素晴らしく美しい香りと感じるには個人の感性によるものですが、わたしは海の潮の香りを嗅ぐと思わず芳しいと感じます。
香気を放つような美しさ
香気を放つような美しさとは、まるでクレオパトラのような美しさのことです。
高貴なダマスクローズの香りにジャスミンの香りが合わさり、ラストは、ムスクの大人っぽい香りが広がるような香りのイメージですね。
最近では、このようなイメージの香水やフレグランスが人気であり、女性の憧れではないでしょうか。
芳しい花の香り
芳しい花の香りとは、鼻の奥にまで通じるインパクトのある香りです。
もちろん、香りの心地よさも兼ね備えていて、視覚からはいる花の美しさも大切です。
わたしはつい、カサブランカの香りをイメージしてしまいますね。
芳しい女性
かぐわしい女性とは、女性からいい匂いがするさまやウットリするような匂いがすることをさします。
花が発するような匂いが、どこからともなく漂ってきて、気持ちが良いなど。
いわゆる、女性の色気(フェロモン)を表現する言葉です。
こうばしい
「こうばしい」には「香ばしい」「芳ばしい」の字が当てられ、よい香り、特に食物を炒ったり焼いたりするときの好ましい香りに用いられます。
こんがり焼けたようないい匂い
街中を歩いていると、どこかのレストランからオーブンなどこんがりと焼けた香ばしい香りが漂ってきますよね。
つい、レストランに吸い込まれそうになりますが、なぜ香ばしい匂いは食欲をそそるのでしょうか。
トーストやお肉、コーヒーなど
例えば、トーストやお肉、コーヒーなどの香ばしい匂い…食べ物の焼ける香りには芳しいよりは香ばしいと表現したほうが、良さそうですね。
かんばしい
客観的に見て、いい評価が認められるさまです。
またそこから転じて、心を惹かれるさまや、すばらしいや好ましいという意味も含まれます。
食べ物など良い香りが漂う
芳しいの読み方は文脈により変わります。
食べ物などから良い香りが漂うさまには、芳しいと使えます。
例えば、芳しい柚子の香りや芳しい秋刀魚の香りなどです。
好ましい・素晴らしい
また食べ物以外にも、好ましいことや素晴らしいことにも芳しいと使われます。
例えば、芳しい乙女や芳しい薔薇の花などです。
芳しいとは、褒め言葉になりますので美しさや素晴らしさを賞賛したい時にぜひ使ってみましょう。
打ち消しの用法が使える
実は、「かんばしい」も同じ字が当てられ、においがよいという意味は同じなのですが、打ち消しの語を伴う独自の用法があります。
この打ち消しの語を伴うときは「芳しい」と表記します。
芳しくない=好ましくない
ひとつは良い香りが強く匂うさまや香りが高いさまをさします。
ふたつは好ましいもの、りっぱなものと認められるさまや 高い評価が与えられるさまをさしています。
ただし、ふたつめの表現で使われる場合の多くは否定の語を伴って使われます。