結婚退職なら、結婚祝いとしてお金を包むのも有りかもしれませんが…そうでは無い場合、会社の同僚たちからの贈り物としては、プレゼントのほうが嬉しいと思いませんか?
たとえそれが、ちょっと微妙な品物だったとしても、そのほうが選んでくれた時間や、悩んだであろう気持ちが感じられるものです。
お金は、確かに無難で間違いもありません。
でも、そこに意味を見い出すのは難しい場合もあるものです。
門出のお祝いって、そのシーンや相手によって、何をやってあげることが一番ふさわしいことなのかも変わってくると思います。
相手が本当に喜んでくれるものは何か。
気持ちが伝わるものは何か…。
それを考えてあげることこそ、門出のお祝いとなるのではないでしょうか。
️門出ってなに?
門出を祝うためにやってあげたいこと…それは何よりも、祝福の気持ちを伝えること。
そして、門出を迎える人を送り出し、成功を願ってあげることなんですよね。
心のこもったお祝いをしてあげられれば、それが旅立つ人の力となるんです。
さて、そんな祝福するべき“門出”ですが…門出ってなんだろう?
そもそも、なぜ門出という言葉が使われるようになったんだろう?
門出という言葉には、少し疑問も沸いてきますよね。
ここで改めて、門出という言葉の意味やルーツについて、確認していきましょう。
家を出ること
門出の辞書的な意味を調べてみると、“自分の家を出発して、旅に出ること”とあります。
漢字を見れば、「門(もん)を出る」と書きますから、ここから発展して「家を出る」という意味にもなっていったのでしょう。
もちろん、ちょっと出かける時や、数日の旅行に出るのとは意味合いは違ってきますよね。
門出という言葉が使われる場合は、これまでとは異なる生活が始まることを意味しています。
もともと“門(もん・かど)”という言葉には、家の出入り口を指し示す以外に、さまざまな意味合いがあります。
“家”の意味で使われる場合もあれば、“家柄・一族”を表わしている場合もあります。
また、“物事が必ず通る重要な場所・過程”という意味合いで、「合格への狭き門」なんて表現がされたりもしますよね。
私たちにとって家は、生活のベースとなる場所であり、人生においても基盤となるところです。
家の出入りには門を通らなければならず、それを人生や生活に重ねあわせ、色々なシーンで比喩表現として使われているんですよね。
新しい生活を始めること
ですので、門出というと、これまでの生活から、別の新しい生活への変化を表わしているのです。
門出に際し家を出るということは、結婚や就職等により新天地へ向かい…そこから新たな人生という旅が始まるわけです。
そして、旅に出た先で新たな生活がスタートすることにもなるんですよね。
つまり、門出という言葉ひとつで、「家を出て旅立ち、新たな生活の始まり」があることを意味しているのです。
古くは、「かどいで」とも言い、平安中期の更級日記にも、この言葉が登場しているそうです。
また、旅に出る前に吉日を選んで、仮に家を出て近くに移ることを、かどいでと言ったこともあったようです。
旅先での成功や無事を祈願し、願掛けの儀式のような形で門出をしていたということですよね。
家を出るということは、それだけ重要な出来事でもあったと言えるのでしょう。
もちろん、それは今も変わりませんよね!
門出という言葉で表現されることもある結婚でも、大安吉日を選んで結婚式を挙げるという習慣が、今でも根強く残っています。
️門出を祝うシチュエーション
人生の転換期であり、重要な出来事ともなる門出。