「感受性が高いよね」と言われると、良い意味なんだか悪い意味なんだかわからないことがあります。

本人としてはもっと鈍感になりたいのに、細かいところに目がいってしまって悩んだり、他人の悩みまで背負い込んで苦労することもあるでしょう。

感受性があまりに高いと、一定数いるクレーマーの相手もしなければならない接客業などには難しさがあります。

多少鈍感なくらいの方が世の中生きやすいもので、感受性が高い人は何かと生きづらさを感じることも多いのではないでしょうか。

こちらの記事では、感受性が高いとはどういうことなのかという解説とともに、少しでも生きやすくなるよう、どんな職業に向いているのかを紹介していきます。

感受性が高い人はどんな仕事が向いてる?

感受性が高い人は仕事とプライベートの両方でたくさんの情報を脳が処理している状況です。

何故そのようになるかというと、全ての情報が大切に思えてしまい、取捨選択を脳が行っていないからです。

そのため、たくさんの人に会って情報が入り乱れる仕事は向いていません。

仕事だけで情報量のキャパを超えてしまい、プライベートが疎かになる恐れがあります。

向いている職業は自分の意志だけで進められる仕事の範囲が広いものです。

では、その理由を深く掘り下げていきましょう。

感受性が高いということは?


感受性が高い人をHSPといいます。

「HighlySensitivePerson」の単語の頭文字をとった略称です。

全人口の2割以下とされており、人間のみならず動物にも存在します。

生物的に見れば危機管理能力に長けているとも考えられますが、情報が錯綜する人間社会においては敏感であることは生命維持には直結せず、むしろ生きづらさを感じる人が多い傾向にあります。

それでは、そう感じてしまう理由も含めて、より具体的に感受性が高い人の特徴を見てみましょう。

人の気持ちを大事にする

共感力の高さと感受性の高さはしばしば混同されますが、感受性が高いかどうかは言葉以外の部分から察する情報量が関係しています。

共感力が高く感受性は低い場合、会話の中で相手のことを理解することはできても、言葉や態度によって表現されていない限り気持ちまではわかりません。

一方、感受性が高い人は物事の細部までよく観察し、複数の情報を常に処理しつづけているため、人のちょっとした変化を敏感に察知することができます。

大半の人から見れば心の底から笑っているように見える相手を前にしても、感受性の高い人は微妙な声の上ずりや表情筋のひきつれに敏感に反応し「この人は笑ってやりすごそうとしているんだ」ということに気づきます。

この能力はさまざまな場面で活かすことができる反面、とても疲れます。

多くの人は察すべき相手とそうでない相手を無意識に切り分けていて、恋人など深い仲の相手に対しては微妙な表情の変化にも気づいてあげようとしますが、業務上だけのごく浅い付き合い、あるいは利害関係にあって気持ちで行動してはならない相手に対してはそこまで変化を察知しようとはしません。

感受性が高い人はこの切り分けがとても難しく、たとえば仕事の上で自分が発注する立場にあり、複数の協力会社が手を挙げてくれる場面においては、どこか1社に決めなければならないという任務を理解してはいるものの、断られた方の相手の気持ちになりすぎてしまうため心苦しさを感じて躊躇します。

その他の場面でも、それほど仲良くない相手が誕生日だったということを知ればお祝いしてあげなかったことに申し訳なさを感じたり、話している人が営業トークとして面白おかしく繰り広げている自虐ネタすら笑えなかったりします。

結果的に、誰よりも空気を読んでいるのに空気が読めないようなリアクションをとってしまうため悩むことが多いです。

芸術センスに恵まれている

感受性が高いことと芸術的センスが直結するとは言いませんが、関連性はあるといえます。

感受性が高い人というのは何も対人に限った話ではなく、5感の全てが敏感であるため、多くの人にはわからない音や匂い、色にも反応を示します。

これらを察知することができるということは、他人にはわからない世界が見えているということであり、その世界を表現するに至れば芸術的なセンスを発揮する可能性はとても高いです。

また、人の気持ちにも敏感であることから文学に関する理解もしやすいと考えられ、読書をすれば人一倍楽しむことができるでしょうし、自分の中に渦巻く繊細な思考を紡ぎ出せば文学作品に足るものが出来上がることもあるでしょう。

