誰でも大人になれば、遅かれ早かれ社会に出なければなりません。

いわゆる”社会人”になるわけです。

社会に出て企業に就職した場合、以前は会社に雇われ養われる意味の「サラリーマン」がよく使われました。

ですが、最近はもっぱら「ビジネスマン」という用語が使われます。

ビジネスの世界はどんどん厳しくなっています。

終身雇用制も正社員雇用の前提も崩れてしまいました。

しっかり自立して、独り立ちできるビジネスマンになるためポイントを解説いたしましょう。

一人前のビジネスマンになりたいあなたへ

「一人前のビジネスマンになりたい!」そう思っている方、学生から社会人になったばかりの方たちでしょうか?

安心してください。

新卒で入った職場で、なかなか思うように活躍できない。

そばで活き活きと忙しく立ち働く先輩社員をみるにつけ、自分もはやくあんな風に働けるようになりたい!と思って焦ってしまうのは至って自然なことです。

今輝いて見える先輩たちも、最初からバリバリ活躍できた訳ではありません。

ひとつひとつ学んで経験していくことで、今のように、会社に貢献できるビジネスマンに成長したのです。

入ったばかりで即戦力になれなくても当たり前、学ぶ姿勢と一歩一歩進んでいくひたむきさが有れば大丈夫です。

それでは、ビジネスマンの意味の確認から参りましょう。

その後、ダメなビジネスマンがどんな悪影響が出るかの説明に移ります。

最後に、できるビジネスマンになるためのコツを説明します。

ビジネスマンとは?


最近、日本の会社員を表現する用語として「ビジネスマン」が使われるようになりました。

「ビジネスマン」は、英語のbusiness(ビジネス)とman(人)の合成語の発音をカタカナに起こしたものです。

文字通りに解釈すれば、ビジネスをする人という意味になります。

横文字(英単語)をカタカナにしてあっという間に取り込んでしまうのは日本語ならではの習慣です。

柔軟でどんな概念でも簡単に単語に加えてしまえるのは良いことですが、漠然とした意味のままで、皆が使いだしてしまう点には注意が必要です。

1.英語では実業家や経営者のこと

英語本来の”businessman”は、日本の「ビジネスマン」とはちょっと違っています。

英語のbusinessmanは、事業を経営している人、まさにビジネスを動かしている人達を指します。

いわゆる実業家とよばれる人、経営者と呼ばれる人たちです。

英語で、会社員をあらわす場合は、”worker”を当てるのが普通です。

主にオフィスで働く人たちならば、”officeworker”もしくは、”whitecollarworker”です。

(whitecolorではありませんのでご注意を。白いカラー(襟首)つまり背広にYシャツで働く人たちという意味です。)

2.日本では会社員や経営者のこと


翻って、日本で「ビジネスマン」といったときは、会社の経営者も指しますが、オフィスで働く会社員全般を指します。

いつ頃から「ビジネスマン」という言葉が使われるようになったのかは定かではありませんが、一説によれば旅客機の巨大化に伴って、日本でも1980年代にビジネスクラスが生まれてバブル経済全盛期に世界中を飛び回った日本人猛烈社員が話題になった頃からです。

書籍や雑誌に使われた形跡が見つかります。

その後の失われた20年。

厳しい経済環境の中、前例を踏襲するだけでは、大企業も倒産する時代が長く続くことになります。

自分で考えて自らビジネスを生み出し育てて行けるような社員が必要だ!との願いから、経営者や取締役クラスでない一般社員も「ビジネスマインド」を持て!的なビジネス雑誌やテレビ番組の企画が繰り返されました。

そんな中、「ビジネスマン」という言葉が定着したようです。

日本語の「ビジネスマン」という言葉には、厳しい経済・経営環境の中でも真に役立つ人材という願いが込められているのです。

女性の場合は何と言われる?

一点話は変わりますが、女性の「ビジネスマン」はなんと呼べば良いのでしょうか?

