フィクサーという言葉はあまり日常で使うことがない言葉なので、知らない人も多いかもしれません。
そこで今回は「フィクサー」とはどういう意味なのか、使い方や例文などをご紹介していきます。
また、実際にこれまでの存在していたフィクサーと呼ばれる人物や、その人物が行ったことなどを具体的に解説していきたいと思います。
この機会にフィクサーという言葉を知り、自分自身の視野や見識を深めてみましょう。
フィクサーとはどういう意味?
フィクサーとは「事件など裏で処理して報酬を得る人」という意味を持ちます。
政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段人脈を持つ人物を指します。
また、財界、政界、外交などの面で、事件や問題を表沙汰にならないように裏でもみ消したり、解決させる人のことを言います。
簡単に言うと「黒幕」のことをフィクサーと呼ぶのです。
フィクサーという言葉は、多くの場合悪い意味で使われます。
事件などを裏で処理する人
表立って行動せず、裏で糸を操り結果的に自分に都合がよくなる状況を作り出したり、報酬を獲得するために行動するような人であるということです。
日本におけるフィクサーも、結果的には自分にとって利益になったり、収益を得るために行動しているような人物がほぼ大半です。
フィクサーという呼ばれるような人達は表立って行動せずに、裏で処理をするような黒幕的な人物のことなのです。
政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段人脈を持つ人物
例えば、政治家の選挙において、正規の手段以外の方法で当選するために行動する人物がいます。
そして、このように正規の手続きを行わず、決定に影響を与えるような手段や人脈を持っているような人物のことを、フィクサーと呼ぶことができるのです。
つまり、他の言葉で言い換えるとすれば、「裏の権力者」という呼び方をすることができます。
アメリカでは悪徳弁護士もフィクサーと呼ぶ
私たち日本人が考えているフィクサーという言葉とアメリカ人が考えるフィクサーという言葉は、若干の相違があります。
アメリカでは悪徳な弁護士のこともフィクサーと呼ぶことが多いです。
なぜなら、アメリカの悪徳弁護士は自分の陣営に対して不利になる証拠や商人を裁判から外す手段を行ったりしています。
そして、その逆に相手にとって不利になるような状況を作り出したりするので、フィクサーと呼ばれるのです。
このように、日本とアメリカではフィクサーと呼ばれる対象範囲などが若干相違しているということも覚えておくようにしてください。
フィクサーと呼ばれた人たちを紹介
フィクサーなんて映画の中の話だと思うかもしれませんが、実は現実にフィクサーと呼ばれた人もいるのです。
また、フィクサーと呼ばれる人達にはある共通点が存在しています。
それは、カリスマ性を持っている魅力的な人物であるという点です。
悪い行いをしている人も中にはいますが、悪いだけではなく、悪さの中にもやはり実力が備わっていることが大前提になっています。
そのため、フィクサーと呼ばれる人物からも学ぶべき点は意外と多いのかもしれません。
ここからは具体的なフィクサーと呼ばれるような人物、そしてその人物に具体的な行動などについてもご紹介していきます。
田中角栄
まずはじめフィクサーと呼ばれている人物として「田中角栄」が挙げられます。
田中角栄は1918年5月4日生まれの日本の政治家であり、建築士でもあります。
田中角栄は知らない人がいないほど有名人ですよね。
郵政大臣や大蔵大臣、そして内閣総理大臣などを歴任している人物です。
田中角栄は大正生まれとして初の内閣総理大臣としても知られており、さまざまな政治課題に対して対応したことでも知られています。
田中角栄の特徴としては、膨大な知識を身に着けており、なおかつ行動力も備わっていることから、コンピューター付きブルドーザーなどと呼ばれていたこともあります。