とはいえ、感受性が高いから絵を描くのが上手いとか、文章を書く力があるという話ではありません。

アイデアの段階では飛び抜けた発想力を示せるかもしれませんが、形にするとなると、そのアイデアを再現する力が試されます。

絵が上手くなるにはデッサンなどを勉強する必要がありますし、文章も天性の才能だけで文学作品になるかといったら微妙です。

あくまで、人に見えない世界が見えている可能性が高い分、人と違ったものを生み出せるかもしれないというお話です。

感情移入しやすい

人の気持ちを汲み取る能力が高いだけでなく、自己と他者の感情の境界がとても曖昧なので感情移入しやすいという特徴を持っています。

ドラマや映画、小説などの世界に没入し、登場人物の気持ちになって楽しむことができるのはメリットです。

ただ、あまりに感受性が高いと登場人物たちの感情からいつもの自分に戻ってくるまで時間がかかるので、朝から悲しい物語の世界に入ってしまうと一日中表情が沈んでいるということもあります。

この同調性の高さは日本人には好まれやすい特徴ですが、危険性も合わせもっています。

チームで取り組まなければならない仕事において大半の人が「やりたくないなぁ」と思っている時、感受性が高い人は無意識にその雰囲気を汲み取ってしまい、本来はやりたくないなんて思ってもいなかったのに、いつのまにかやる気が失せるので注意が必要です。

また、本当はもっと効率的で早くできる方法を知っているのに、「新しいことは面倒」「どうせ給料が上がらないんだからダラダラやろうよ」という空気がある場合は提案を控えるようになります。

感受性の高い人の中で悩みが多いのは負の感情に取りこまれやすいタイプです。

感受性の高さから他者の喜びや楽しい感情にも同調しやすいのですが、負の感情の方が力強いことが多いので流されやすくなります。

たとえば修学旅行を4人グループで回ろうという時、自分も含めて3人は有名なお寺に行きたいのに1人が絶対に嫌だと言っていたとします。

すると感受性が高い人は「嫌だ」という負の発言に引っ張られてお寺に行きたいとは言えなくなってしまうのです。

これを利用してくるタイプの人と一緒にいるとかなり損をします。

愛情深い

感受性の高い人の愛情深さは人類愛に似ています。

皆それぞれに心があることが誰よりもわかっており、心の機微に敏感なので誰のことも無視できないからです。

自分の行動について他者がどう思うかというのが念頭にあり、より心地よくいて欲しいと考える傾向があります。

この考えはしばしば自己犠牲を伴って現れます。

誰かが残業している時、自分の仕事が終わっているならサッサと帰ってもいいのに、辛そうな人を放っておくことができずに手伝ってしまいます。

しかも「残業代が出ないとしても」です。

何故このような行動に出るかというと、感受性が高い人にとって苦しんでいる人を無視する方が残業をすることより精神的負担が大きいというのが理由として挙げられます。

この気持ちは感受性が高くなくても覚えることはあり、その心苦しさから「手伝いましょうか」と声をかけることはあるでしょう。

でも残業している人は自分の仕事が終わっていないことを他人に手伝ってもらうのは申し訳ないので、万々歳で「ありがとう!」とは言わずに断るはずです。

そして断られれば多くの人は、これ幸いと帰宅します。

断られたという理由づけで心苦しさは解消されるからです。

ところが、感受性が高い人はそうなりません。

断った相手の「本当は手伝ってくれたら嬉しいな」という本心に反応してしまっているので、断られたことを免罪符のようには思えないからです。

そもそも「手伝おうか(断ってくれ!)」ではなく「手伝うね」と言い切る傾向があります。

ストレスをためやすい


今までの特徴から見ても、なかなか生きづらいというのが見えてきたのではないでしょうか。

多くの人は自分のことだけでも手一杯なのに、感受性が高い人は周囲の人間たち全員のことを考えてしまっているわけですから相当疲弊するはずです。

自分の感情なのか他人の感情なのか、その境界が曖昧であるため自分の本心がわからなくなって悩むこともあります。

喜怒哀楽すら他者に左右されるなんて自己コントロールだけでも大変であることは容易に想像がつきます。

これらのストレスをうまく発散できればいいのですが、感受性が高い人は他人にあたり散らすことはできないし、怒りの感情を覚えたとしてもその怒りの原因となった相手にぶつけることもできません。

