よく間違われるのは「繁盛(はんじょう)」「頻繁(ひんぱん)」の「繁」ですが、よく見ると上部の「毎」の右側部分が違います。
繋がる=つながる
「繋」の音読みは「ケイ」「ゲイ」訓読みは「か(かる)」「きずな」「つな(がる)」「とら(える)」となります。
「糸」という漢字が使われていることから「綱」「紐」「絆」と同じような意味を連想することができますね。
繋がるの類語
「繋がる」という言葉自体にも沢山の意味がありますが、類語もいくつかあるのでご紹介します。
接続する
「繋がる」と言っても物理的に接することでひと続きになるという意味で使われる場合は「接続する」という言葉と同じ意味を持ちます。
例えば「電話が繋がる」は物理的に言えば「電話が接続される」となり、電波によってかけた方とかかってきた方の電話が接続されることによって繋がることになります。
連結する
ある物をひと続きになるように繋ぎ合わせることを「連結する」と言いますが、よく使われるのは「車両を連結する」です。
また物質を繋ぎ合わせるという意味だけではなく、性質的につなぎ合わさっていることを意味する場合もあり、こちらは数学用語としてよく使われる「連結グラフ」「連結空間」などがあります。
受け継ぐ
「血の繋がり」と同じ意味で使われるのが「受け継ぐ」で、ある人の性質を引き継いだり、意思を継承したりするという意味があります。
また「受け継ぐ」には前の人が残した仕事や功績を引き受けるという意味もあります。
こちらの場合も「継続する」という意味では「繋がる」と似ていますが、厳密に言えば「引き継ぐ」が同義語となります。
関連する
複数の事柄の間に目には見えない因果的な繋がりがあることを「関連する」と言います。
使い方としては「関連が深い」「関連会社」のように、直接とは限らないけれど何らかの影響を及ぼすというニュアンスが含まれています。
Twitter上で「メンション」という言葉が使われる時がありますが、これは日本語で言うと「関連する」「軽く触れる」という意味になります。
特定のユーザーに限られた「リプライ」に対して、全てのユーザーが受信することができるツイートが「メンション」となります。
関係する
2つ以上の物事がお互いに繋がっているという意味で、上記の「関連する」よりも距離が近く、直接的な影響を及ぼすという意味あいが強くなります。
例えば「関係者以外立ち入り禁止」と書かれていたら、当事者以外は入れないという印象が強いですし、「事件の関係者」と言えば被害者、加害者、目撃者と具体的に対象が限られます。
また「君は関係ない」と言われるのは当事者ではない場合が多く、自身に関わりがあるかどうかで「関係」と「関連」が使い分けられます。
しかし「繋がる」という意味では共通しているので、どちらも類語に含まれます。
直結する
2つの物事の間に余分なものがなく直にお互いに結びつくことを「直結する」と言います。
厳密に言えば 「駅から直結」のように「物理的に繋がること」と「利益に直結する」のように「因果的に繋がること」の2つの意味が含まれています。
合体する
全体または全体の一部を形成するために複数の物が繋がったり融合したりすることです。
わかりやすいのが戦隊系のロボットが完成する時に「合体!」と言いながら全ての部品が繋がるあのセリフです。
「繋がる」の類語として使う場合は、単に「加わる」「合わさる」という意味で使うのが的確でしょう。
接点を持つ
異なる性質を持つ複数の物事が触れ合う点を「接点」と言いますが、そこを中心として繋がることを「接点を持つ」と言います。
人間関係においても使われることが多く、最近で言えば「SNSで繋がる」というフレーズをよく耳にしますが、これは人と人がSNSという接点で繋がるという意味になります。
コネクトする
「connect(コネクト)」という単語には「接続する」「連結する」「結びつける」など様々な意味で使われます。
複数の物事が関わりを持つという意味、単純に2つの物がひと続きになるという意味、関連する物同士が因果的に繋がるという意味の全てに当てはまるのが「コネクトする」なので、意外に様々な場面で重宝するワードです。