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要因とはどういう意味?わかりやすい...(続き2)

「主要因」という言葉もある

原因には「主原因」という言葉はありませんが、要因には「主要因」という言葉があります。

例えば、会社のあるプロジェクトが成功した時、「今回このプロジェクトが上手く行った主要因は何か?◯◯君、答えてくれ」なんて風に使います。

要因の中でも更に一番メインになるもの

主要因は、要因の中でも1番成功に導いた理由のことを指します。

例えば、「最初にA君がとても良いスケジュールタスクを作ってくれた。

そのおかげで、急ぐことなくスムーズにプロジェクトを進めることができるようになった。

そして次にB君が改修のすくないプログラムを作成、最後はC君が取引先に饒舌に説明をし終えたおかげで、このプロジェクトは成功に終わったのだ。」

この場合、主要因になりえるのはA君・B君・C君の誰でもその可能性は持っています。

でもその中でも、「特に貢献した人・理由」を選抜します。

今回主要因と言えるのは「B君の改修の必要ないプログラム」を作ったということにしておきましょう。

6.要因は日常会話では殆ど使わない

要因という言葉は、サラリーマンなら嫌という程目にする言葉だと思います。

デスクの上には書類が山ほどあるのに、また配布された資料には「要因・要因・要因」と硬い言葉が並んではプレッシャーを与えてくるんです。

会議での報告などで良く使う

お偉いさんや上司の上司の上司レベルの人が来る会議や報告会などでは、「要因」という言葉はもう「常連」といっても過言ではないくらい、良く使われる言葉です。

専門的な議論の場などで使う

要因という言葉を普段はどんな言葉に置き換えているのかというと、「あれが成功した理由(要因)はさぁ・・・」「彼女が綺麗になった秘密(要因)はね・・・」「◯◯ちゃんがテストで悪い点とった原因(要因)はね・・・」という感じで、結構シチュエーションによって色んな言葉に置き換えることができるようです。

そしてカジュアルな場面では、やはり「原因」という言葉を頻発、間違った使い方で使ってしまうことが多いのです。

「原因」はネガティブな場合にのみ使えるので、物事が成功した時には使えないのです。

「要因」という言葉が頻発されるのは、どんなシチュエーションなのかというと、専門的な議論の場では、やはり難しい言葉や丁寧な言葉が飛び交うので、そういう時に「要因」という言葉はとてもしっくりとくるのです。

「あの実験が成功した要因は・・・」とか「◯◯先生がノーベル賞を受賞した要因は・・・」なんて具合に、専門的な場面では要因という言葉がとても似あうのです。

ポジティブな内容でも使う

会社で働いていると、毎年要因という言葉をネガティブな場面でも使う言葉と思い込んでいる新人を良く見かけます。

「要因を使えばなんとなく仕事ができそうに見える」と思うからなのか、まだまだ仕事は半人前以下なのに、「そのサーバがおかしくなった要因はですね・・・」なんて言葉を使ってくるのです。

数年後、仕事ができるようになった頃は「要因」の使い方もちゃんとマスター、頼もしい姿にこちらの胸が熱くなるものです。

要因は専門的に分析されることが多い

要因という言葉を使う世界は専門的な分野が多いという特徴があります。

例えば、科捜研という人が死んだ後にその要因を特定する為の機関があったり、ノーベル賞などを受賞するくらい素晴らしい研究をしている機関では、「癌細胞の組織を絶滅させる要因となる細胞は・・・」なんて話が良く飛び交うものです。

こういう専門的な機関で「要因」を使うと、さっきのサラリーマンの新人のように「かっこつけた言葉」というよりも、妙にしっくりくるので驚きです。

要因は記録に残されることが多い

研究機関や捜査機関などで要因が使われる時は、その結果が記録に残されることがほとんどです。

研究の結果であれば、実験が成功した要因は必ず記載しておかなければなりませんし、捜査結果の要因も、どうしてそうなったのか、過程を知る上で重要な情報になるのです。

5.「理由」とも使い分けよう


「要因」と良く混乱するのが「理由」という言葉です。

物事がそうなったわけ

理由はどんな時に使うべき言葉なのかというと、物事がそうなったわけを説明・言う時に使います。

理由には要因のような深い意味がない時もあり、ただのプロセス的なことを説明する時に使います。

例えば、食べるのを我慢できなかった理由で、ダイエットに失敗した。

寒いのに薄着だった理由で、次の日風邪を引いた。