誰もが知っている言葉だけれど、普段あまり意識することのない「抑制」という言葉、現代社会では様々なシチュエーションで使うことができるので、深く理解しておくと、ライフスタイルの良いヒントになってくれる言葉なんです。

抑制はコントロールし過ぎたり、やり過ぎると怖いけれど、程よく付き合っていると便利な言葉、そんな「抑制」についてご紹介します。

抑制という言葉をマスターしよう

「抑制」の意味は、ただ単に「我慢する」「コントロール」だけでなく、他人・経済・その時の状況等様々な要素が関わっている言葉なんです。

1.抑制とは?


抑制とはどんな意味なのかというと、
・突然常識外レベルの凄まじいパワーで暴れ出してしまった人を、これ以上あばれ出さないように押さえとめること。

・通常の人間とは違う行動や感情を抱いてしまう人が、本人の意識的な努力によって衝動やそれに伴う感情・思考をおさえつけること。

・細胞レベルで考えると、刺激によって興奮した神経細胞の活動が、他の神経細胞によって抑えられること。

などの行動のことを抑制と言います。

本人では抑制を止められない人を他者が抑制する場合の抑制を「身体抑制」と呼びますが、これを厚生労働省では、「衣類または綿入り帯等を利用して一時的に該当患者の身体を拘束し、その運動を抑制する行動の制限」と定義しています。

2.意識的に行うこと

抑制は、本人または他者が意識的に行う行動です。

自分自身が「あ、これはいけない」「自制しなければいけない」と気が付くことができるか、もしくは、本人が抑制できる状態を逸脱してしまっていれば、他者が国のルールに従って抑制行動をとり、抑制が必要な人の行動を鎮めることができるかが重要になってきます。

3.かなりのエネルギーが必要

本人が自分自身を抑制する場合も、他者が抑制を必要とする人を鎮める場合もかなりのエネルギーが必要になります。

なぜなら、抑制が必要な人は正常な脳・正常な精神ではないので、わかりやすく言うと、火事場の馬鹿力的な強靭なパワーが発揮されてしまうからなんです。

体重38キロ、身長153㎝の華奢な女性でも、抑制が必要な状態になってしまうと、男性1人の力では止めることができない場合や、男性1人で抑制しようとすると、その男性が怪我をしてしまう程のパワーを発揮してしまうと言われています。

4.抑制のよくある使い方

抑制は一体どんなシチュエーションで使われるのでしょうか?

感情の抑制


良く知られているのが、感情の抑制です。

世の中にはとても小さいことでキレてしまう性格・性質の人が存在します。

見た目からその雰囲気を醸し出している人もいますが、中には、普段はいたって普通で、むしろ普通の人よりも優しいのに、近隣の住人とトラブルになって暴力をふるってしまう、なんて事件が良く起きますよね。

普段我慢し過ぎてしまうのが原因の一つだとか、自分は常識があるしとても優しい性格なのに、相手がそれをできないとついカッとして「失礼な奴だ」「自分は馬鹿にされている」と思い込んでしまい切れてしまう衝動に駆られてしまうのです。

逆に普段からあまり優しくない性格で、話掛けてもそっけないタイプは意外と抑制が必要になるくらいのキレ方をしない傾向があります。

普段から我慢し過ぎない、自分の意見を上手く小出しにしていると、急激にキレてしまうという行動にならないようです。

痛みを抑制する

抑制には「感情や行動を抑制する」の他に、痛みを抑制する時に使う抑制もあります。

この抑制はとても大切で、今の医学をもってしても、どうすることのできない痛み、例えば癌の痛みで、生き地獄と呼ぶにふさわしい、モルヒネでもどうすることもできない痛みなどが挙げられます。

抑制できるラインを上げて行くのが医者や科学者の目指すところかと思いますので、一般人はただただその行く末を待つしかありません。

今から大分昔に「ペニシリン」という薬が発見され、多くの人を救って来ました。

いつの日か、全ての痛みに効く薬、心の傷まで癒してくれる薬ができたらありがたいものですね。

インフレを抑制する

一時的に物の値段が上がり続けることを「インフレ」というのですが、例えば1個100円で買えたコンビニのおにぎりが、急に150円になり、次の週には200円、そのまた次の週には300円と、物価が上がり続けることを「インフレ」と呼びます。

