なのでこういったところで見てもやはり黒留袖は色留袖と多少格の差があるということが分かるわけなんですね。
黒留袖を着るシーン
ではそんな格式高い衣装である黒留袖を一体いつ着るのか?という疑問を持たれる人も多いかもしれませんが。
やはり黒留袖を着る機会が多いシーンといえば、結婚式や披露宴といった席が特に挙げられてくるでしょうね。
ただ皆さんも見たことがあると思いますが、結婚式等で黒留袖を着るのは新郎新婦の母親か親族のみというのが普通になります。
なぜならこういったゲストを招く席では招待する側の方が正礼装でお出迎えをすることが大事なマナーになるから。
だから黒留袖は新郎新婦に近い人が着るべきとされていて、逆に式に呼ばれたゲスト側の人は色留袖を着るというのが礼儀になるわけなんですね。
またお話したとおり黒留袖というのはお祝いの大事な場面で着るための正装になりますから、もちろん結婚式・披露宴以外の席で着てもOKです。
例えば結納やお宮参り、他の式典などで着るのも良いですよね。
ただしそれだけ格の高い高級感あふれる衣装になりますから、場合によっては場違いになってしまうことだってありますからね。
着ようか迷った際はまずは式典の様子や一緒に出る人の服装をチェックして、それから着るにふさわしい席かというのをきちんと判断するのが良いと思いますよ。
️黒留袖のおすすめヘアアレンジ7選
それではここからはいよいよ本題である、黒留袖に似合うオススメのヘアアレンジについてご紹介していきましょう。
今回ご用意したヘアアレンジは全部で7選。
冒頭でもお話しましたがどれも単に黒留袖に似合うというだけでなく上品にオシャレに決められるものばかり揃えたので、初心者でもよく着物を嗜む人でも、若い人でも年配の方でも、女性皆さんの参考になってくれるはずですよ。
また今回はヘアアレンジをさらに綺麗に見せるためのポイントなどもまとめさせていただくので、そちらもぜひ一緒にチェックをしていていただければと思います。
まぁ普通着物を着る際は髪型を美容師さんにお願いする人の方が多くなってくると思いますが、こういった情報をきちんと知っておけば美容師さんにもイメージが伝えやすくなりますからね。
理想のヘアアレンジをして理想の和装美人に近付くためにぜひ役立ててみてくださいね。
1、しっとり斜め前髪
ヘアアレンジをするとなるとまず後ろ髪をどうしようか迷う人も多いと思いますが…実は上品な髪型というのは後ろ髪を無理にアレンジしなくても、前髪を少し整えるだけで簡単に作り上げることができてしまうんです。
ということでまずオススメしたいのは前髪をしっとり斜めに流しまとめる、というだけの簡単ヘアアレンジ。
本当に単純でシンプルですがだからこそ黒留袖でも確実に似合いますし、これだけで本当に気品さをアップさせることができるようになるんですよね。
しかもこれならショートカットやボブなど髪が短くてアレンジがなかなか利かないなんて人でもできるから◎。
もちろん髪が長い人だって後ろ髪を簡単にまとめるだけでちゃんと形になってくれるから、シンプルかつバッチリ上品に見せたいとなんて人にもピッタリになってくるんですよ。
トップにボリュームを持たせるのがポイント
ちなみにこのアレンジを使う場合はトップにボリュームを持たせるようにするというのがポイントになります。
なぜなら前髪をしっとりまとめかつ後ろ髪もピターっとまとめてしまうと、髪型全体が落ち着きすぎてしまいなんだか寂しい印象になってしまうから。
せっかくお祝いの席に着ていく黒留袖なのにそれじゃ華やかさも足りずなんだか物足りなくなってしまいますもんね。
だから前髪をまとめたらその分トップでボリュームを出すことが大事。
ショートカットやボブの人ならブローなどをしてふんわりさせたり、髪の長い人なら後ろ髪を少し高さを出すような髪型にアレンジすれば、より素敵に仕上がると思いますよ。
2、サイド寄せのシニヨンスタイル
シニヨンというのは髪の毛を束ねてまとめるヘアスタイルの総称のこと。
つまり次にオススメするのはサイドで髪をまとめたスタイルということになります。
昔は和装というと頭の真ん中できちっと髪をまとめ上品さを出すというのが一般的なヘアアレンジになっていましたが、最近はこういったサイドでアクセントを出すというアレンジ法も非常に人気となっていて、実際黒留袖を着る際にこういった髪型にするという人もどんどん増えてきているんですよ。
これなら上品さだけでなくオシャレ感も出るので、普段あまり着物を着ない若い人にも取り入れやすくて良いアレンジになるのではないでしょうか。
低めの位置でクールに
ただサイドでシニヨンをする場合は、髪をまとめる位置に注意が必要になってきます。
というのもまとめる位置があまり高すぎてしまうとなんだかカジュアルで派手な雰囲気になってしまい、それだけ上品さも薄れてしまうからです。
またあまり華やかすぎると主役のような髪型になってしまうので、結婚式などの席では花嫁に失礼になってしまいますよね。
なのでこのヘアアレンジをする際はできるだけ髪は低い位置でまとめて、大人っぽくクールな印象を作り上げるようにするのがポイントとなってくるんです。