英語の”man”は「人」という意味もありますが「男性」という意味合いも強い単語です。

そのため、ビジネスの本場アメリカを中心に”businessman”に替わって”businessperson”あるいは”businesspeople”という単語も使われるようになっています。

オバマ大統領の時代にジェンダーフリーの運動が吹き荒れた結果です。

女性に対して「ビジネスマン」という表現をあてても失礼に当たるわけではありませんが、日本でも「ビジネスパーソン」という言い回しは増えています。

男性の「マン」に対する女性である「ウーマン」を使って、「ビジネスウーマン」という表現を時々見かけますが、あまり使わない方が良いでしょう。

英語の”businesswoman”は、昔から別の意味に使われていました。

性を商売にしているプロの女性という意味です。

国際化が今後もどんどん進み、英語圏の人たちとビジネスする機会が今後どんどん増えます。

「ビジネスウーマン」は好ましくはありません。

「ビジネスマン」「ビジネスパーソン」あたりから選ぶことをオススメします。

サラリーマンとはどうちがう?

「ビジネスマン」と「サラリーマン」とはどう違うのか?もう一度確認しましょう。

「ビジネスマン」を語る上で重要なポイントです。

端的に言えば、サラリーマンは”salary”(お給料)をもらう人、ビジネスマンは”business”(ビジネス)をする人です。

一般的な理解では、サラリーマンは社畜、言いなり、主体性がない、給料泥棒などなどネガティブなイメージで、一方のビジネスマンは、イキイキ自発的にビジネスを生み出して会社に貢献している颯爽としたポジティブなイメージで語られます。

どの解釈が絶対正しいという決まりがあるわけではありませんが、一般的な理解で間違いないでしょう。

念のため、語源に遡って比較してみましょう。

“salary”は古代ローマ帝国時代に遡ります。

古代ローマの兵士が将軍の私兵として、無茶な命令に駆り出されていた時代、対価に”salt”(塩)をもらっていた事からできた言葉です。

当時のローマ兵の戦死率は異常に高く、勝った戦いでも場合によっては6割死亡だったりします。

対価を貰うことで命を差し出して命令された通りに戦って死ぬ、という自由のないかなり過酷な意味になります。

一方の”business”は”busy”(忙しい)の名詞化です。

名詞化したので、差し詰め「忙しくしている」ぐらいの意味になりますでしょうか。

この”busy”の語源を遡ると、最終的には”bisignes”(配慮する、心配する)という単語に行き着きます。

物事を考え、配慮心配した上で共同体(会社、社会)のために主体的に動く人といった意味になります。

身分としては、全く同じ会社勤めをしている人ですが「サラリーマン」と見られるか「ビジネスマン」と見られるかで全く別の存在に見えてしまいます。

もっと大事なことは、働いている本人が自分が「サラリーマン」であると思うか、自分は「ビジネスマン」だと思うかですよね。

こうした訳で、今は「サラリーマン」は死語となって、1億総「ビジネスマン」になれ!と号令が掛けられているのです。

ダメなビジネスマンはどう見られる?

ダメなビジネスマン、すなわちビジネスマインドを持っていない「サラリーマン」気質の会社員は、本人の評価も低くなりますが、悪影響はそれだけに留まりません。

ダメなビジネスマンがどんな悪影響を及ぼすことになるのか確認していきましょう。

1.頼りないな

仕事で接した人たちに「頼りないな」と思われてしまいます。

世の中の変化がそれ程速くなかった時代ならば、先輩達がつくった前例通りに対応していれば、大抵の出来事には対処できました。

ですが、現代は驚くほど世の中の変化が速くなっています。

どんなビジネスジャンルで、どんな職場で働いていたとしても、前例通り・ルール通りでは対応できない事態に毎日のように遭遇することになります。

そんな時に「前例がないから」「マニュアルやルールに載っていないから」などと言っていたらビジネスが止まってしまいます。

責任を放棄していると見なされます。

他社と交渉の席で「持ち帰って上司に図ってからお答えします。」などとやるのは以前は当たり前の事でした。

ところが今の時代に、こんな事を言うと「決定(コミット)する事ができないなら、貴方達は、なぜ打ち合わせに来たのか?