この状況では100円出せば買えたコンビニのおにぎりが300円出さないと買えないわけですから、不況がやって来る、人々の生活は苦しくなるのでは?と思ってしまいますよね。

でもインフレはその分、給料やボーナスを上げる傾向がある為、結果、人々の暮らしは上がるということが多いのです。

インフレの反対はデフレですが、デフレはインフレの逆で、物価がどんどん下がることを言います。

おにぎりがたったの30円になれば、人々の生活はぐっと良くなるのでは?なんて思ってしまいそうですが、

起こるのはその逆です。

給料はどんどん安くなる、リストラは増加、日本中の消費が滞るようになって、お金の流れはストップしてしまいます。

結局経済は悪くなってしまうのです。

インフレになれば大切なのは、ボトムアップです。

物価が上昇する→給料や所得が上がる恩恵を受けられない人たちにセーフティーネットを設け、最低限生きていけるだけのサポートをする必要があります。

その整備ができるなら、どんどんインフレを活発化させることこそ、日本の経済を良くし、人々の不満を抑制することができる方法なのです。

自分自身を抑制する人の特徴

自分自身を抑制しなければならない人は普段どんな特徴を持っているのでしょうか?

1.人間関係が希薄

自分自身を抑制しなければならなくなる人は普段上手く人間関係を築くことが苦手です。

どうして人間関係を築くことができないのか、それにはどうしても育った家庭環境の影響があると言わざるおえません。

それは決して片親だからダメということではありません。

むしろ片親の方が、大切に育てられて性格が良いし、多くの人とコミュニケーションがとれる人間に成長することがあります。

危ないのはその逆で、もの凄く恵まれた、両親揃った環境で育てられた人の方なのです。

小さい時から、何もかも揃っていたり、学校でも家でもある程度褒められて育った人が、社会に出てから挫折してしまうと、必要以上に自信を無くしてしまい、どうやって生きて行けばいいのか、自分1人になってしまうことを常にあんじるようになったり、突然キレてしまったり、と抑制が必要な傾向を発症してしまうのです。

2.自分に自信が無い

抑制が必要なくらいの精神状態になってしまう人は、自分に自信が無い人がほとんどです。

この世の中、インスタグラムなどのSNSでは、見たくなくても、いい暮らしや成功している人の日常がアップデートされ続けています。

それと自分を比較してしまうと、多くの人が挫折・敗北感・自分は負け組だと思うようになり、顔もスタイルも経済力も、一度も話をしたことのない誰かの方が上だと思うようになってしまうのです。

この世の中、何を基準に「自信を持てばいいのか」分からなくなるかもしれませんが、私は「全ての人が自信を持てばいい」と思っています。

アジア人なんて、ほとんどの人が欧米人と比べれば、スタイルや顔では劣ってしまう部分があります。

でもだから何なのでしょうか!このビジュアルに生まれたのであれば、それを楽しむほか、人生をエンジョイする方法はないのです。

私は顔が大きい、足が短いと言って、自信を持たずに悩むよりも、日本の治安の良さ、良いものがすぐ手に入る有難さなどに感謝して、スタイルなんて「普通でいい」「人に迷惑を掛けていなければ、ある程度そこそこでいい!」と思うべきなのです。

【自分に自信がない人については、こちらの記事もチェック!】

3.両親に抑制されて育った

世の中には色んなタイプの親がいます。

子供を自分の命よりも大切に、全てを掛けて愛情を注ぐ親、自分では子供を大切に思っていても、やることなすこと、心が籠っていなくて、子供にとっていい影響を与えられない親、どうやっても子供を愛せない親、人生が何もかも上手くいく親、人生が何もかも上手くいかない親・・・本当に千差万別、色んな親がいるのです。

その中で両親に抑制されながら育った子供は、将来抑制が効かない精神状態になってしまう傾向が出てしまうんです。

子供の時ってまだまだ、何が良くて、何がダメかなんて、その境目が良く分かりませんよね。

好奇心だけで、行動してしまうことも多い時に、親から頭ごなしに怒られたり怒鳴られてしまうと、子供は「次は何をしたら怒られるのか?」が分からないので、何をするにもビクビクしてしまいます。

