しかしここで逃げてしまっては、子どもはそんな親の行動を見て心を閉ざしてしまう可能性があります。
ここでしっかりと子供と向き合うことにより、親に対して感謝や尊敬の気持ちを持ったり、親子間でそれまでにない信頼関係が築けたりするのです。
なのできちんとお互いに本音で話し合い、時に折れながらお互いの立場を尊重し大切に思っていることを伝えることが重要です。
母親は子供の目標になるように行動する
思春期の女の子にとって母親というのは特別な存在です。
時に一番反抗してしまうこともありますが、心の中では目標にし信頼する友達のような存在にもなりえます。
そのため、思春期の女の子がお母さんに向ける目はとても厳しいです。
なので大人の女性として子どもの見本となり尊敬してもらえるように日頃から気を付けなくてはいけません。
言葉遣いや身だしなみ、日常生活などでも一人の大人として尊敬できるような人間になることが求められるでしょう。
弱音を吐ける存在になる
目標や憧れも大切ですが、弱みを見せられる存在になることも必要です。
「いつでもどこでも完璧でなくてはいけない」「弱みを見せてはいけない」と教えるのではなく「大人は完璧でなく失敗や後悔をすることもある」「弱みを見せてもいいんだ」ということを教えなくてはいけません。
そのためには、母親自身が実際に弱い部分を見せることが最適だといえます。
弱みを見せてくれた人間には誰でも親近感を抱き、自分も弱みを見せやすくなりますよね。
完璧だと思っていた母親が完璧ではないところを見せてくれたからこそ、子供も心を開き悩みを相談してくれるようになるはずです。
否定はしないこと
大人にとっては「そんなこと」と感じることでも、思春期の子どもにとっては人生を揺るがすような大きな問題だったりします。
そんな時に軽くあしらってしまったり感情を否定してしまうと、「どうせ親には分かってもらえない」と心を閉ざしてしまうかもしれません。
そのため頭ごなしに否定するのではなく、どんなことでも考えや意見を聞いてアドバイスをするように方向性を正してあげることが大切です。
なるべく笑顔で接する
子どもにとって、大人の基準や軸となるのが親です。
そのためいつも暗い顔をしていたりイライラした姿ばかり見せていると、大人になることが辛いことだと感じてしまいます。
子どもが大人になることに魅力や希望を感じていると、幸せな人生を送ることができるとも言われています。
そして、子どもが大人になることに希望を感じるのに重要な役割を果たすのが家族であり親なのです。
親が家庭を大切にして笑顔の多い生活を送っていることで、子どもは大人になることが楽しみになっていきます。
なので、子どもに対してはできるだけ笑顔で接するように心がけましょう。
思春期女子に対してパパはどうする?
お父さんと思春期の女の子というのは、もしかしたらお母さん以上に関係が難しくなるかもしれません。
思春期の女の子にとってお父さんとは、一番身近な異性という位置づけになります。
それまではお父さんもお母さんも同じように見えていたものが、いきなりお父さんとの接し方が分からなくなり、思ってもいないことを口走ってしまう子もいるようです。
お父さんにとってはいつまでも可愛い子どもだと思っていたのに、突然嫌な顔や邪魔者扱いされてしまうので寂しくなってしまうと思います。
そんなときは、お父さんのほうから子どもに対する行動を変えていくようにしてみてください。
始めは毛嫌いされてしまうかもしれませんが、子どもの言動に興味を持って温かく見守ることでお父さんも心配してくれているんだと理解し、次第に関係は元通りになっていくはずです。
一人の女性として見る
一番身近な異性として見られるようになったら、お父さんも一人の大人の女性として接してあげましょう。
それまでは一緒に洗濯をしたり、お風呂に入ったり、目の前で着替えたりしても何もなかったのに、いきなり嫌な顔をされ「お父さんの服と一緒に洗濯しないで」と言わるようになればショックも大きいです。
大事に育ててきた可愛い娘になぜそんなこと言われないといけないのかとモヤモヤしてしまうかもしれません。
しかし本人からすれば、周りの人を異性として意識するようになってからはそれまでの言動を信じられないと感じてしまうことも多く、戸惑いも大きいものです。
なので本当に子どもがそう思っているとショックを受けずに、大人になろうと頑張っているんだなと見守ってあげましょう。