「始め」と「初め」の違い
「始め」と「初め」。
どちらも意味的には同じような印象を受ける言葉です。
しかし言葉の意味を正確に理解しておけば、いざという時に誤った用い方はせずに済みます。
両者の違いをしっかり把握しておきましょう。
「始め」の意味
「始め」の意味は「ものごとのスタート」「着手」という意味になります。
つまり何かの行動や動きを行いはじめる、という動詞的な要素が濃くなります。
英語で例えると「start」となります。
「開始」という意味にも当てはまりますね。
「初め」の意味
一方、「初め」の方は「1つめ」「ファースト」「時間的に最も早い段階」といった意味になってきます。
こちらは名詞的な要素が濃くなります。
英語にすれば「first」ということになります。
数をかぞえる際の一番最初の数字、という事になりますね。
「はじめとする」の類語
それではここからは「はじめとする」の類語を紹介していくことにしましょう。
筆頭に
「筆頭に」という類語の意味は「あるジャンルの中で最も代表となるもの」もしくは「第一番に出てくる」ということになります。
よって意味合い的には「はじめとする」とほぼ同じ使い方となるのです。
例文を挙げると「あのケーキ屋さんのラインナップはイチゴショートを筆頭に粒揃いだ」という感じでしょうか。
美味しいケーキはイチゴショートを1番目にその他にもいろいろありますよ、ということですね。
皮切りに
「皮切りに」は、「手始めに」「きっかけとして」といった意味があります。
よって強調して説明したいあるジャンルやものごとのことを説明するのに好都合な言葉となります。
「新商品の発売が東京・大阪などの大都市を皮切りに全国に発売された」といった使い方になります。
先頭に
「先頭に」は「最初に」「一番目」といった意味になります。
こちらもなにかの説明をするにあたって代表的なものを例えていうに相応しい言葉となります。
「このグループの優秀さはリーダーの◯◯君を先頭にして実にそうそうたるメンバーが揃っています」といった具合に使えるのです。
以下諸々
「以下諸々」の「諸々」とは「多くのもの」という意味となります。
その言葉の前に以下とつけるときは「以下」の前にその集団やグループ、ものごとを代表するような人物や事柄をつけて言い表します。
「キャプテンの◯◯君、以下その所属メンバー…」といったような言い方になります。
つまり最初に紹介された事柄が非常に優秀であることが「以下諸々」と使う場合のルールとなるわけです。
象徴する
「象徴する」とは、ある物事を具現化したもの、あるいは人物、という意味合いになってきます。
最も分かりやすい例えは「天皇は日本の象徴」という言い方でしょう。
つまり何かを説明しようとするものや集団に対してあるものや人物を例に出すことによってそのものや集団を端的に説明することができる、ということになります。