小さな子供はまだ分からいのだから、抑制・怒るということよりも、「教える」ということが何よりも大切です。

その教えを少しでも理解できたら、次は「褒める」、そうやって育てられた子供はのびのびと人生を謳歌することができるのです。

4.気が小さい

親から怒られながら育った子供は、ビクビクしてしまったり、物事の成果よりも、細かいこと、プロセスなどに気が行ってしまって、大胆なアイデアや型にはまらない発想を持ちづらくなってしまいます。

それを続けていると次第に「気が小さく」なってしまって、「そんなことどっちだっていいのに」とか「そんなの気にしなくていいよ」ということにまで、「また怒られる」「しまった」とビクビク心配してしまうのです。

5.ネガティブ

そういう子が大人になると、ネガティブな思考になってしまいます。

「どうせ私なんて」とか「私はダメ人間」と自分自身でレッテルを貼ってしまうのです。

このネガティブな思想は、自分自身だけでなく、自分の家族はイケてない、自分の彼氏・彼女はイケてない、自分の親戚はイケてない、などなど、自分に関わる周囲への評価まで下がってきてしまいます。

本当は足元に大切なものや、幸せがいっぱい落ちているというのに、本当に可哀そうな思考をしてしまうのです。

6.向上心が無い

自分に自信がなくなると、人は「安全パイ」という領域にとどまることがとても居心地良く感じます。

自分のテリトリをできるだけ狭くして、その中でだけで行動するのです。

確かに行動範囲を狭くしておけば、自分が熟知している場所だけで動くので、安全かと思いますが、人生それでは面白くないですよね。

自分のテリトリーだけで、ビクビクしながら小さく生きる・・・それって一見安全なように見えるかもしれませんが、意外とストレスが溜まって、これが逆に人をキレさせてしまったり、抑制の効かない状態にしてしまうという原因になってしまったりするのです。

人を抑制する人の特徴

人には人を抑制したがる人間が存在します。

一体どんな人が、自分以外の人を抑制したいと思う特徴を持っているのでしょうか?

1.自己中心的

やはり1番の性質は「自己中心的」な性格です。

自分さえ良ければいい、というか、自分のことしか見えていない・考えていない、他の人の立場や気持ちはさておき、自分がいかにその場を楽しめるかだけを考えてしまうのです。

そういう人は本人が気が付かないところで、無意識のうちに、誰かを抑制したり、アンダーコントロールしてしまうことがあります。

姉妹の関係なんかがそれにあたったりするのですが、お姉ちゃんの方はそう意識していなくても、妹をいいなりにしたいとか、自分の都合のいいように行動するよう仕向けてしまいます。

そして妹はいとも簡単に姉にコントロールされて、「姉の言っていることはいつも正解!」「姉は正義の味方」「姉はいつも正しい」と思い込んでしまうのです。

いかなる時も自分自身の気持ちを大切にする、無理し過ぎない・誰かに合わせ過ぎないことが大切です。

【自己中な人については、こちらの記事もチェック!】

2.自尊心が強い

抑制が効かない程キレてしまう人は、自尊心が高すぎる傾向があります。

「自分は普通の人と違う」「私は平凡で追われない」「努力しなくても天才の部分を持っている」などなど、自分自身も気が付かないうちに、自尊心を高く設定してしまっているのです。

その原因に「母親からの理由なき尊敬」が関係しています。

自尊心が高い人の多くが長男や長女で、子供の頃から母に尊敬のまなざしに近い「あなたは本当に凄い子」「できる子」「私の子供に生まれて来てくれて勿体無い」などの言葉を掛けられながら育っていたりします。

そういう子は次第に母の前では「凄い人でいなければならない」「普通の人より秀でていなければならない」というプレッシャーを感じるようになり、自分を大きく見せようと常に背伸びしながら、自尊心を上げてしまうのです。

大切なのは、「母はどんなあなたも大好きだ」ということを理解することです。

あなたが凄いからとか、人より秀でているから大好きなのではありません。

普通以下でもいいから、伸び伸びと幸せに生きて行く、これが母が本当に望んでいることです。

肩の力を抜いて、もっと伸び伸びと生きて行きましょう!そうすれば、いちも簡単に自分を抑制できるようになるはずです。