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性善説とはどういう意味?そのメリッ...(続き3)

6.嫉妬心がなくなる

「あの人ばかり褒められてる…」「私の方が可愛いのに何故あの子の方がモテるの?!」など、他人に対して妬みばかり持つのは性悪説が機能しているからです。

しかし謙虚な心があれば自分に足りない所を補おうという気持ちが優先されて、他人と自分を比べて嫉妬をすることがなくなります。

7.世の中が明るく見える

人間関係がうまくいったり、周りから慕われたり、誰かを憎んだり妬んだりすることがなく何事もポジティブ思考であれば、人生が楽しくないわけがありません。

日々生き辛さを感じて悶々としている人は多いですが、性善説に頼ることで人生が変わったという人もいます。

デメリット

どんな物事にもメリットもあればデメリットもあるのが世の常です。

どうやら性善説も例外ではなく良いことだらけではないようです。

1.人に騙されやすくなる

性善説によればどんな人の中にも根本的な悪は存在しないので、たとえ騙されても相手を見捨てることはありません。

しかしそれに甘えて罪を繰り返す人がいるのも現実です。

「今度こそ大丈夫!」と性善説を信じたばかりにまた騙された…という話はよくありますが、それが「善」かどうかと言われれば微妙なところですよね。

2.人に都合よく利用される

性善説によれば人間は皆困っている人を見過ごせないという気持ちが備わっているとされています。

困っている人を見るとついつい助けてあげるタイプの人は、良い意味でも悪い意味でも人から頼られてしまいます。

例えばお金に困っている人の力になりたくて借金の保証人になったり、怪しい商売の話を持ちかけられて大金を持ち逃げされたりするケースもありますが、これは大きなデメリットになります。

3.人間不信になりがち

性善説の教えを信じたばかりに、騙されたり都合の良い人になった結果、人を信用できなくなってしまう場合があります。

また性善説が本当であれば何故人は争うのか?戦争は起こるのか?という大きな壁にぶつかって人間不信に陥る人もいます。

どう考えるべきか

ご紹介したようにメリットもデメリットもある性善説ですが、それを知ったうえで性善説をどうとらえるべきなのかを自分なりに考えてみましょう。

1.どちらか一方に偏るのは正しくない

「臨機応変」という言葉がありますが、性善説に関しても絶対的な考え方ではなく時と場合によって機能しているかどうかを自分なりに判断することができればダメージが少なくなります。

2.人間は何をさておき自分中心に生きている生物

欲がない人間などいません。

どんなに善い人でも本能である欲に負けることだってあるはずです。

生き方が上手い人はきっと自分自身が善いと思ったこと、悪いと思ったことを信じて生きているのでしょう。

3.自分より他人を思い遣れるか否かが決め手

自分中心とはいえ大切な人や自分よりも弱い存在である人に対して思いやりを持てない人は性善、性悪という前に人間として論外です。

性善説ではもちろん、性悪説でも後天的に善を学ぶことができるとされているので、他人を思いやる気持ちを持つことができるかどうかは人間としての大前提と言えます。

4.人を見抜く目が大切

悲しいかな世の中には良い人ばかりではありません。

人を騙そうとしたリ、陥れようとしたりする人がいるので、全ての人を信用しないようにすることが大切です。

日常生活の中で人と接するという経験は、人を見る目を養うスキルをアップさせるために役立つので、嫌な思いをしないためにも周りの人の本性を見抜く練習をしてみましょう。

5.悪いことをした人はそれなりの因果応報がある

「お天道様は見ている」ので、悪いことをすればそれなりの罰を受けるのは当然です。

バレなければ大丈夫!と思っていても、色んな意味で完全犯罪はなかなか難しいですよね。

善い事しかしてはいけない!と偏った考え方も生きていくだけで疲れてしまいますが、とは言え悪いことをすればよいというわけでもないことを覚えておきましょう。

誰もが両方の側面を持っている

あなたは「性善説」と「性悪説」どちら派ですか?きっとどちらかに決めることができる人は少数派でしょう。