自分の中だけに留めてしまいがちで、ストレス発散の方法をいくつか持っていないと心の中だけで小爆発を繰り返している状態になります。

綺麗な景色に憧れる

感受性が強い人は人の感情や情報の流入が激しい都会だと疲れてしまうので、綺麗な景色の中でも自然を好む傾向があります。

自然の中で生じる情報というのは、風になびいた葉のざわめきや鳥の鳴き声、水の流れる音などであり、そこには他者の感情が乗っかっていないので疲れずに済むからです。

また、自分だけの感情と向き合う時間にもなります。

旅行する際も、あまりに有名な観光地や大型ホテルよりひっそりとした温泉地の旅館や自然に囲まれたロッジなどであれば落ち着きを得られるはずです。

一人になる時間が必要

感受性が高い人は毎日ずっと誰かと過ごしているわけにはいきません。

恋人や家族、友人と一緒に住んでいるとしても、休息時間として完全に一人きりになる時間を定期的にとる必要があります。

ずっと誰かと一緒にいると、自分の考えがどれなのかわからなくなったり、溢れかえった情報の整理が追い付かなくなってキャパオーバーになるからです。

一人きりになってようやく情報の取捨選択、統合作業が始まるので、リフレッシュも兼ねて十分に時間をとらなければなりません。

これを疎かにするとストレスが溜まっていきます。

匂いや音に敏感

匂いや音に敏感なタイプの人もいます。

匂いに敏感な人は料理のセンスが良かったり、音に敏感な人はいくつもの音が重なり合った音楽を聞いても使われている楽器などを細かく聞き分けられるなどの能力につながっていることが多いです。

これらの敏感さは能力として発揮するには素晴らしいのですが、日常生活ではやっかいなこともあります。

柔軟剤の匂いがやたらとキツく感じられたり、香水なんてもってのほかです。

人の体臭で気分が悪くなることもあります。

音についても、電車でガムを噛む音やヘッドホンから漏れ出る音、鼻がピーピー鳴っている音などによって頭が痛くなるほどイライラすることがあり、満員電車は地獄です。

こういった人は家選びも結構大変で、飲食店が近いところや道路に面して排気ガスの臭いが上がってくる場所、工場や線路の音がするところだとストレスが溜まってしまいます。

そしてやっとの思いで家を見つけても、引っ越してきた隣人の洗濯物の強烈な柔軟剤の臭いや生活音に悩まされるので、転々とすることも少なくありません。

感受性が高い人に向いている仕事9選

それでは本題の、感受性が高い人に向いている職業を見ていきましょう。

基本的には専門職が向いています。

というのも、スキルに関わらず新卒で一斉入社できる会社は色んな人がいて競争もあり情報が錯綜するため、感受性が高い人にとってはかなりハードルが高いからです。

専門職であれば、取り扱う情報量がある程度限られ、独断で進められることも多いので他者によるストレスをいくらか軽減しやすくなります。

また、一般企業に就職すると勤務地も都会に集中しがちで満員電車に乗る可能性が高いことから、通勤するまでにストレスが溜まりやすいというのも理由の1つです。

1、芸術家

多くの人にはわからない感覚を駆使して芸術家になるというのはひとつの手です。

もっとも、芸術家で食べていくのは並大抵のことではありませんから、なろうと思ってなれるものでもないでしょう。

また、感受性が高いことと感性が豊かであることは似て非なるものです。

能動的か受動的かの違いと言い換えることもできます。

1枚の抽象画を見て、何か訴えるものを感じたり、どこに魅力があるのかを見極めて表現できる人は感性が豊かと言えそうですが、周りの人が理解に苦しんでいる姿を見て「意味不明な作品だ」と思ってしまう人は周囲の人に対する感受性こそ高いですが芸術家を目指すのは難しいといえます。

