人間社会におけるパワーバランスは、 家庭・学校・会社などあらゆる組織内、人が存在する場所全てにあるもの です。
このパワーバランスを正確に把握して、行動することができると、人付き合いはとても円滑なものになります。
組織での集団行動や連携が苦手だと思っている人は、一度自分の置かれている立場や全体のパワーバランスを見直すことで新しい発見があるかもしれません。
そこで今回は「パワーバランス」とはどういう意味なのか、よくある人間関係のパワーバランス、使い方・例文・類語・英語表現を紹介します。
パワーバランスとはどういう意味?
パワーバランスとは「国と国のような特定の集団同士の力関係のこと。」という意味を持ちます。
つまり、「集団における力関係を指す言葉」です。
人と人との力関係のバランスを表しており、 このバランスが均衡に保たれているほど、その集団はうまく機能することができます 。
このパワーバランスは目に見えるものでも、数値化されたデータでもなく、とても精神的な部分に関するものです。
非常に不確かなものですが、このパワーバランスこそが人間関係を良好に保つためには絶対不可欠の存在だと言えます。
権力の均衡状況
例えばAとBという2人の人間がいるとして、その2人に関係があるとしたならば、その2人の間には必ずパワーバランスが存在します。
それが対等な立場の人間、すなわち友人と言う立場であっても、上司や部下といった関係であっても同じことです。
パワーバランスは 人間同士だけでなく、会社間や国家間 にもあります。
基本的に同じ存在同士の間に生まれる力関係なので、人と会社の間にはパワーバランスというのは無いと考えてよいでしょう。
人は人同士、会社は会社同士、国は国同士の間でそれぞれパワーバランスがあると考えてください。
対象が人の場合、2人の人の間のパワーバランスはそれぞれの人が持つ権力(パワー)がどういった割合なのか、どちらが優位なのか、といった部分をかんがみて、2人の関係がどんなバランスで成り立っているのかを見るものです。
簡単に言うと人同士の上下関係や優位性などにおける、力の誇示と同じようなものですね。
力のバランス
パワーバランスは端的に言うと力関係の釣り合いです。
力関係において、それぞれの境界線はどこにあるのかを見るために重要なものになります。
このパワーバランスは、 人が個人的な能力で築き上げていけるものもあれば、世間一般の常識で、予め暗黙の了解として認知されているバランス もあります。
例えば上司と部下、先輩と後輩、上級生と下級生、はたまた本社と子会社、請負元と下請けといったものです。
こうした上下関係は、パワーバランスを判断する基準となるものです。
これは2つの個体が出会った瞬間から決まっている関係であり、社会の節理と言っても過言ではありません。
もしも仮に、パワーバランスでは上位にいる上司より、部下の方が優れたパワーを持っていたとしても、だからといって立場がそう簡単に逆転することはありません。
パワーバランスは、ただ単にその人個人の能力値同士を比べてはかるものではないということです。