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「実情」とはどういう意味?「実状」...(続き5)

あくまで実情という言葉と実状という言葉の意味の違いを理解しておけばさほど難しくない言葉になりますので、意味自体は似ているという認識を持っておいてください。

では、具体的に両者の言葉にはどのような違いが存在しているのかということについて詳しくご紹介していきます。

違う部分は”じょう”の部分

実情という言葉と実状という言葉はかなり似ている言葉であるということをご紹介していきました。

しかし、この二つの言葉には決定的な違いが存在しています。

ではこの二つの言葉はどのような違いがあるのかと言いますと、漢字に着目して考えていただくと非常にわかりやすいと思います。

どちらも読み方は同じですが用いられている漢字が違います。

情と状という漢字がそれぞれ用いられており、これらの漢字があらわしている意味は若干の違いが存在しています。

どちらの漢字もそこまで難しい漢字ではなく、日常的に用いたりすることの多い漢字なので、この部分に着目するとある程度違いを想像することが容易だと思います。

では、それぞれの漢字があらわしている細かい意味の違いをそれぞれ解説していきます。

実情:精神面や心に焦点を当てたもの

まずは実情という言葉に使われている情の漢字に着目して意味合いをご紹介していきます。

実情という漢字は実は精神面や心に焦点を当てたものとして扱われています。

実情の漢字に使われている情という文字は感情の情でも使用されている漢字です。

なので、目に見えない精神面であったり、心に焦点をあてて、意味をあらわしているような言葉であると解釈をする必要性があります。

つまり、「実際の事情、現実の状態、真実のこもった心、まごころ」というもともとの意味は目に見えない内面に対して掛けられている言葉になるということです。

例えば何かしらの事情があったりするときには自分の気持ちが関与しているようなことなどもとても多いと思います。

現実の状態に関しても、目に見えるものだけではなく、身に見えない自分の気持ちや精神面の状態を表すことができますよね。

なので、結果的には実情という言葉は内面に向けられた言葉であるということを覚えておくようにしてください。

これが実状という言葉との決定的な違いになります。

実状:現実の状態に焦点を当てたもの

次に実状という言葉に使用されている状という漢字に着目しながら意味合いをご紹介していきます。

実状という漢字に使用されている状という文字は状態という言葉に使用されている漢字です。

なので、物事の状態に対して掛けられている言葉であり、現実の状態に焦点を当てられているということになります。

例えば実状には「物事の本当のありさま、実際の状況」という意味がありますが、これらはすべて現実的に起こりえている物事の状態などに対して掛けられています。

なので、先ほどご紹介した実情という言葉と比較して考えてみると全く違いことに対して掛けられている言葉であるということがお分かりいただけるはずです。

同じような読み方で同じような漢字が用いられているような言葉でもありますが、その言葉に掛けられている言葉は全く違います。

なので文章表現の中で漢字を間違えてしまうと全く違う意味合いに捉えられたりしてしまう危険性があります。

だからこそ誰が早い段階でこの二つの言葉の違いをはっきりと理解しておく必要性があるので注意してください。

微妙なニュアンスの使い分け

実情と実状の違いついて簡単にご紹介していきました。

先ほどもお伝えした通り二つの言葉は同じような読み方になりますので、なかなか現実的な使い分けが難しい言葉でもあります。

特に会話の中においては同じ読み方になりますので、使い分けが曖昧になってしまったりする特徴を持っています。

微妙なニュアンスの使い分けにはなりますが、文章表現になるとはっきりとその違いが浮き出るようになります。

しかしながら漢字に着目して考えてみるとそれほど難しい使い分けが求められるような言葉ではありません。

漢字とセットで意味合いの違いなどについても覚えることによってしっかりと記憶に刻むことができるようになります。

また、覚えておけば様々な場面で使用することができる利便性の高い言葉にもなりますので、しっかりと覚えておきましょう。

️実情の意味と実状との違いを理解しておこう

今回は実情という言葉をテーマにして、実情という漢字の意味や使い方、似ている言葉である実状という言葉との違いについてご紹介していきました。

なかなか日常的に用いたりすることが少ない言葉でもありますので、意味や使い方などが曖昧になってしまう言葉だと思います。