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向上とはどういう意味?分かりやすく...(続き3)

またすでに習得している技術に磨きをかけるという意味合いでも使われます。

最近の言葉で言うと「スキルアップ」という単語が同義語です。

こちらも自動詞である「向上する」を使うことができる表現ですが、その場合は「能力が向上する」となります。

向上意欲が強い

勉強でもスポーツでも仕事でも「もっと出来るようになりたい!」「もっと上を目指したい!」という気持ちを持って取り組む人は「向上意欲が強い」または「向上意欲がある」人です。

反対に「向上意欲が弱い」または「向上意欲がない」人は、何事に関しても積極的に取り組むことなく、やる気がないというイメージが強いです。

️向上に関する四字熟語

四字熟語にはそれぞれ直接的にはわからなくてもそこに隠された意味がありますが、直接「向上」という単語が使われていなくても同じような意味に分類される四字熟語もいくつかあります。

日進月歩

「日月」と向上の同義語である「進歩」を組み合わせた四字熟語で、日々絶えず進歩しているという意味です。

特に技術的な進歩について使われることが多く、例えば「科学技術は日進月歩である」「医療技術の発展は日進月歩だ」という使い方ができます。

同じような意味を持つ言葉としては「急速な発展」「飛躍的」があります。

日々精進

毎日コツコツと努力をして上を目指すことです。

そもそも「精進」という言葉は仏教用語ですが、一つの事に集中して努力をすることという意味があります。

よくアスリートが「これからも日々精進です」というフレーズを口にしますが、その道を極めようとするストイックさが滲み出ていますね。

またビジネスシーンにおいても年上の人に使う言葉として「精進します」という言葉がありますが、非常に好感度の高い敬語です。

切磋琢磨

骨や石など硬いものを切って磨くという意味がある「切磋」と、同じく硬いものを打って磨くという意味がある「琢磨」を組み合わせてできた四字熟語です。

自分の知識や技術を磨いて、さらに向上できるように努めるという意味がありますが、もう1つ「仲間同士でお互いに高め合う」という意味も含まれています。

熱心に仕事に励むことができて、仲間意識も強いというイメージが強くなるので、面接などで自分自身をアピールする時に使える四字熟語です。

水滴石穿

あまり親しみの無い四字熟語ですが、読み方は「すいてきせきせん」又は「みずしたたりていしをうがつ」となります。

直接的には一滴の水でもずっと同じ場所に落ち続ければ石に穴をあけることもできるという意味で、諦めずに根気よく続ければきっと目的を達成することができる様子の例えです。

何事にも真摯に向き合ってコツコツと努力することが得意な日本人らしい四字熟語でもあり、座右の銘として使われることも多いですね。

格致日新

「格致」は本質を突き詰めて知識を深めるという意味がある「格物致知」を略した言葉で、「日新」は日々新しくなるという意味があります。

読み方は「かくちにっしん」又は「かくちひにあらたなり」であり、日々本質を追い求め知識を深めながら向上していくことを表します。

「向上」の同義語らしい漢字が使われていない四字熟語ですが、本物を追い求めるという強い向上心を表現するにはピッタリの言葉です。

下学之功

こちらもあまり馴染みのない四字熟語ですが、読み方は「かがくのこう」となり、同じ意味の四字熟語に「下学上達(かがくじょうたつ)」があります。

「下学」とは身近にある簡単なことを学ぶという意味ですが、まさにそれが「功を奏す」ということです。

新しいことにチャレンジする時にいきなり難易度が高い事から始めるのではなく、簡単なことから始めて向上していくものだという教えになります。

️向上心を持つことは大事なこと

いかがでしたでしょうか?
こうして見てみると「向上」という言葉にはポジティブな意味しかありません。

つまり「向上心を持つ」ということは自分にとってプラスになることばかりで、目標を達成できたり、自分に自信が持てるようになるという結果が待っているということです。

「向上心を持ちなさい」という言葉は、本当にあなたのことを大切に思っているからこその助言なので、ありがたく受け取っておきましょうね。