あまのじゃくの元々の由来は、民話に出てくる鬼のことを意味します。
名前くらいならご存知の人も多いでしょうが、どんな民話でどんな鬼なのかまではしらないでしょう。
あまのじゃくの由来についてご説明致します。
漢字で書くと天邪鬼
あまのじゃくを漢字で書くと、天邪鬼と書きます。
この漢字の意味は、わざと人に逆らう言動をする人間、そしてひねくれ者であることを意味になるのです。
漢字の通り、天邪鬼という鬼が由来となっています。
民話に出てくる鬼のこと
天邪鬼は仏教では人間の煩悩を表す象徴として有名であり、たくさんのむかし話に出てくる嫌われ者の鬼のことです。
悪い心を持ち、何かのモノマネが上手くて、他者の弱点や欠点を見つけてからかうことが大好きな性格で、人の心を読むことも得意とされています。
元々はアメノサグメというむかし話の登場人物で、その能力を利用するため悪者扱いされてしまいました。
本当は人間だったのですが、その行いが鬼のようだということで、天の邪魔をする鬼として天邪鬼と名付けられました。
また仏像で四天王や仁王が踏みつけている鬼は、天邪鬼とも言われています。
️あまのじゃくになってしまう心理は?
何故人はあまのじゃくになんてなってしまうのでしょうか。
素直な人からしてみれば、自分の意見を言えないことなんて理解しにくい人も多いはずです。
不安を感じやすい
自分があまのじゃくだと自覚している人間は、他の人から好かれていないことも自覚しています。
実はとてもプライドが高い反面、自分が他人に対してどう思われているか、とてもネガティブなので不安を感じやすいのです。
私なんて好かれるわけない、人に対して嫌味を言っている、嫌われていると思っている人や、自分はこんな性格だから周りが受け入れないのが悪いのだと、ひねくれている人もいます。
自己愛や自己顕示欲は確かに強いのですが、嫌われていると思っているので褒め言葉が嫌味にしか聞こえなかったり、なかなか人に甘えることが出来ません。
相手を気持ちを確かめたい
あまのじゃくの性格の人が一番やっかいな点は、相手の気持ちを確かめたいという気持ちがあることです。
実際にわざ相手に嫌われるような行動をとり、相手が自分をどう思っているかその気持ちを確かめようとすることがあります。
しかしわざと嫌われてしまうような行動をとっても、本当にその人は自分を好き、または友達だと思っていてくれるのか不安になってしまうようです。
反対に言えばあまのじゃくの人はその人のことが好きだからこそ、余計に確かめたいという気持ちの裏返しでもあります。
行動はやっかいですが、そう考えるとまだ可愛いと思えるようになるかもしれません。
キャラ作り
アニメなど何かに影響を受けて、自分の好きなキャラクターがあまのじゃくだから自分もそうなりたいというキャラ作りをしてしまう人もいるかもしれません。
主に影響を受けやすい、または自分を持っていない人がキャラ作りに走ってしまうでしょう。
キャラ作りは決して悪いものではありません。
キャラクターによっては、マネをして良い人もいますからね。
ただ影響とは関係なく、自分で勝手に自分自身はこんな人間じゃないと思い込みキャラ作りをしてしまう人もいます。
キャラ作りは自分自身に合ったものでないと、ストレスを溜め込みやすくなってしまいます。
そのキャラクターを本当に演じる必要はあるのか、今一度自分の本当の性格を見直す必要があります。
素直になれない
素直に意見を言える人は少ないかもしれませんが、あまのじゃくの人は素直になることに抵抗を感じるようです。
自分には無理、素直になるにはどうしたら良いのか分からないという気持ちがあり、中々素直になれません。
時々自分自身どうしたら良いかわからず、葛藤をしてしまうこともあり、人によってはあまり良くないと自覚している人ももちろんいます。
本当は素直になりたい、また素直な人間に密かな憧れを抱いているという気持ちも持っているのです。