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向上とはどういう意味?分かりやすく...(続き2)

わかりやすい例でいうと「彼女との関係に進展があった」というフレーズがあります。

これは気になる女性と両思いになり、恋人という新たな段階に進んだことを意味しています。

好転

物ごとの状況が良い方向に向かうことを意味しますが、ただ単に良くなる方に向かうだけではなく、マイナスリスクを伴う時に使われます。

例えば下がり続けていた株価が上がり始めた場合には「株価が好転する」、深刻だった病状が回復に向かい始めた場合には「病状が好転する」という場面での使い方が正解です。

上達

より良い方向に向かうという意味は「向上」と一緒ですが、「上達」には「技術が向上すること」という意味がすでに含まれています。

例えば「英語が上達した」とは言いますが「英語が向上した」とは言われません。

その場合は「英語力が向上した」が正解です。

つまり「上達」という言葉には「英語力」の「力」の意味ががすでに含まれているということです。

上進

良い方に向かうという意味よりも、ランクや地位が上昇する意味として使われる方が多いです。

例えばボーイスカウトに入っている場合に「カブスカウト」から「ボーイスカウト」へとランクアップする時には「上進式」が行われますし、教員免許を「二種」から「一種」ランクアップする場合も「上進する」と言います。

改良

前出の「改善」と意味はほぼ同じです。

しかし「改善」は抽象的な物ごとに対して使われる言葉でしたが、それに対して「改良」は具体的な物に対して使われるという違いがあります。

例えば「品種を改良する」など、何かの悪い所を改めてより良いものにするという意味になります。

発展

目には見えない「勢い」が盛んになり、より進歩することを「発展」と言います。

「大事件に発展した」「経済発展」など、大きさや広さでは表せないことに対して使われます。

また「これはこれはご発展のご様子で」など、「お盛ん」という言葉と似たような意味で嫌味として使われることもあります。

️向上の使い方

「向上」という言葉は様々なシチュエーションで使われますが、あなたは的確な使い方が出来ていますか?「向上する」と「向上させる」の使い方の違いや、微妙なニュアンスの違いを覚えておきましょう。

学力の向上

現状の学力を改善するためにより良い結果を目指すことを意味します。

使い方としては「学力の向上を図る」が一般的ですが、「図る」という言葉にも計画的に実現を目指すという意味が含まれています。

混乱しがちなのが「学力を向上する」と「学力を向上させる」のどちらが正しいのか?という問題です。

この場合は「学力を向上させる」が正しく、「学力を向上する」ではなく「学力が向上する」が正解です。

向上心を持つ

私たち人間が生きていくうえで「向上心を持つ」ことは大きなメリットがあります。

今の自分に満足することなく、常に目標を持ちそれに向かって努力をすることが「向上心を持つ」ことです。

決して他人から強要されるのではなく、自分発信で「もっと上を目指そう!」と思える人ほど、人間として成長できると言えるでしょう。

パフォーマンスの向上

ビジネスシーンでよく使われる言葉です。

そもそもパフォーマンスというのは歌やダンスなどのエンターテインメントやスポーツの能力を表す言葉というイメージがありますが、ビジネスシーンにおいては「技術」「性能」「成果」「能力」「業績」など様々な意味を持っています。

つまりより良い結果を出すことを目標として技術や性能を進歩させたり、成果や業績を伸ばしたり、能力を使うことを意味します。

生活水準が向上する

「生活水準」とは簡単に言えば「生活の状態」「暮らしぶり」など、生活の質のことであり、健康や教育、労働条件、保険など様々な条件を踏まえたうえでの暮らしやすさのレベルのことです。

「生活水準が向上する」ということは、何らかの変化によって暮らしぶりが良くなるという意味で、経済的なことだけではなく精神的な意味も含まれています。

能力を向上させる

自分自身で技術などを上達させるために練習をしたりトレーニングを重ねることです。