生産性が低いことはどのようなデメリットがあるのか、2つの観点から見ていきましょう。
コストが増す
まずは会社など組織の面から生産性が低い社員を抱えているデメリットを見てみましょう。
会社としては人件費を抑えるだけではなく、コストも抑えることで利益率を上げて会社の競争力にしたいと考えるのは自然なことです。
しかしながらどんなに人件費を削減しようと思っても、そこに生産性が低い社員がいると想定しているよりもコストがかかってしまいます。
どんな風にコストが増してしまうのか、見てみましょう。
割増賃金
完全に裁量労働制やみなし残業を適用している会社の場合は該当しませんが、残業代を計算するタイプの賃金体系の会社の場合は生産性の低い社員が残れば残るほど残業代が発生してしまい、割増賃金を払わなければなりません。
もちろん必要な残業であれば割増賃金を払うのも会社としては納得できるでしょうが、社員が意図的に勤務時間内の休憩を増やして残業代を稼いでいるのであれば会社として大きなデメリットとなってしまうことは言うまでもありません。
光熱費
さらに会社に社員が残っていると割増賃金が発生するだけではなく光熱費も発生しています。
照明の電気代だけではなくパソコンを使っているのであればパソコンの電気代もかかりますし、エアコンを使用すればさらに電気代は高くなります。
トイレに行けば水道代などもかかってしまうでしょう。
それぞれは微々たるものですが、多くの部署で人が毎日残っているとそうした光熱費の経費も馬鹿になりません。
さらに仕事の効率も悪いのであればコスト以外の何物でもないでしょう。
疲労やストレスが溜まる
会社だけが生産性が低いことを危惧するわけではありません。
社員本人も生産性が低いことによって、疲労やストレスが溜まってしまう恐れがあります。
たとえ社員本人は残業代のために自主的に残っているつもりでいても、疲労やストレスが溜まることで結果的にマイナスになってしまう恐れもあります。
長時間残れば残るほど疲れも溜まりやすくなり、気付かないうちに負担になってしまっている場合もあります。
事故やミスに繋がる可能性も
疲労やストレスが溜まると自分が辛いだけではなく、疲労やストレスが原因になって事故やミスに繋がってしまう恐れがあります。
車を使って通勤したり外勤に出ている人は、ちょっとした気のゆるみが取り返しのつかない事故になってしまうこともあるでしょう。
精密作業などをしている人は、少しのミスが原因で大事故を引き起こしてしまう恐れがあります。
自分のミスで自分の成績が落ちるだけなら問題はそれほどありませんが、周りの人に迷惑をかける恐れがあることは忘れてはいけません。
さらに生産性が低くなる
さらに生産性が低い人が疲労やストレスが溜まり集中力が落ちてしまうことで、今までよりも一層生産性が低くなってしまう恐れがあります。
そうなるとさらに労働時間が長く睡眠時間は短くなり、どんどん集中力が失われて普段はしないようなミスまでしてしまうというデメリットも発生してしまうでしょう。
周りの目も厳しくなり、精神的に追い詰められてうつ病などになってしまうリスクもあります。
仕事が早い人が心掛けている事
では生産性が低い人とは真逆の、仕事が早くて効率が良く、生産性が高いと言われる人はどのようなことに注意しながら仕事を行い、生産性を高めているのでしょうか。
ここからは、今まで生産性が低いと言われていた人が生産性を高めるために覚えておきたい7個の心得を紹介していきます。
今までよりも効率良く仕事を行い余暇時間を確保するためにも、ぜひしっかりチェックしてみてください。
整理整頓
子どものころから整理整頓をするように言われることは少なくありませんが、実は整理整頓には生産性を高める効果が期待できます。
普段から物を整理整頓する癖をつけることで、重要な書類や必要なものがどこにあるかが一目瞭然となります。
そうすると効率的に仕事ができるだけではなく、書類の山に埋もれて重大な事項を意図せず後回しにしてしまうリスクを下げることができます。
自分が仕事をしやすいだけではなく、周りの仕事を滞らせないためにも整理整頓は普段から小まめにしておく必要があるのです。
業務内容をリスト化する
買い物に行って食事の材料を買うことをイメージすると分かりやすいですが、頭の中で考えているだけでは忘れていたことを見つけづらくなってしまいます。