私たちは日常的に様々な出来事に流れてしまい、なかなか自分のことを見つめなおしたりするような機会が乏しくなっています。
他人のことは目に入ったとしても自分のことは目に入りにくくなりますので、当然自分の行いが盲目的になってしまうということがあります。
だからこそ、時には自分を見つめなおす必要性があるということで、この言葉が用いられるようになっているのです。
つまり、脚下照顧という言葉は照顧脚下という言葉の類語であるということを理解しておきましょう。
看脚下
足下をみなさいという言葉の意味を想像したときに、次に連想される言葉の一つとして「看脚下」という言葉が挙げられます。
看脚下という言葉はどのような意味なのかといいいますと、意味合いとしては「足下を見よ」という意味合いで解釈することができます。
難しい漢字なのでなかなか日常生活の中で用いられたりすることが少ない言葉ではありますが、意味はそこまで難しくなく、脚下照顧と同じ意味合いで用いられます。
一般的に脚下照顧という言葉と照顧脚下、そして看脚下はすべて同じ意味合いで用いられ、類語として扱われています。
なので、同じ意味合いで用いることができるということを覚えておきましょう。
ちなみに、「己の立脚するところを見失うな」「常に自戒せよ」というような意味合いでも用いられることがあるので、複数の意味があるということも覚えてください。
2.転じて、履物をそろえましょうと標準的に使われている
脚下照顧という言葉に関連している言葉を考えた時に「転じて、履物をそろえましょう」という言葉が挙げられます。
これはどういうことかと言いますと、先ほども伝えた通り脚下照顧という言葉に関しては自分の足下を見つめなさいという意味合いで用いられています。
自分の足下を見つめるという言葉を考えた時に、一般的には自分の行いなどを振り返りなさいという意味で解釈することができます。
しかしながら別の言葉の意味合いとして、転じて自分の履物をそろえましょうという意味でも用いられることがあります。
例えば、マナーや作法の一つとして、自分の靴を脱いだ時には自分の靴をそろえるということが考えられますよね。
脱いだ靴がぐちゃぐちゃになっていたり、向きがそろっていなかったりするとどうしても見栄えが悪くなってしまいますし、マナー違反だととらえられるようになります。
そこで、自分の足下を見つめなさいという意味が転じて、履物をそろえるという意味で脚下照顧は使われる場合があります。
自分の行いを振り返るという基本的な言葉の意味から転じて、別の意味合いでも用いられるということをこの機会に理解しておきましょう。
3.連想される言葉
ここまでは脚下照顧という言葉の類語や関連している言葉などについてご紹介していきましたが、ここからは連想される言葉についてご紹介していきます。
これまでご紹介してきた類語はあくまで一部分にしかすぎず、脚下照顧という言葉の類語はまだまだ多く存在しています。
類語を理解すれば、どのような場面でどのような言葉を使うべきなのかという判断がつくようになりますし、言葉のボキャブラリーも増えるようになります。
表現にも幅を持たせることができるようになり、語彙力を上げることができるようになるはずです。
語彙力が上がれば、言葉のセンスなどにも紐づいてくるようになりますので、この機会に様々な表現をできるように類語をいくつか把握しておきましょう。
戒心する
まずはじめにご紹介する脚下照顧の関連性のある言葉として「戒心する」という言葉が挙げられます。
なぜ戒心するという言葉と脚下照顧という言葉が関連性のある言葉にあるのかというと、まずはそれぞれの意味合いを考える必要性があります。
まず、脚下照顧という言葉は先ほどもお伝えした通り「自分の足下をよくよく見よ」という意味を持っている言葉です。
また、「他に対して理屈を言う前に自分の足元をよく見ろ」という意味も持ち合わせている言葉です。
つまり、脚下照顧とは人のことを言う前にまずは自分自身を顧みることを意味している言葉なのです。
そして、戒心するという言葉の意味を考えてみると「油断しないこと、用心を怠らないこと」を意味している言葉です。
一見すると因果関係がないように感じるかもしれませんが、根本的な意味を考えてみると通づるところが存在する言葉同士だといえます。
例えば、脚下照顧の意味を考えてみると、自分もそうならないように気を付ける必要性がある、常に油断をしないようにするという根本的な意味が見え隠れしていますよね。
なので、結果的に脚下照顧という言葉と戒心するという言葉はある程度連想される言葉であり、同じような意味を持っている言葉であると考えることができます。
また、同じ読み方であり、別の漢字を用いられている「改心する」という言葉ともかなり似た意味を持っているといえます。
改心するという言葉はその漢字の通り、「今までの行いを反省し心を改めること」という意味を持っています。
どちらかといえば、改心するという言葉のほうがより脚下照顧の意味合いとしては近い意味を持っているといえます。
どちらの言葉も同じ読み方なので、区別が難しいですが、関連性のある言葉として覚えておくようにしてください。