逆にその前置きがないことでドラマをみると楽しいということもありますが、内容を理解するまでになんとなく時間がかかってしまうでしょう。
そう、「冒頭」というのは理解を深めるためにも、これから話し合う内容をスムーズに進めるためにも必要なことなんです。
冒頭の使い方と例文
冒頭は「物のはじまり」に対して使うことができます。
普段、テレビのニュースなどでも「冒頭でお伝えした~~」などと使われることもあります。
また、ビジネスシーンでも会議などで「冒頭でお伝えした◯◯についてですが、」というように使うことも多いでしょう。
終始を冒頭に
物事には、始まりがあれば終わりがあるものです。
これは自然の摂理ですよね。
この文章はそんなことを伝えているんです。
終始とは、「はじめから終わりまで、そして態度などを最後まで貫き通す様子」という意味があります。
その意味を踏まると、この文章は「最初にとった態度を最後まで貫き通す」という意味合いになります。
人によってはコロコロと態度を変えるような人がいますが、そのような人はどこか信用ならないですよね。
それを避けるためのアドバイスとも取れる文章になります。
本文冒頭
この文章は、これまでにお伝えしてきたものを思い出していただければ、意味を理解できるかと思います。
この文章は「本文の冒頭」、「本文の最初の部分や出だし」のことを示しています。
「昔々、あるところにおじいさんとおばあさんがいました」というのであれば、その文章の冒頭部分はまさにその文章に当たるわけです。
それも導入部分ではなく、”本文”の出だし部分を指摘しているという点で間違えないようにしたいですね。
冒頭に引用した
この話し手さんが書いた文章では、なにか文章の最初の部分で「引用文」を使ったのでしょう。
引用文とは、他の文章に記載されている文章を転載することをいいます。
「最初の部分に引用したもの」という意味になります。
きっとこの前後では、何かを裏付けるためだったり、その証拠としてこの引用を用いたことまでも記されているはずです。
冒頭に述べた
何かを発表しているとき、なにかを伝えるための文章を作成しているとき、相手にいちばんに伝えたいことを文章の最初の部分である冒頭に盛り込むことが多いのではありませんか?
冒頭部分に重要な要素を盛り込んでおくことによって、聞き手や読み手の心をつかむことが出来るからです。
この文章は「文章の(この発表の)最初のほうでお伝えしました○○」という意味合いになります。
このように冒頭で伝えたいことのまとめ文を伝えておくことによって、相手の理解を深めるだけではなく、繰り返し伝えることになるので相手の耳に届きやすくなります。
冒頭に出てくる
映画を見たり、ドラマを見たり、はたまた小説を読んでいるとしましょう。
その映画や小説などの冒頭部分(最初の部分)に何かちょっと不思議なものがでてきたりすると、それを話題にして会話をしたりしませんか?
悪の帝王が最初の部分でニヤリと笑っているようなシーンが流れたら、それが気になってしまうのではないでしょうか?
まさにそのようなことをあらわしているのがこの文章になります。
映画の冒頭部分
映画には”導入部分”というものがあるはずです。
急に物語が始まるというよりは、「私はアンナ。アメリカに暮らしているさえないOL。」なんていう何かしらの説明言葉だとか、説明されているような映像が流れているはずです。
その導入部分を見ることによって、「この映画はこんなことを私たちに伝えたいのか」というのを感じ取ることが出来るんですよね。