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黒留袖の髪型7選。気品あふれるヘアアレンジ


結婚式や披露宴などの大事な場面で女性が着る格式の高い衣装といえば…黒留袖(くろとめそで)。

もう6月ということでこれから結婚式も多くなってきますし、実際に今後着る予定でいる人なんていう人も結構いらっしゃるのではないでしょうか?

ただそんな黒留袖を着る際、皆さんが1番悩んでしまうことといえば、やっぱり髪型。

和装なんて普段なかなかしないからどんな髪型にしたらいいのかなんてただでさえ分からないのに、黒留袖を着るとなると余計にマナーや上品さも気になってしまうから……当日までどうしようか本当に悩みに悩みまくってしまうんですよね。

そこで今回はそんな悩める女性の皆さんのために、黒留袖の髪型で似合うヘアアレンジを色々ご紹介。

もちろんただ似合うというだけでなく、上品にバッチリ決められるようなとっておきのアレンジをご紹介していくので、和装初心者からこだわりの強い方まで皆さん参考にできると思いますよ。

やっぱりせっかく黒留袖を着るのですから着物だけでなく髪型までトータルで決めて、素敵に着こなしてみたいですもんね。

今回はヘアアレンジがより綺麗に見えるポイントなどもまとめておくので、そちらも参考にしながらとことんこだわって、憧れの和装美人へと変身しちゃいましょう♪

この記事の目次

️まずは黒留袖について知っておこう

本題のヘアアレンジを見ていく前に…そもそも女性の皆さんは黒留袖についてどこまでご存知でしょうか?

もちろん40代や50代くらいの皆さんなら知っている人も多くなってくると思いますが、若い人などは「結婚式でお母さんや親戚の人が着る着物」という認識しかしてないという人も結構いらっしゃったりするのではないでしょうか?

というのも実は筆者自身も以前は黒留袖というものがどういう着物かまったく知らず、その程度の認識しかしていなかったから(笑)。

やっぱり若い頃って黒留袖を着る機会がないから、そこまで興味も持たないし知識を持っていない人というのも多かったりするんですよね。

でも筆者もある程度年齢を重ね黒留袖について知る機会を得たので、その時に色々学ばせてもらったんですが…そうやって改めて学んでみると黒留袖を着ることの意味や選び方など本当にいろんなことが勉強になって、「いつか着てみたい」とちょっと憧れも持てるようになったんですね。

なのでそんな黒留袖の意味やこの気持ちを女性の皆さんにもぜひ知ってもらいたい!ということでここではまずは黒留袖についての色々な知識についてご紹介させていただきたいと思いますよ。

せっかく日本人に生まれたんですしこの機会に皆さんもぜひ黒留袖について勉強して、いざ着る時のために備えておきましょう。

黒留袖ってどういうもの?


冒頭でもお話したように黒留袖とは着物の中でも特に格式が高い「第一礼装」とされるもので、お祝いの大事な場面で女性が着るための正装として用いられています。

ただ女性なら誰でも着てOKというわけではなく、着ることを許されているのは実は既婚女性だけなんですね。

なんでも江戸時代、女性は18歳になった時や結婚した時にそれまで着ていた振袖の袖を短く仕立て直し身八口を縫い留めるという風習があったとかで、それが由来になっているとのこと。

だから逆に未婚女性は正装として振袖を着るのが一般的になっているわけなんですよ。

地色が「黒」

そんな黒留袖の最大の特徴といえばやはり見たままのとおり、地色が「黒」というところですよね。

留袖には地色が黒以外の色留袖(一般的な着物ですね)もありそちらももちろん正装として用いることができるのですが。

やっぱり黒留袖の方が変に派手になりすぎることがなく高級感・気品がよりあふれる装いをすることができるようになるので、こちらの方が最も格の高い衣装として用いられるようになっているんですね。

まぁ黒留袖がフォーマルなブラックドレス、
色留袖がカラードレスという風に言えばさらに分かりやすくなり、その格の差というのもおおよその推察がつくようになるのではないでしょうか。

裾に柄の気品溢れるもの

また黒留袖といえばあの裾に描かれた柄も非常に特徴的。

しかもどの柄も本当に美しく気品あふれるものばかりで、思わず惚れ惚れしてしまうほどですよね。

ちなみに黒留袖に描かれている柄は基本縫い目で模様が途切れないよう絵羽模様になっているので、着物を広げるとあの柄が1枚の絵のように見えてそれがまた美しい仕上がりになっているんです。

柄の内容も主に自然の風景や花・鳥など、お祝いの席にふさわしいおめでたいものが描かれることがほとんどになってくるんだとか。

一般的には色づかいが地味・模様が小さめ・柄の位置が低めというのが割と年配向き。

反対に色づかいが鮮やか・模様が大きめで華やか・柄の位置が高めというのが若者向けの黒留袖になってくるようですよ。

五つ紋

またこれは若い人などだと知らなかったという人も多いかもしれませんが…実は黒留袖には柄だけでなく五つ紋と言われる家紋も描かれていて、これも非常に大切な特徴となっているんです。

五つ紋ということで描かれている家紋は全部で5つで、両胸・両袖・背中の位置に入っているのですが。

着物の世界ではこの五つ紋が最高品格の着物だということを表す証明になり、黒留袖が正礼装という証になるんですね。

ちなみに着物に描かれている家紋というのは他にも三つ紋・一つ紋とあり、それぞれ紋の数によって準礼装・略礼装という風に着物の格も変化してくるのですが、色留袖はこの三つ紋・一つ紋が入っている場合がほとんどです。