もともと双方という言葉は二つのことに対して指し示す言葉でもあります。
なので、当然ながら根本的な意味としては「2つのものを指している」ということが大前提に考えられる意味になるのです。
例えば、先ほどのビジネスの例に関しても2つの意見に対して双方という言葉を使用していますので、2つのものを指しています。
また、ペアを組んでいる人に対して使用する場合も、ペアの二人に対して使用している言葉になりますので、これもまた同様です。
あくまで2つのものを指し示す場合に使用されるものであり、それ以上のものの場合などには使用することはありませんので、使い方には十分注意しておきましょう。
️双方の使い方と例文
双方という言葉は利便性が高い言葉ではありますが、使い方を注意しないといけない言葉であるということがお分かりいただけたと思います。
双方という言葉の使用状況を理解いただけたところで、ここからは双方という言葉の使い方を改めて例文を交えてご紹介していきたいと思います。
実際に文章として使用する場合に、どのように使えばいいのかわからないと正しい使い方ができません。
なので、正しい使い方、正しい文章の組み合わせ方などについても意識して使い方を確認してみてください。
【例文1】双方を紹介した
まずはじめにご紹介する双方の使い方のひとつが「双方を紹介した」という例文です。
この例文は「お互いを紹介した」というような意味合いになります。
意味合い自体はそこまで難しいものではなく、双方という言葉を使用した基本的な例文です。
具体的な使用状況としては、例えばビジネスの場面において今まで関係性がなかった人間同士を引き合わせた時などに使用することができます。
例えば自分の知り合いで関わりがなかった二人を引き合わせて、お互いを紹介させて良い効果を与えようと計らったりすることはよくある話ですよね。
特にビジネスの場面においては、お互いの利害目的が一致していたり、需要と供給があっていたりすればビジネスとしての関係性が成り立ち、良い出会いになるはずです。
そのような時に二人を引き合わせて、お互いを紹介させるような仲介する立場に立つことなどは珍しいことではありません。
そのようなときに双方を紹介したという言葉を使用すると明確な状況を表現することができます。
【例文2】双方の意見が食い違っている
次にご紹介する双方の使い方のひとつが「双方の意見が食い違っている」という例文です。
この例文は「お互いの意見が噛み合わない」という意味合いになります。
二つの意見が全く合わないような状況で用いることができ、ビジネスの場面においても使用することができる表現方法です。
例えばビジネスの場面においてある事象について考えるときに、周りの意見が食い違ったり、相違したりすることなどはよくある話です。
ビジネス以外でも、二人の意見が食い違っているような様々な状況で使うことができます。
そのような場面では、このような使い方をすることによって簡単に状況を言い表すことができますので覚えておきましょう。
【例文3】双方を注意する
次にご紹介する双方の使い方のひとつが「双方を注意する」という例文です。
この例文は「お互いを注意する」という意味合いになります。
この例文もビジネスの場面において用いることができます。
ビジネスにおいては間違ったことは行ってはいけませんし、ルールなどは必ず守らなければいけません。
間違った認識や行動を行っていたり、ルールを破った場合には必ず監督責任がある人間が叱って注意をするのが当たり前の話ですよね。
なので、この例文はそういった状況で、部下や下の立場の人間を叱らなければいけない状況で用いるべき例文であるということになります。
ビジネスにおいて失敗はつきものであり、多く使用することもある例文なので使い方を正しく認識してください。
️双方と両方の違い
ここまでは双方という言葉の具体的な使い方について例文を交えてご紹介していきました。
ある程度双方という言葉の使い方について理解いただけたところで、ここからは「双方」と似ている「両方」との違いについてご紹介していきたいと思います。
この二つの言葉はかなり近い意味を持っており、同じ言葉として解釈している人もいるかもしれません。
しかし、この二つの言葉には若干の違いがあります。
意味が混同されやすい言葉なので、時には間違った使い方をしている可能性もあります。