独創的なものを生み出す力を持っている

先ほどの例でいくと前者で、他者と感覚が違うことを多く経験している人は独創的なものを生み出す力を持っているかもしれません。

よく聞く話ですが、同じ空を眺めていても、一方が認識している色と隣の人が認識している空には違いがあるというものです。

単に色の判別をどこまでできるかという能力だけでなく、受け止め方の違いともいえます。

夕日を美しいと思う人もいれば、恐ろしいと思う人もいるからです。

視覚的なことだけでなく、聴覚や空間認識能力、その場の匂いなども含めた認識の差異は芸術家だろうと凡人だろうと必ずあるもので、その差異が他者と比べて大きくかけ離れていると独創的なものを生み出しやすくなります。

アーティストかデザイナーか

芸術家になるにはそれだけ独自性が求められますが、一方デザイナーになる場合には他者との共感が必要です。

カタカナ用語になると途端にごっちゃになるのですが、アーティストとデザイナーは全く別の仕事です。

アーティストは独自の発想で全く新しいものを作ることが求められる一方、デザイナーは他者の要望を聞き入れ、共感とともに設計を行います。

わかりやすく言うと、アーティストが作るものは自分の中にある良いものであり、一般的に受け入れられるかは出たとこ勝負。

一方、デザイナーはもともと広く受け入れられるもの、あるいは依頼者の要望に適うものを作るということです。

教科として一緒くたにすると「美術」だったり「音楽」だったり「国語」だったりするのですが、アーティストとデザイナーでは大きな違いがあります。

自分にはどちらが向いているのかよく考えてみましょう。

また、同様にごちゃごちゃになる言葉としてクリエイターもあります。

クリエイターはわりと幅が広くて、直訳すると「創造する人」です。

「創造」は新なもの、最初のものを作り出すことを指しますからアーティストに似ていますが、「新たなもの」という定義がとても曖昧で、与えられたデザインがあっても、二次創作でも生み出す物が新しければクリエイターと呼ばれています。

2、心理カウンセラー

感受性が高い人は心理カウンセラーになると人気を博すかもしれません。

心理カウンセラーは誰よりも冷静に相手の心理を分析する必要があり、相手の微妙な声の変化、表情筋の使い方、仕草などを細かく見ることができるというのは強みです。

心理カウンセラーに相談する人の多くは、積極的に治療したいというよりもまずは相談したい、誰かに理解して欲しいと思っています。

そのため、共感力が無いと相手の話を効き出すことが難しく、またプライドを持っている人はいきなり本音を打ち明けてはくれません。

たとえば職場の人間関係に悩んでいる人はまず職場の人間の悪口を始めることがあります。

言葉通りに受け取ればその人たちをどうにかして欲しいと聞こえてしまいますが、よくよく話を聞いているとどこの職場でも上手くいかなかった経験があって自分自身が変わりたいと思っているといった話が出てきます。

しかし、その話を引き出すにはまず悪口の段階から相談者に寄り沿う姿勢で信頼を得なければいけないのです。

人の気持ちになってあげられる

感受性が高い人は言葉以上に相手の気持ちをわかってあげられることから、話しやすい雰囲気をつくることができるはずです。

ただし、心理カウンセラーになるには人の気持ちになってあげられるだけではいけません。

冷静に分析する視点をもって、相手を刺激せず、なおかつ自分自身で答えを見つけ出す手助けをしてあげる必要があります。

心理学を勉強する上で、自己と他者の感情を切り離す訓練もできるので、心理カウンセラーを目指すのは自分にとっても良い効果があるといえるでしょう。

3、福祉関係の仕事

心理カウンセラーも福祉関係の仕事の1つですが、他にもさまざまな職業があります。

生活面のお世話をする介護福祉士やホームヘルパー、特定の技術に特化した手話通訳士や点点字通訳者、援助や指導を行う生活指導員、ソーシャルワーカーなど選択肢は豊富です。

どれも人と向き合う仕事ですが競争ではなくじっくりと付き合うことができますし、専門性も高いため1つ1つ集中して取り組むことができます。

人助けで満足感を得られる

感受性が高い人は複数の人からめまぐるしく情報を受け取って処理していくと疲れてしまいますが、福祉関係の仕事は1人1人にしっかり向き合うことが求められるため、細かなことに気づけば気づくだけ感謝され、満足感を得られる機会が多いです。

