要するに「この風景はたしかにどこかで見た気がする」とか「ここの街並みはどこか懐かしさを感じる」など、明確には思い出せない情景が増えれば増えるほど、記憶はどんどん書き換えられていってしまうのです。
そのため、日頃からたくさんの情景を目にする、旅行や出張の機会が多い人は、既視感を感じやすいといえるのでしょう。
疲れやストレスが溜まっている
既視感を頻繁に感じる人は、疲れやストレスが溜まっているのが特徴です。
というのも、疲れやストレスが溜まってしまうと、脳が錯覚などの混乱症状を起こしやすくなってしまうため、誤った感覚の認知をしてしまうことが多いといえます。
そのため、実際には体験していないにも関わらず「すでに体験したことがあるような気がする」と思い込んでしまう傾向があるのです。
ですが、疲れやストレスが溜まることによって感じる既視感の場合は、どんどん悪い方向へ進んで行ってしまう恐れがあるので、できるだけ早いうちに医療機関でプロに受診してもらう必要があるといえます。
思い込みが強い
普段から思い込みが強いタイプの人が、既視感が強いのはいうまでもないでしょう。
やはり、人は先入観や固定概念にとらわれることで、一気に視野が狭くなってしまいます。
そのため「これはこう!」と思ったこと以外には見向きもしない傾向があるので、実際には体験していなくても「すでに体験したことがあるような気がする」と感じた時点で、それが既視感であることを疑いません。
ですから、一度先入観や固定概念から解放されることで、もう一度記憶をたどっていくといいでしょう。
感受性豊かな若者
感受性が豊かな若者は、もっとも既視感を感じやすいとされています。
若者とはいえ15歳~25歳と決まっており、まだ脳年齢が若く、見聞きするものに強い刺激を感じやすい、要するに感受性が強い、脳が未発達などの関係から既視感がもっとも起こりやすいのです。
そもそも、脳には感情のコントロールや高度な思考機能を持つ前頭葉という部分があり、15歳から前頭葉の成長が変わっていきます。
また、脳は後ろから順番に発達していき、前頭葉は15歳前後で発育時期のピークを迎え、25歳までが前頭葉の発達期とされています。
要するに、この15歳~25歳の間に行われる前頭葉の発達段階で、既視感を感じやすいということになりますね。
デジャブをストレスに感じた時の対処法
ここまで「既視感を感じやすい人」について紹介してきました。
思い込みが強い人はもちろん、旅行や出張の機会が多い人なども既視感を感じやすい傾向があるのです。
また、15歳~25歳と感受性豊かな若者は、前頭葉の発達によって既視感を感じやすいとされていることが分かりましたね。
それでは、最後に「デジャブをストレスに感じた時の対処法」について紹介していきます。
まだまだ未解明な部分が多いデジャブですが、それによって感じたストレスは、いったいどのようにすれば対処できるのでしょうか。
詳しく見ていきましょう!
ぐっすり眠る
デジャブを感じる原因として、疲れやストレスが溜まっていることが考えられるため、とにかくぐっすり眠ることをおすすめします。
というのも、眠ることによって多くの場合、疲れやストレスは解消されます。
もちろん、ぐっすり眠るだけで、デジャブをまったく感じないようになるわけではありませんが、確実に気持ちが休まると思います。
それに、眠っている時間はデジャブを感じることもありませんから、ぐっすり眠る時間を作るところからはじめてみてください。
少しでも疲れやストレスが解消されれば、デジャブを感じる回数も徐々に減っていくでしょう。
運動する
思い込みが強く、先入観や固定概念にとらわれ視野が狭くなってしまっている人は、デジャブを感じやすい傾向にあります。
そのため、先入観や固定概念を取り払うためにも、運動をすることを習慣づけていきましょう。
運動といっても、まずはストレッチをしたり、伸びをするだけでも大丈夫です。
運動することで、気分がリフレッシュされ、自然と視野が広がります。
また、運動すると、自然と夜にはぐっすりと眠ってしまうといった効果があります。
最初は無理をせずに、徐々に体を動かすことを習慣づけてみてください。
趣味に没頭する
デジャブについてあれこれ考えだしてしまうと、収拾がつかなくなってしまうときがあるかと思います。