これによって変化のある人生を送っていると言うだけで、ライフステージという考え方の中に組み込まれてしまうということです。
ライフステージと言う言葉は知っていても、何となく自分の人生の中で実践的に考えるものではなかったという人はたくさんいるでしょう。
ですが、いつの間にか変化のある人生の中で組み込まれてしまっているのがライフステージというものなのです。
学生のライフステージ
ここからは、いくつかのライフステージの中での生き方について見てみることにしましょう。
ライフステージとは上記のように、比較的長い期間のことを言います。
ある決定的なイベントがなければ、違うステージに行くことはできないのです。
それでは、まずは学生のライフステージについて見てみることにしましょう。
自分の意思とは関係なく、日本には義務教育がありますから、気が付けば小学生で学生と呼ばれる身分になっていたということがあるでしょう。
そのままずっと順調にいけば大学生くらいまで一般的には学生を続けるわけですので、平均的に考えると16年近くは学生でいる期間だということになります。
もちろん、院生になって勉強を続けるようなことがあれば、さらに2年、もしくは5年が追加されていくので、20年以上学生という身分になっている人もいるのではないでしょうか。
この長い期間は人生の中ではどのような時期であり、どのような生き方をするものだと思いますか?誰もが一度は通るはずの学生という時代の生き方、ライフステージについて見てみることにしましょう。
学生期とは
学生期とはいったいどのような期間のことを言うのでしょうか。
簡単に言えばやはり、学生という身分を名乗ることができる期間のことを言います。
一般的には学生の身分はとても若く、7歳から大体22歳くらいまで続くものです。
もちろんそれ以上続く人もいますが、どちらにしても20代くらいまでの若い時期を学生という身分で過ごすということになりますね。
この時期は若いというだけあって、色々なことに対して不安定でもあり、色々なことを模索するような時期でもあります。
学生という身分の中でもライフステージはいくつかの段階に分かれており、その最終的な目標は自分の生き方を見つけることということ、そして自分という人間を確立するための下地を作ることにあるでしょう。
自分がどういった人間で何をしたいのか、というのは深い問いなので、なかなか答えることはできないかもしれません。
ですが、言葉にできないながらも、きちんとその答えを作り出そうと考えているのが学生期なのです。
探索段階
学生のライフステージの最初にあるのは探索段階です。
若いころは、自分の前にいくつもの選択肢が広がっていますよね。
何をしても良いし、何を選択しても構わないという状態です。
その中で、何が自分に合っているのかというのは考えてみなければわかりません。
もしかすると自分が全く考えていなかった選択肢の中に適性があるかもしれませんし、自分の可能性を見つけることができるかもしれません。
探索段階では学生は様々な選択肢に触れて、どれが自分に合っているのか、どのような道を歩みたいのか、そして選択を進める中で「自分はどういう生き方をする人間なのか」ということについて考え始めるようになります。
暫定期
学生期の人間はたくさんの選択肢の中でもがくようになりますが、だからと言って、ずっともがき続けているわけではありません。
きちんと自分の中で「これかもしれない」というものを見つけ出すようになります。
やはり人間には好みがありますから、自分の気に入った選択肢の中で暫定的に「自分はこれを選んだ人間だ」「このようなタイプの人間なのだ」ということを決めるのです。
これはもちろん最終決定と言うわけではなく、しばらくはそうした人間として生きてみて、自分がどのような状態になるのかなどを見ていく段階になります。
まだ不安定な感覚はありますが、暫定的に決めているので、選択肢しかなかったような状態よりははっきりした生き方をするようになります。
移行期
暫定した決定が変わることもままあります。
長い「学生期」の中では年齢の変化もありますから、考え方はすぐに変わってしまって当たり前です。
どうして昔の自分がこんな生き方をしていたか分からない、と思ってしまう人はとても多いでしょう。
それは、学生期というライフステージの中で移行期が合ったからです。
稀に、若いころから全く変わらないという人もいるのですが、ほとんどの人の場合には、一度暫定的に決めた生き方を違う生き方に移行させていくものです。