ガバナンスにはどんな言葉があるの?
ここまではガバメントという言葉とガバナンスという言葉の具体的な違いについてご紹介していきました。
ある程度意味の違いを理解いただけたところで、ここからはガバナンスという言葉に関してさらに掘り下げてご紹介していきます。
冒頭でもお伝えした通りですがガバナンスという言葉に関してはビジネス用語として用いられたりすることがとても多いです。
人によっては日常業務の中でガバメントという言葉を使って表現したりすることがよくあるという方もとても多いと思います。
しかしながら普段からビジネス用語を使っていない人からしてみれば、ガバナンスという言葉にはどのような言葉があるのかよくわからないと感じる人も多いと思います。
そこで、ここからはガバナンスという言葉にはどのような言葉があるのかということについていくつか項目ごとにご紹介していきたいと思います。
ガバナンスという言葉を単体で使ったりすることもあれば、ガバナンスという言葉に単語をつけて使ったりすることもあります。
また、ガバナンスという言葉の意味合いではありますが、その他の呼び名の言葉でそれを表現したりすることもあるので、若干使い方が複雑になりがちです。
そのような状況があるということを把握した上で、ガバナンスという言葉を正しく扱えるように関係性のある様々な言葉を身に着けておきましょう。
コーポレートガバナンス
ガバナンスという言葉の表現方法の一つとして「コーポレートガバナンス」という言葉が存在しています。
コーポレートガバナンスとはどのような言葉なのかと言いますと、まずコーポレートには「団体の、企業の」という意味が存在しています。
そして、ガバナンスには「統治、統治されている体制や方法、まとめおさめること」という意味が存在しています。
なので、両者を組み合わせて考えてみると、コーポレートガバナンスには「企業統治」という意味合いが存在しているということがわかります。
そもそも、ビジネスの場面においてガバナンスという言葉が用いられる場合、ほとんどの場合がこの意味合いで用いられるようになります。
政治的な意味合いなどはビジネスの場面で用いられたりすることは少ないので、あくまで企業に関係する言葉として使用されることが多いです。
では、コーポレートガバナンスが意味している企業統治という言葉にはどのような意味が存在しているのか、具体的にご紹介していきます。
企業統治
コーポレートガバナンスとは企業統治という言葉の意味が存在するとこ紹介しました。
では、企業統治とはどのような意味なのかというと、「企業の不正行為の防止と競争力、収益力の向上を総合的にとらえた長期的な企業価値の増大に向けた企業経営のしくみ」です。
非常に難しい言葉の意味になりますが、コーポレートガバナンスにおける目的は二つ存在しています。
コーポレートガバナンスの目的の一つとしては企業の不祥事を防ぐことであり、もう一つの目的は企業の収益力を強化するということになります。
これらの目的の背景に関係する理由としては、株式会社という組織が世の中に与える影響力の大きさが理由になっています。
株式会社と一言に言っても、その背景には株主は消費者、従業員、そして取引先の会社であったり、系列の会社、そして債権者など、様々な人が関係しています。
つまり、株式会社という組織が世の中の人に与える影響力というものは非常に大きなものであり、それなりの秩序保たなければいけないということになります。
そこでコーポレートガバナンスという言葉が出てきて、その考え方が非常に大事な考え方であり、形成しなければいけない仕組みとして認知されているのです。
これこそがコーポレートガバナンスの意味合いであり、ガバナンスという単語を使った一つの言葉として考えられます。
ITガバナンス
次にご紹介するガバナンスという言葉の表現方法の一つとして「ITガバナンス」という言葉が存在しています。
もともとITガバナンスという言葉に関しては、どちらかといえばコーポレートガバナンスよりも認知度が低い傾向にあると言えます。
しかしながらインターネットの発達によって、その言葉なども次第に注目度を浴びるようになりました。
そして、2002年にみずほ銀行のシステム統合における障害が発生した事件から急激に認知度が上がり、たくさんの人たちが使用するようになっています。
ITガバナンスという言葉に関しては、非常に難しい言葉のように感じてしまいがちですが、意味自体は理解しておけばそこまで難しい言葉ではありません。
先ほどご紹介したコーポレートガバナンスの意味合いを正しく理解した上で、ITガバナンスにはどのような意味があるのか、ご紹介していきます。
コーポレートガバナンスをITの側面から捉えたもの
ITガバナンスという言葉は、簡単に言えば「コーポレートガバナンスをITの側面から捉えたもの」という解釈をすることができます。
どういうことかと言いますと「ITへの投資であったり、効果、リスクなどを継続的に最適化するための組織的な仕組み」のことを意味しています。
しかしながらITガバナンスに関しては非常に広い意味合いを持っている言葉であるともされており、現状明確な定義などは存在していない状況になります。
ただ、経済産業省からは「企業が競争優位性の構築を目的として、IT戦略の策定及び実行コントロールしあるべき方向へ導く組織能力」と定めています。