責任を放棄していると見なされます。
他社と交渉の席で「持ち帰って上司に図ってからお答えします。」などとやるのは以前は当たり前の事でした。
ところが今の時代に、こんな事を言うと「決定(コミット)する事ができないなら、貴方達は、なぜ打ち合わせに来たのか?
コミットできる人が会合に出て来ないとは、我が社を侮辱しているのか?」と怒り出し兼ねません。
もちろん越権行為をしろと言っているわけではありません。
(それはそれで大きな問題になってしまいます。)
前例のない事でも必要となったら、そうした方が良いと思うことを見つけたなら、その場で放置したり、責任を放棄しては成りません。
自分なりの方策を考える姿勢を持たなければなりません。
方策を考えたのち、必要な権限をもった部署や上司に意見を添えて相談しましょう。
2.良い年して情けないな
もし、あなたが新卒ではなく30代、40代であった場合は「頼りないな」を通り越して「良い年して情けないな」と思われてしまいます。
右も左もわからない若手の頃ならばまだしも、5年も10年も一つの組織で役割を担ってきたのなら、その組織自体や関わっている仕事に対して、なにがしかの知見や考えを持っていてるのが当たり前と思われています。
「まじめに仕事に取り組んできたのなら、役割に自信を持っているはずですし、問題意識を当然持っているはずだ」と周囲もクライアントも思うのです。
そんな中、自発的には何も決めようとはせずに、すべて言いなり、受動的にしか仕事をしようとしない人を見たら、
「なんて情けないんだ、この人は長年この仕事をしてきて、全然何も主体的に学ぼうとはしていないんだな。」
と思うのです。
3.一緒に仕事したくない
ダメなビジネスマンと判断された場合、同僚に嫌がられます。
上司に嫌がられます。
もちろんクライアント(客先)も嫌がります。
社内イジメとは違います。
会社員・ビジネスマンはお互い協力しあって利益をあげて、日々の糧を得る利益共同体のメンバーです。
もし一緒に仕事をするとろくな事がない、成果がでないばかりか足を引っ張られて被害ばかり出てしまう、と思われたら有無を言わさず避けられてしまうのです。
人柄や見た目の好き嫌いの問題ではありません。
収入、もっとはっきり言えば生活がかかる問題です。
会社組織は趣味のサークルではないのです。
4.上司も仕事が出来ない人なのかな
ダメなビジネスマンがやってきた場合、クライアントは本人を通り越してダメなビジネスマンの上司まで、ダメな人なんじゃないか?と疑いの気持ちが芽生えます。
もっと悪いケースでは
「こんなダメな奴を送ってくるなんて、うちの会社を軽く見ている、バカにしているのか?」と怒りを覚えるケースもあります。
もちろん上司がOJT(オンザジョブトレーニング)で部下を教育できる範囲には、限界があるのは誰でも知っています。
ですが、教育してもどうしてもダメな部下ならばクライアントや外部と接する仕事につけてはいけないのです。
嫌でも人事部に相談して異動させなければなりません。
部下を最低限のビジネスマンに仕立て上げることもできず、ビジネス交渉の場に送り出すことはレッドカードです。
ダメなビジネスマンが動くと上司まで評価が下がってしまうのです。
5.会社自体のレベルも疑わしく見えてしまう
ダメなビジネスマンがやってきた場合、クライアントが上司もダメなのかな?と思うことは上の節で説明しました。
ですが、更に進んであなたの所属する会社自体のレベルにも不信感を持たれてしまうケースも有り得ます。
1回や2回の不始末ならば、個人の問題とも思うわけですが、例えば、ダメなビジネスマンについてクレームを会社に入れても全く対応が変わらない場合や、担当が替わったのにまた同じようなダメなビジネスマンがやってきた場合は、会社自体にNGマークが付けられてしまいます。
たとえ1人で商談しているとしても、所存している組織全体を背負って(代表して)席についているのだ、という認識を常に持ちましょう。