自分が必要とされていることを直に感じることができるというのは、非常に魅力があります。

また、介護福祉士などになれば高齢化社会ですから需要もありますし、職に就けないということもまずないでしょう。

また、福祉関係の仕事は働いている人は細かいところに気が付く人が多いので同僚との会話でも共感できることが多いはずです。

4、小説家・漫画家

これも芸術家同様、ご飯が食べられるほどになるには相当の力が必要ですが、向いている職業ではあります。

高い感受性の中で感じることを文言化、絵に起こすことができれば独自の世界観を持った作品をつくれるかもしれません。

また、小説家や漫画家は登場人物それぞれの気持ちになりきって描いていくことが必要となるため、さまざまな人の感情になれるというのは感受性が高い人の強みです。

逆にいえば、人の気持ちになれない人が小説家や漫画家になると、登場人物たちの感情が急激に変化して読者を置いてけぼりにしたり、辻褄が合わなくなったりします。

登場人物それぞれの感情の揺れ動きに対して読者が腑に落ちるように構成するなど、感情を丁寧に追うことが必要です。

自分が想像している世界を描ける

小説家や漫画家も編集担当者との打ち合わせで方向性を決めたり、時には売れるために内容を変更したりすることはありますが、概ね自分の想像している世界を描くことができます。

自分の想像力、孤独との戦いでもある一方、自由度が高いという点では感受性の高さを利点として使うことのできる職業です。

5、占い師

占い師のほとんどは超能力ではなく、統計学や心理学を用いてカウンセラーと似たことをしています。

資格は必要なく、大体の場合どこかに弟子入りして学べばデビューできますが、なりやすい反面長続きさせるのが難しい仕事でもあります。

その理由は、占い師としてデビューできても生計を立てていくのが大変だからです。

ファンを一定数つけたり、当たると有名にならない限りアルバイト並の稼ぎになってしまいます。

とはいえ、このファンをつけるということに感受性が高い人の利点の活かしがいがあります。

占いを訪れる人にはさまざまなタイプがあり、本当に人生に迷ってしまって何でもいいから方向性を決めて欲しい人もいれば、決意は固まりつつあるけど運命など神秘的なものにい背中を押してほしいだけの人もいます。

これを見極めることが重要です。

人を観察する能力が優れている

占いをしてもらう人が何を求めているのかを観察するのは感受性が高い人にとっては簡単に思えるかもしれません。

それを駆使すればファンをつけることもできるでしょう。

たとえば、恋人との結婚を考えている20代の女性が、結婚したいと思っているけどなんとなく自信がなく運命の相手だと言って欲しいがために占いを訪れたとします。

しかし手相を見てみるとその女性の婚期が50代。

そこで「あなたの婚期は50代ですから、運命の相手じゃありませんね」と言ってしまったら結婚をやめてしまうかもしれませんし、結婚したとしてもずっとそのことがひっかかって悩むかもしれません。

逆に、プロポーズされたけど相手にどうも怪しいところがある、本音を言えば結婚したくないけどなんとなく別れられないという人に「運命の相手ですね」と言って何かトラブルに巻き込まれでもしたら責任がとれません。

