しかしながら、田中角栄はいわゆる専門卒の身であり、それでいて内閣総理大臣に就任しているということを考えると、いかにすごい人物であるかということがわかるはずです。
また、田中角栄がすごいといわれている理由としては、その人たらしの才能であるといわれています。
とにかく田中角栄は人を惹きつけることが得意であり、それはたくさんの人に認められていたといわれています。
コミュニケーション能力もそうですが、それだけではなく相手の心の中に入り込んだり、気持ちを大きく動かすことができるカリスマ性を持っていたとされています。
例えば、敵対している議員に対しても資金の援助をして、その返済はいらないと言い切ったり、とにかく人を思いやる気持ちや度量がすごかったといわれています。
それだけではなく、義理人情に厚く、男気があるような人物であり、周りにいるだけで尊敬を覚えるような男性でもあったといわれています。
そのような天性のカリスマ性を持っている人物ということもあり、田中角栄についていきたいと思わせられる才能を持っていたのでしょう。
まさに、こんな人はもう世の中に出てこないのではないか、と考えさせられるほどの人物であったといわれています。
人物と行動について
田中角栄がいかにたくさんの人に尊敬され、カリスマ性を持っていた人物なのかということが理解いただけたと思います。
では、ここからは具体的に田中角栄がフィクサーと呼ばれるような理由についてご紹介していきたいと思います。
田中角栄がフィクサーと呼ばれる理由は、先ほどからお伝えした通りたくさんの人を惹きつけるようなカリスマ性を持っているということです。
たくさんの人を惹きつけるような男気を持っているからこそ、たくさんの人が集まり、結果的に大きな影響力を持っている人物なのです。
そして、大きな影響力を持っているということは、言い変えてみれば様々な権力を持っていると考えることもできます。
そのため、裏の世界においても権力があり、まさにフィクサーという言葉に該当しているのです。
また、田中角栄はロッキード事件を起こしたことによって逮捕されるなど、裏の世界に関係していた人であるとも言えます。
ロッキード事件は戦後最大の汚職事件とも言われています。
とても簡単にお伝えすると、ロッキードという会社が田中角栄に対して賄賂を渡していたという事件です。
カリスマ性を持っているという点と、実際に裏の世界での活躍というこの二点の理由から田中角栄はまさにフィクサーであったのでしょう。
渡邊恒雄
次にご紹介する人物として「渡邊恒雄」が挙げられます。
渡邊恒雄は1926年5月30日生まれの新聞記者であり、実業家としても知られています。
渡邊恒雄はナベツネの相性で知られており、読売新聞社の社長や、読売ジャイアンツの取締役最高顧問、そして球団のオーナーとしての顔を持っています。
渡邊恒雄は、非常に過激な発言をするような人だったといわれています。
実際に、マスメディアに対して自分のことを球界の独裁者という呼称で呼んでいたことも知られています。
また、野球界の選手に対しては「たかが選手が」というような発言しました。
これらのエピソードを聞いただけでも、渡邊恒雄が非常に過激な発言をするような人物であるということがわかると思います。
しかしながら口だけではなくその腕は本物であり、これまでに野球をしたことがなかったのに野球の知識を網羅し、実際にジャイアンツを影響力の大きい球団に変身させています。
これだけを考えてみても、いかに渡邊恒雄がすごい人物であるかがよくわかるはずです。
人物と行動について
渡邊恒雄はメディア界のドン、政界フィクサーと呼ばれています。
この点を考えてみても、すでに考えられないほどの権力を持っている影響力の高い人物であるということは言うまでもありませんよね。
実際に、彼の肩書きを考えてみると、読売新聞という会社の社長でもあるのです。
つまり、メディアの世界におけるドンであるということは間違いありません。
言い換えてみれば読売グループを自分の意のままに操ることができる権力を持っているということです。
そもそも私たちが思っている以上に、メディアの与える影響力というものは非常に強大な影響力があります。
日々私たちがメディアから様々な情報を得ていることを考えてみれば、極端な話メディアを制すれば国を制することができると考えることもできます。
そして、政界においてもメディアは大きな影響力を与えているのです。
つまり、メディア界のドンであるということは、政界においても大きな影響力を与えることができる人物であるということになります。