つまり、損得ではなく本当に相手を思う気持ちからくる行為をするのです。
その行為は見返りを求めないため、時に自分が損をする可能性を含んでいます。
見返りを求めない行動で優しさを発揮する人物は、時に多くの人を救います。
戦時中に追っ手の追跡を逃れるために、ビザの発給を申請していた外国人に、ある外交官が独断でビザを発給しました。
その結果、多くの人が敵国の追っ手から逃れることができ命を救われました。
もし彼が見返りや保身を考えていたら、ビザは発給せずにいたでしょう。
この例は、見返りを求めない優しさの良い例といえます。
相手軸でものを考える
外交官の例のように、本当の優しさを持つ人は、もし相手の立場ならどうするか、という相手軸で物事を判断できます。
自分の意見や立場を通すのではなく、お互いの意見を取り入れる道を探します。
このような相手軸での考え方が、相手を気づかうことに繋がり、本当の優しさの発揮に繋がるのです。
自分の利害を考えないこと(まとめ)
いかがでしたでしょうか?
本当の優しさは無償の愛ともいえます。
赤ちゃんは両親の無償の愛を受け取り育ちます。
一説では赤ちゃんのころに母親と過ごす期間が短かった人は、大人になってから精神的に不安定になりやすい傾向にあるそうです。
もちろんそのような人でも、その後の恵まれた人間関係や本人の努力で立派な大人になることは可能です。
そのためにも、周りの人たちの優しさや、本人の自分自身への優しさが必要です。
また、大自然や動物と触れ合うことも、優しさを感じられる良い機会です。
人間以外にも自然や動物に触れると、人は優しさを感じることができるのです。
それは自分の利害を考えない関係でいられるからです。
人間同士も、利害関係を考えることも大切ですが、利害を考えない関係も同じように大切です。
家族や友人、恋人に与える優しさは利害のない無償のものであるはずです。
そのような優しさを大切にすることで、自分にも本当の優しさが返ってくるでしょう。
本当の優しさを大切にして人生を生きていきましょう。