占い師は占いの手段によってわかったことよりも、相手がどういう結論が欲しいのかを察して述べる方がファンがつきやすいです。

本当の運命は本当に神秘的な力を持っている人にお任せしましょう。

6、研究者

研究者や職人など専門性の高い職業は感性が高い人全般に向いています。

細かいことによく気が付いたり、物事を別の視点から見ることのできる能力が活かしやすい仕事です。

得意分野に特化できる上、大学の教授選に立候補するのでもなければ競争社会でもないし、人間関係に煩わされることも一般企業に比べれば可能性は低いといえます。

研究者といっても理系だけというわけではありません。

文学や史学の研究でもいいし、現代文化の研究者もいます。

何か特定のことを突き詰めていくと自信を持って話せるようになり、他者に気を遣って意見を曲げたりする必要もありません。

仕事に没頭できる

感受性が高く仕事とプライベートの切り分けが難しい人は、研究者など仕事に没頭できてそれ自体を楽しめる職業につくと幸せを感じやすくなります。

切り分けがどうしても曖昧になってしまうなら、いっそうのこと切り分ける必要のない職業に就けばいいというわけです。

研究者や職人は日常生活で気づきを得て仕事に活かすことができるので、常に頭の中で考え事をしているというのは役に立ちます。

7、音楽関係

聴覚が敏感なタイプの人は音楽関係の仕事に就くといいかもしれません。

普段は雑音に悩まされているとしても、それだけ耳が優れているということですから、音楽をつくるにあたって、メインの音以外で加えた方が厚みの出る音だったり、リズムがよく聞こえるよう別のテンポの電子音を取り入れるなど表現の幅を広げることができるはずです。

また、音楽関係と一口にいっても、歌を作ることから演奏向けの曲、CMなどで使われるような耳に残るリズムの作成から、表現力を活かして自らが歌ったり演奏したりすることまで選択肢はたくさんあります。

自分の世界観や他人の世界観を表現できるから

音楽は人の心を揺さぶるものであり、感受性が高いほど誰かの心に訴えるものを表現できます。

心象風景や経験、感性を音楽という形に起こすのは才能が必要な作業ですが、ひとたび形になれば国境を越えやすく、世界的に共感者を集うことができる夢のある仕事です。

8、動物園の飼育係

感受性の高さは対人だけではありません。

動物のちょっとした変化に気付くことができれば動物園の飼育係は適職です。

なんとなく体調が悪そうだな、今日はイライラしているな、機嫌が良さそうだな、というのは言葉が通じない動物だからこそわかってあげられる人が向いています。

動物園にいる動物たちは野生と比べてストレスが溜まりやすいといいますし、飼育員との信頼関係がとても重要なので、ただ餌をあげる、掃除をするというのではなく、コミュニケーションをとるように接することができるとベストです。

感受性の高い人は動物が好き

動物は人間ほど小難しく物事を考えないので、負の感情に取り込まれて悩まなくて済みます。

嫌なことがあれば嫌だとわかりやすく示してくれるし、じゃあどうしてあげようかなと考えればいいだけだからです。

そして対応してあげれば素直に受け入れて喜んでくれます。

感受性が高い人にとって、この単純さが救いになることがあります。

また、動物たちは懐いてくれると優しさを感じられることが多くあり、裏の無い姿勢に癒されるはずです。

9、フリーランス

だいぶ広い括りですが、どんな仕事でもフリーランスという手段があります。

ある意味会社勤めよりは大多数をライバルとする競争社会に身を置くことにはなるのですが、競争相手を自分で選べるというのが大きく違うところです。

しかも、特定の人ではなくそれを生業にしている人全体の中で勝ち抜くというものであるため、そんなに意識しなくても仕事をちゃんとこなしていけば評価されます。

自分が生きたいように生きられる

単純なことから言うと、まず満員電車に乗らなくてよくなります。

仕事の時間を自分で選べるし、そもそも電車に乗らなくたっていい仕事が山ほどあるからです。

これは会社勤めと比べると大きな違いといえます。

仕事が選べるということは相手が選べるということでもあります。

会社であれば悪質なクレーマーやどうしようもない同僚、いじのわるいクライアントにも笑顔で付き合わなければならない場面がありますが、フリーランスはそういった人が嫌なら付き合いを切ってしまうことができます。

もちろん、フリーランスとして軌道にのるまでは嫌な仕事でも引き受けることがあるとは思いますが、ある程度安定してくると自分が生きたいように生きやすくなるので、短期間だけ踏ん張って未来を楽に生きましょう。

まとめ

感受性が高い人は悩むことが多いですが、それは単に、悩むような場所に自らを置いているだけのことです。

感受性が高いことは本来メリットであり、活かせるところに行けば大活躍できます。

できないことを頑張ってできるようにすることより、できることを頑張ってもっとできるようになる方が、下世話ですが、儲かります。

自分に向いている職業や生活の仕方をちょっと立ち止まって考えてみましょう。