「追記」は本文中に書き漏らしたことを本文を書き終わった最後に書き足すことです。
それに対して「補足」は足りないところを補うということです。
ブログやサイト上の文章をアップしてから、後日その内容に付け足しをしたい場合に「追記補足」とします。
手紙を書く時の「追伸」とよく似た意味ですね。
13.補足ですが~
前に説明した事柄に対して付け加えたいことがある場合に使うことができる言葉です。
例えば「補足ですが、先ほどの説明は現時点での決定事項になります」など、直接内容には関係ないことを付け加える場合が多いです。
「補足ですが~」と同じ意味として使える接続詞には、「ちなみに」「ついでながら」などがあります。
14.何かの補足に~
「何かの足しになれば」という言葉がありますが、これは不足分を補うという意味があります。
しかし「足しになる」物が食べ物やお金の場合に使われるフレーズなので、なんとなく上から目線のイメージが強く不愉快な気分になる可能性もあります。
そのため、あまりビジネスシーンではおすすめできません。
文書や説明に物足りなさを感じて補足した方が良い部分を指摘する時は「何かの補足になれば良いけれど」という言葉を付け足すことで、上からではなく親切なアドバイスをするというニュアンスで伝えることができます。
15.もう少し補足~
説明文書や投稿によく使われる文章ですが、まだ伝えたいことがある場合に「もう少し補足させていただくと~」という始まり文句を使うとスムーズです。
また説明を聞いた側が納得することができなかった場合に「わからない!」ではなく「もう少し補足が欲しい」と要求すると大人らしい対応になります。
16.補足していただく
自分の説明や主張に対して何か足りないことがあれば補足してもらいたいという意見を丁寧に言うと「補足していただく」になります。
未熟な部分は自己解決ではなく、経験が豊富な上司や先輩などに意見を聞くのが一番効率が良い方法です。
「足りない所があれば補足していただきたいのですが」と下から聞いてみる方が気分良く教えてくれる確率が上がりそうですね。
17.自分を補足
自分自身に足りないところがあるけれど何かがプラスされればよりニーズがある人物になれるという場合に、その「何か」を今の自分に補足することです。
向上心があるのは素晴らしい事ですが、「◯◯ができれば俺はもっと出世するに違いない!」と豪語するよりも、「◯◯が足りない自分を補足する必要がある」と表現した方が謙虚で好感度が高くなるでしょう。
18.もっと補足
補足では足りない場合、つまり補足の補足ということです。
時と場合によっては内容そのものではなく、補足の方が重要になるケースもあります。
例えば、マニュアルに書かれている単語の意味が専門的過ぎてわからない時は補足を参考にします。
ですが、その補足事項にも記載されていない場合は「もっと補足で◯◯の情報をください」ということになります。
19.補足的努力
「努力は必ず報われる」と言いますが、現実にはどんなに努力をしても報われない努力もあります。
しかし正しいやり方で必要な時間をかけて十分に努力をすれば、不可能が可能になる場合もあります。
ひと口に努力と言ってもストレートな努力と違う角度から行う努力など様々なやり方がありますが、メインの努力を補うための努力を「補足的努力」と言います。
簡単なようで難しく、しかも重要なキーポイントになる場合もあるので、必ずしも「補足」には留まらないこともあるでしょう。
補足の類語
補足の類語には「付加」、「追加」、「補充」があります。
もともと存在する物事に何かをプラスするという意味合いで使われる言葉です。
補足の対義語
補足の対義語は「削減」、「簡素化」となります。
補足の英語表現
補足を英語にすると「supplement」=補足、「supplementary」=補う、「complement」=補足して完全にする、となります。