コミットできる人が会合に出て来ないとは、我が社を侮辱しているのか?」と怒り出し兼ねません。

もちろん越権行為をしろと言っているわけではありません。

(それはそれで大きな問題になってしまいます。)

前例のない事でも必要となったら、そうした方が良いと思うことを見つけたなら、その場で放置したり、責任を放棄しては成りません。

自分なりの方策を考える姿勢を持たなければなりません。

方策を考えたのち、必要な権限をもった部署や上司に意見を添えて相談しましょう。

2.良い年して情けないな

もし、あなたが新卒ではなく30代、40代であった場合は「頼りないな」を通り越して「良い年して情けないな」と思われてしまいます。

右も左もわからない若手の頃ならばまだしも、5年も10年も一つの組織で役割を担ってきたのなら、その組織自体や関わっている仕事に対して、なにがしかの知見や考えを持っていてるのが当たり前と思われています。

「まじめに仕事に取り組んできたのなら、役割に自信を持っているはずですし、問題意識を当然持っているはずだ」と周囲もクライアントも思うのです。

そんな中、自発的には何も決めようとはせずに、すべて言いなり、受動的にしか仕事をしようとしない人を見たら、
「なんて情けないんだ、この人は長年この仕事をしてきて、全然何も主体的に学ぼうとはしていないんだな。」
と思うのです。

3.一緒に仕事したくない

ダメなビジネスマンと判断された場合、同僚に嫌がられます。

上司に嫌がられます。

もちろんクライアント(客先)も嫌がります。

社内イジメとは違います。

会社員・ビジネスマンはお互い協力しあって利益をあげて、日々の糧を得る利益共同体のメンバーです。

もし一緒に仕事をするとろくな事がない、成果がでないばかりか足を引っ張られて被害ばかり出てしまう、と思われたら有無を言わさず避けられてしまうのです。

人柄や見た目の好き嫌いの問題ではありません。

収入、もっとはっきり言えば生活がかかる問題です。

会社組織は趣味のサークルではないのです。

4.上司も仕事が出来ない人なのかな

ダメなビジネスマンがやってきた場合、クライアントは本人を通り越してダメなビジネスマンの上司まで、ダメな人なんじゃないか?と疑いの気持ちが芽生えます。

もっと悪いケースでは
「こんなダメな奴を送ってくるなんて、うちの会社を軽く見ている、バカにしているのか?」と怒りを覚えるケースもあります。

もちろん上司がOJT(オンザジョブトレーニング)で部下を教育できる範囲には、限界があるのは誰でも知っています。

ですが、教育してもどうしてもダメな部下ならばクライアントや外部と接する仕事につけてはいけないのです。

嫌でも人事部に相談して異動させなければなりません。

部下を最低限のビジネスマンに仕立て上げることもできず、ビジネス交渉の場に送り出すことはレッドカードです。

ダメなビジネスマンが動くと上司まで評価が下がってしまうのです。

5.会社自体のレベルも疑わしく見えてしまう

ダメなビジネスマンがやってきた場合、クライアントが上司もダメなのかな?と思うことは上の節で説明しました。

ですが、更に進んであなたの所属する会社自体のレベルにも不信感を持たれてしまうケースも有り得ます。

1回や2回の不始末ならば、個人の問題とも思うわけですが、例えば、ダメなビジネスマンについてクレームを会社に入れても全く対応が変わらない場合や、担当が替わったのにまた同じようなダメなビジネスマンがやってきた場合は、会社自体にNGマークが付けられてしまいます。

たとえ1人で商談しているとしても、所存している組織全体を背負って(代表して)席についているのだ、という認識を常に持ちましょう。

自分ひとりで解決できない内容が提示されることは頻繁におきます。

クライアントも事情は分かっています。

その場で全てを即答することを期待しているわけではありません。

問題を整理して、即答できない依頼については「どこに図って何時までに回答します」とそれをコミットすれば良いのです。