3.口先だけ
口先だけの優しさは、本当の優しさとはいえません。
どれだけ口で素晴らしい言葉を並べても、実際にその言葉通りの優しさを実行していない場合は、それは優しさとはいえないのです。
もちろん、遠く離れた子供に電話で励ましの声をかけてあげたり、大手術を前に祈りを捧げるなどは本当の優しさといえます。
これらは自分のできる限りのことをしているので、口先だけとは言えないからです。
彼らはもし他にもできることがあれば、喜んでそのことを実行に移すでしょう。
反対に、本当はもっとできることがあるのに、何もしないで口先だけ優しい言葉をかける人は偽りの優しさをもった人といえるのです。
行動が伴っていない
このように、本当の優しさには行動が伴います。
それも、無償の行為による優しさなので、相手の心に伝わります。
世の中には無償の行為で優しさを与える人がいます。
歴史的な偉人で有名な人は、マザーテレサでしょう。
彼女は生涯を通じて貧しい人たちの救済に、その一生を捧げました。
その行為は正に本当の優しさと言える、行動が伴ったものでした。
そこまでいかなくても、あなたが普段出会う人に、ほんの少しでも行動が伴う優しさを与えることができれば、それは見えないけれども社会を潤すことになるのです。
相手を思う本当の優しさとは
この章では、本心からの本当の優しさについてお伝えします。
本当の優しさには見栄や計算、だます気持ちなどがありません。
本心から相手を思う気持ちなので、真の意味で相手に伝わり安らぎを与えます。
競争が激しい現代社会では、忘れられがちですが、実は大きな成功を収めた人たちは本当の優しさを体現していることが多いのです。
優しさは損得勘定がないので、どのような人でも受け取ることができます。
それは目に見えない社会の癒しとなります。
もし優しさがなければ、社会は立ち行かなくなるでしょう。
それでは本当の優しさについてお伝えしていきます。
1.自分の為ではない
本当の優しさとは、ただ相手のことを思うものです。
そこには見返りや計算はありません。
ただ相手の為を思って行うので、万が一相手に受け入れてもらえなくても良いのです。
もちろん、相手が感謝してくれれば最高でしょう。
その場合は、お互いが良い気持ちになれるでしょう。
信頼関係を築くことにも繋がり、友人関係や恋人関係に発展する可能性も出てきます。
もし既にそのような関係であれば、より絆を深めることができるでしょう。
自分の為に行っていない行為が、結果として自分の為になるのです。
心から相手のことを思っているか
本当の優しさを発揮するポイントは、心から相手のことを思っているかどうかです。
同じ行為でも、心に響く行為と響かない行為があります。
その違いは情熱や信念の強さも関係しますが、心から相手を思っているかも大切な要素です。
生徒に慕われ、非行に走っている生徒をまともな道に戻すことができる先生は、本当に生徒もことを思って接しています。
勤務時間以外でも生徒のために時間を使います。
その思いが通じるので、結果として生徒の非行が治まるのです。