怪文書を見た時の衝撃は、今も昔も全く同じ、心臓が止まる、息ができない、見た後の行動が約1時間空っぽになるくらい、私の心に影響を与えます。
これは真実なのか、それとも嘘なのか、大人になった今思えば、昔見た怪文書のいくつかはグレー・・・正しい部分とそうでない部分、両方あるのかもしれないと思えるようになりました。
怪文書は時に、悪い奴をあばく正義のツールになることもあるはずです。
怪文書とはそもそも何なのか?、解説や見る時に注意したほうがよいことは何か、怪文書についてご紹介します。
怪文書を見たことがありますか?
あなたは今まで怪文書というものを見たことがありますか?そもそも怪文書とはどんなものなのでしょうか?
怪文書とは?
怪文書(かいぶんしょ)とは、信用していいのか悪いのか、判断が曖昧なままな状態や、発行者が不明な状態なのに、世に出回る匿名の文書のことをいいます。
誰が書いたのか、その内容が真実なのか、判断できないというのに、世に出回って噂となってしまう、怪文書の多くが団体や組織・個人について書かれたもので、誹謗中傷もしくは一方的な主張を述べているものがほとんどです。
怪文書は、根拠は不明で、時には明確に間違った文書であるにも関わらず、読んだものの心を掴んで、影響を与えてしまうことを問題視されているんです。
怪文書の特徴
怪文書にはそれぞれどんな特徴が隠されているのでしょうか。
書き手の思惑とは?読んだ人の心はどのように左右されてしまうのでしょうか。
1. 書いた人が誰かわからない
そもそも怪文書は誰が書いたものであるのかが分かりません。
文書を書くのに「誰が書いたのかを言いたくない時」あなただったらどういう時でしょうか?
例えば、企業で何十年も働いていて、今さら転職とかできるわけないという年齢なのに、毎日毎日朝から晩まで働かされていて・・・それである時会社の中で許せない程の不正を発見してしまった時とか、
仕事は辞められないというのに、毎日毎日嫌みばかり言って嫌がらせしてくる同僚に吐き気がしている時とか、
旦那をある女に取られて、子供と自分はどん底の人生に落とされたというのに、その女も夫ものうのうと楽しそうに生きているのを見た時とか、
親戚からお金を騙し取られて、資産も家も何もかもなくなって、挙句の果てに父親はそれを苦に自殺したというのに、それでもまだ親戚から執拗ないじめを受けている時とか、
芸能界で生きるか死ぬか、誰かを蹴落としたくて過去の悪い行いを暴露する時とか、
そもそも誰かが誰かを恨んでいて、でも暴露したのが自分だということはばれたくない、でも内容はほぼ真実・・・そういう状況が多いのではないでしょうか。
2. 信憑性が不明確
信憑性が不明確というのは、面白い部分です。
「絶対真実」でなければ「絶対嘘」と確定されたわけでもない。
本当かもしれないし、嘘かもしれない、さぁあなたならどっちを信じるのでしょうか?
3. 出所が分からないように工夫されている
怪文書を書く人は頭が悪いと務まりません。
なぜなら頭が悪くて、書いたのが誰だか特定されてしまえば、書いた人は即悪者扱いです。
「なぜ堂々と名を名乗らなかったのか?」「こそこそするなんて卑怯」「名前を隠して文書を書くなんて嘘の内容に決まっている」そんな噂が広まって、怪文書の信憑性などすぐに上書きされ、ただの馬鹿の書いた文書に認定されてしまうことでしょう。
4. 実在しない送り主の名前が書かれていることも
つまり、怪文書はある程度頭の良い人が綿密に計画して文書を書き、そして公開していることが想像できます。
この怪文書に使われる名前ですが、実在しない送り主の名前が書かれていることもあるようで、送られたり、事実を暴かれた相手は「おい、こいつは誰だ・・・」「誰なんだ!?」と焦って、この世に存在しない相手を探し続けてしまうという呪いに掛かってしまったりすることもあります。