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歩留まりとはどういう意味?よくある...(続き4)

仕入れコストなどの交渉などを行う場合でもこの歩留まりという言葉が出てきますが、材料費がかかるという場合には相手側も簡単に価格を下げるということは出来ませんよね?

確実に売り上げが上がらなければ経営を維持することも難しくなっていきますので、きちんとした材料を使用しているのであればコストの交渉なども難しいと言えます。

但し、それに代わるものがあるとすれば話は別ですよね?

安い材料を使って完成品の出来る割合が高ければ価格を下げるということも可能となる場合も出てきます。

この時の交渉に必要となる言葉が歩留まりということになりますので、製造業に直接関係しなくても歩留まりに関する知識や理解は深めておいた方が交渉もしやすくなると言えます。

ビジネス用語というものはかなりの数が出てきますが歩留まりの場合はどういった職業であろうと一応の知識的なものはわかるようにしておいて下さい。

その事がすぐには役に立たなくても将来的に必要となるかもしれませんし、先の事は誰にもわかりませんよね?

単に今使う言葉ではないので調べることや理解することをやらないのではなく、どういった知識にしてもいつかは自分を助けてくれるものだと思って勉強していく姿勢も大切なのです。

製造業や生産において使われる

この歩留まりという言葉ですが主に製造業や生産の現場で使われることが多くなります。

直接関係する人もいればそうでない人も出てくることになりますが、材料によって完成品の出来る割合というものが変わってくるという事は理解をしていくようにして下さい。

この事を理解していなければ取引などを考えていく場合には話し合いにはなりませんし、相手からの信頼などを得られないということも考えられます。

相手は歩留まりという事に対して高い意識を持っていますので交渉などをする場合もこの手の話というものは良く出てくることになります。

そうした場合において何も知識がなければ相手は不快感しか持ってくれず、満足出来る結果にはなってきません。

必要最低限の知識を自分の中に入れておくということは仕事に直接関係しなくても必要となる場合が出てきますので、歩留まりについてもビジネス用語の一つとして捉えていくことをおすすめします。

生産性や効率性の優劣を量る数値

この歩留まりでどのようなことがわかるというと、まずは効率性の問題が出てきますよね?

同じ金額を使ってどの位の完成品を作る事が出来るかで色々な事が変わってきます。

どうしても高い材料を使わなければ生産性が落ちるという事ならば、無理に材料費を削ることは出来ませんし価格への交渉も難しくなってきます。

逆に自分が得た知識が豊富であり取引先へアドバイスできるような場合を考えていくと、相手との交渉もスムーズになってくるかもしれませんよね?

実際には歩留まりを調べてみてからの結果ということにはなりますが、言葉の意味を理解していれば必要とされる情報を集めることも可能になり、価格交渉などを行いたい場合には自分の武器としても使えることになってきます。

それではもう一度歩留まりの数値についてのおさらいをしていくことにしましょう。

どうせであればきちんと理解しておきたい事になりますので歩留まりの意味と数値については正しく理解しておくようにして下さい。

歩留まりが高い・低いとは

今回は歩留まりというあまり聞きなれない言葉についての話となりますが、これまでの説明である程度は理解出来たでしょうか?

生産性や効率性を示す数値が出てくることになりますが、逆の意味に捉えてしまうと全く意味の通じないことにもなりますので注意が必要です。

ここではおさらいの意味でもう一度数値についてお話ししていきますのでしっかりと理解しておくようにして下さい。

まずは不良品などの多い場合について見ていくことにします。

不良発生率が高い=歩留まりが低い

不良品が多いということは完成品の出来る割合が低いということになります。

先ほどの例で80%という数字が何度か出てきましたがこの場合の意味は完成したものが8割あるという事ですので不良品の数が少ないという事がわかるはずです。

この事から考えていくと不良品が多い場合にはこの80%という数値がどんどん低くなっていくものだと予想できます。

歩留まりが50%になれば不良品と完成品の割合が同じという事ですし、40%になったとすると完成品が4割となり残りの6割が不良品となります。

ですから、不良品が多いということは歩留まりの数値が低くなっていくことが確認出来るはずです。

40%という数値は完成品の割合を示すものとなりますので逆の意味で捉えないようにして下さい。

不良発生率が低い=歩留まりが高い

上記の事から考えていけばこちらの事はすぐに理解することが出来ますよね?

不良品が少ないという事は完成品が多いということですので、80%の歩留まりで考えれば8割のものが商品となる状態を指しています。

それではこの歩留まりについて簡単な数値で表してより理解を深めていくようにしましょう。

歩留まりが80%だとすれば完成品が多く高い数値であると言えます。