骨の基礎はたんぱく質(コラーゲン)で、この上にカルシウム(Ca)とリン(P)が結合して硬くて柔軟性があり丈夫な骨が出来上がるのです。
それだけでは不十分で、骨の強度や弾力性を加えるためにマグネシウム(Mg)も重要です。
最近はマグネシウムの重要性が理解されてきて、カルシウムとのバランスが大切です。
つまり、マグネシウム:カルシウム=1:2の割合で摂取することが理想的です。
カルシウムのサプリメントでは、この混合比で両方をブレンドしているものが販売されています。
それと重要なことは、せっかくカルシウムやマグネシウムを摂取しても、腸で吸収されにくいことです。
小腸でカルシウムの吸収を促進させるためにビタミンDが必要なのです。
ビタミンDは改めて別に摂らなくても、外に出て20分ほど日光に当たると体内で生成されるので、普通に生活していれば心配はいりません。
これらの栄養素を摂って、しかも運動をするのです。
ちょっと早足で1日に30分以上ウオーキングすればよいのです。
運動して骨に刺激を与えると、しっかりと骨を作ろうと身体が考えて、骨の組織をしっかりと構築するのです。
そして脚を伸ばすような動作の運動を取り入れると、短足を防ぐことになります。
これらの栄養その他にも各種のビタミン類や銅(Cu)やマンガン(Mn)も必要ですが、まずは最初に述べた基本的な栄養素と運動、日光浴がポイントです。
この栄養素が不足すると、骨密度が低下して骨の成長が止まったり、骨折しやすくなるのです。
正座をすることが多い
以前の畳が中心の生活は随分減りました。
以前は畳の上にちゃぶ台を置いて、そこで正座してご飯をいただいていたのです。
TVのコントで、ちゃぶ台返しという場面があります。
頑固親爺が家族との意見が折り合わずに、機嫌をそこねてちゃぶ台をひっくり返す場面です。
このように、正座での食事が普通だったのです。
それが戦後は様式になって椅子に座っての食事になってきました。
正座は脚の筋肉に負担がかかります。
正座をすると、①自分の体重が太ももとふくらはぎにかかる、②足全体の血流が悪くなってしびれるし、リンパも滞る、③脚に老廃物が溜まる、④セルライトの原因になり太ももも太くなる、などの悪影響が出ます。
長く正座を続けると、脚がむくんでしまいます。
脚のむくみや太ももの肥大は、正常な骨の成長にとっては妨げになるようです。
少なくとも、太ももやふくらはぎが太くなることは、脚の長さに関係なく美しい脚という観点からはマイナスになります。
太っている
太るとはどういうことかと女性に聞くと、体脂肪が増えることよ、とすぐに返ってきます。
そんなメカニズムは、年頃の女性にとっては頭に入っていることですが、体脂肪が増えて体重も増えることです。
カロリーが高いものをたくさん食べるけれど、そのカロリーを消費するだけの運動をしていないということです。
食べ過ぎで運動不足ということです。
今は美味しいものを腹いっぱい食べることができる時代であり、車を利用することで歩くことも少なくなったことも太る理由のひとつでしょう。
体脂肪が増えて体重が増える理由は、糖質(炭水化物)の食べ過ぎとも言えます。
この糖質は、水分を身体の中に溜めやすくする働きがあるのです。
ダイエットでも、糖質(炭水化物)を減らす方法があります。
運動をしてエネルギーを消費していく順番は、まずは糖質を消費してから体脂肪を燃焼して消費していきます。
だから、糖質を多く摂取すると体脂肪まで燃焼させることができなくなってしまいます。
また、脂肪の体積は筋肉の約2.7倍もあり、体重が同じでも体脂肪が多いと太って見えるのです。
だから、体脂肪と体重を減らすことで痩せてくるのです。
中年になってくると、体重は変わらないのに太ってしまったという女性も多く、そんな女性は脚も太くなって短くなってしまったと嘆きます。