ですから、履歴書に短所を書く際にも、気をつけるべき点はたくさんあります。
その筆頭が仕事をする上で致命的にならない短所を書くこと。
たとえば、グループ単位で成果を出すような会社の場合、一人での作業が得意です、と書くのは考えものです。
実際一人で作業をすることが好きであり、それでもどうしてもその会社で働きたいという場合、別の言い方をしましょう。
チームメンバー一人ひとりと密にコミュニケーションを取りたいです、といったものですね。
ほかにも、人の評価をとても気にしてしまう場合、「常にミスを減らすよう尽力しています」というように書き加えるのです。
人は必ず長所と短所があり、それは立場や場所、状況によってさまざまに作用します。
一度社会を経験していれば、短所を補う手立てもある程度は考えたことがあるはず。
それを踏まえて履歴書を作成していきましょう。
コミュニケーション能力がないは避ける
社会に出て、最も大切な能力は、責任感でも実力でもなく、コミュニケーション能力です。
自分の意思を相手に伝えられること。
これは当たり前の能力であり、ビジネスの基本です。
そのプロジェクトや事業の成功・失敗を左右するといっても過言ではありません。
ですが最近の人々は対人のコミュニケーションが苦手な傾向にあります。
もしあなたが自分のコミュニケーション能力が低いと考えていたとしても、履歴書上ではっきりと明記するのはやめておきましょう。
落ちます。
社会は人間が作っているものです。
人間のコミュニケーションにより、現在このような形になっているのです。
ですから、コミュニケーション能力がないと感じている方は、少しずつでいいので、社会人サークルや同僚たちと飲みに行くなどして、コミュニケーション能力を学んでいきましょう。
心がけていれば、5年10年と経つうちに、必ず身につくようになりますよ。
職種によって求められる性格は違う
性格における向き不向きは職種によって違ってきます。
明るくてオープンマインドな人は事務所の片隅に閉じ込められているよりも営業に出た方がいいと思いませんか。
金融関係の人は、数字とお金を扱っているせいか、真面目な性格に人が多そうです。
反対にイベントや芸能関係の人、おもちゃやゲームの開発に携わっている人は、おもしろい性格を表に出していることがおおいです。
また、体育会系や文化系でも違ってきます。
体育会系の方は住宅設計の施工や設備の設置など、建築関係などの職種が多そうです。
反対に文化系だと、編集やデスク、特許、クリエイティブデイレクターなど、オフィスで活躍している人が多いようです。
そのことも参考にしながら、仕事を探してみてくださいね。
取り繕わずに正直に、言い回しを工夫
履歴書を書く際に最も悪く、あとあとまで尾を引くのは、自分に嘘をつくこと。
一流企業に勤められるチャンスだから、人の憧れる仕事だから。
そのような理由で応募をすると、自分に合わない職場だという可能性が高くなり、結果的にはやめてしまうということもあります。
自分をよく分析し、その結果に正直に、そしてそれをうまくプレゼンすることで、採用する側とあなたの距離も縮まります。
履歴書を作成する際には、ぜひ自己分析とエピソードの折り込みに尽力してください。