきます。
この能力はさまざまな場面で活かすことができる反面、とても疲れます。
多くの人は察すべき相手とそうでない相手を無意識に切り分けていて、恋人など深い仲の相手に対しては微妙な表情の変化にも気づいてあげようとします。
しかし、業務上だけのごく浅い付き合い、あるいは利害関係にあって気持ちで行動してはならない相手に対してはそこまで変化を察知しようとはしません。
感受性が強い人はこの切り分けがとても難しいかもしれません。
たとえば仕事の上で自分が発注する立場にあり、複数の協力会社が手を挙げてくれる場面においては、どこか1社に決めなければならないという任務を理解してはいるものの、断られた方の相手の気持ちになりすぎてしまうため心苦しさを感じて躊躇します。
その他の場面でも、それほど仲良くない相手が誕生日だったということを知ればお祝いしてあげなかったことに申し訳なさを感じたりするでしょう。
また、話している人が営業トークとして面白おかしく繰り広げている自虐ネタすら笑えなかったりします。
結果的に、誰よりも空気を読んでいるのに空気が読めないようなリアクションをとってしまうため悩むことが多いです。
芸術センスに恵まれている
芸術センスに恵まれているのも、感受性が強い人の特徴のひとつです。
感受性が強い人というのは何も対人に限った話ではなく、五感の全てが敏感であるため、多くの人にはわからない音や匂い、色にも反応を示します。
これらを察知することができるということは、 他人にはわからない世界が見えているということ です。
そして、その世界を表現するに至れば芸術的なセンスを発揮する可能性はとても強いです。
また、人の気持ちにも敏感であることから文学に関する理解もしやすいと考えられます。
読書をすれば人一倍楽しむことができるでしょうし、自分の中に渦巻く繊細な思考を紡ぎ出せば文学作品に足るものが出来上がることもあるでしょう。
とはいえ、感受性が強いから絵を描くのが上手いとか、文章を書く力があるという話ではありません。
アイデアの段階では飛び抜けた発想力を示せるかもしれませんが、形にするとなると、そのアイデアを再現する力が試されます。
絵が上手くなるにはデッサンなどを勉強する必要がありますし、文章も天性の才能だけで文学作品になるかといったら微妙です。
あくまで、人に見えない世界が見えている可能性が高い分、人と違ったものを生み出せるかもしれないというお話です。
感情移入しやすい
人の気持ちを汲み取る能力が高いだけでなく、自己と他者の感情の境界がとても曖昧なので感情移入しやすいという特徴を持っています。