もちろん紹介する側の信用もお店には問われますので、もしもお店に行けそうなチャンスを掴んだのなら、紹介者にくれぐれも失礼がないように振舞わなければなりません。
また、「一見さんお断り」のお店がそれなりに有名なお店だった場合には、自ら「あそこの店の常連だ」と言って回る人がいるかもしれません。
ただし自分で言いふらす人ほど実際には入店したことがない可能性もありますので、ダメ元でまずは頼んでみましょう。
行きたい店に出入りしている知人はいないか
自分が生きたいお店に、出入りしている知人はいないか確かめて回ることも大切です。
自分にとったら「まさかこの人が常連客とは!」とかなり意外な人物でも、実はそのお店の常連客かもしれません。
どの人が通っているのかは分かりませんので、自分で適当な判断はせずに、まずはすべての知人に尋ね回りましょう。
もしも自分の知人が誰もそのお店へ行ったことがないのなら、「もしもあなたの知り合いに常連客がいたら、自分が行きたがっていることをぜひ伝えてほしい」と熱心にお願いしておきましょう。
人間関係はどこで繋がっているかわかりませんので、すべての人に伝言をお願いしておけば、思わぬところで入店のチャンスが巡ってくるかもしれません。
2.次回は使わせてくださいと伝える
「一見さんお断り」のお店は、行ってみればすぐにそこが「一見さんお断り」かどうかが分かります。
予約もなく、紹介者もいなければ簡単に店内へ入ることはできませんので、ほとんどの人が入口で店員に追い返されてしまいます。
その時に、店員に向かって「次回は使わせてください」と伝えると、こちらの印象が店員には少なからず残ります。
店員に伝える際に、「私は〇〇と申します。次回はぜひともこちらのお店を使わせてください。どうぞよろしくお願いします。」など、丁寧にお願いをすれば、もしかしたら次回来店した際にはお店への入店を許してもらえるかもしれません。
「一見さんお断りのわりには随分と基準が甘いんだな」と思うかもしれませんが、「一見さんお断り」をしているお店は、お客の人間性をしっかりと見ているところが多いです。
お客のお店に対する態度や接し方などでも入店してもいいかを判断することがあるため、例え紹介者がいなくても丁寧に頼み込むことで、お店によっては特別に入店を許可してくれるかもしれません。
ダメ元でこのように伝えてみるという手もありますので、ぜひ使ってみましょう。
一度は帰る
紹介者がいないため入店を断られたら、きちんと一度は大人しく帰りましょう。
帰り際には次はぜひ入店させてほしいことを忘れずに伝えますが、その場で熱意だけは伝えて引き際は潔く帰りましょう。
もしも粘れば行けると思っているのなら、それは浅はかな考えです。
そもそも、ちょっと強引にお願いした程度で入店を許可してくれるお店であれば、「一見さんお断り」などというやり方は最初からしていません。
どんなにごねたりすごんだり、クレームを付けたりする客でも関係なく、きっぱりと「一見さんお断り」の意志を突き付けてきます。
そこで無駄にごねればもっと入店のチャンスはなくなってしまいますので、こちらの熱意は伝えておき、その後はさっさと帰りましょう。
熱意とは裏腹のその潔さが、反対に店員の心に残ることもあります。
まずはお店のルールに従いましょう。
何度も通う
誰の紹介も受けずに「一見さんお断り」のお店に入ろうと思ったら、一度ではなく何度も通ってお願いし続けましょう。
それこそ向こうが呆れて入店を許可してくれるまでは、毎日でも毎週でも通っては店先で頭を下げて丁寧にお願いをしましょう。
人が自分の誠意や熱意を伝える時には、あれこれと言葉を並べるよりも行動で示す方がよほど効果的です。
水族館が好きだという人が水族館の良さをペラペラと語るよりも、何も言わずに毎週末水族館に通っている人の方が、よほど水族館好きに思えることでしょう。
それと同じように、お店に入店したいのなら、熱意を伝える言葉はシンプルにして、あとはひたすらに通って行動で熱意を示します。
とはいえ、通えば必ず入店させてくれるという保証はありません。
また、お店によっては店長と数年来の付き合いにならなければ、特別なお店に招待してもらえないこともあります。
それを考えると、ただお願いして通うのも下手をすれば数年~数十年単位になってしまうでしょう。
それでもどうしても通いたいのなら、万が一の可能性にかけて何度でもお店に通いましょう。
熱意を伝える
「一見さんお断り」のお店に紹介なしで入りたいのなら、ともかく自分の「このお店で飲食したい」という強い気持ちを全身全霊で伝えることが大切です。
熱意を伝えるためには、何度もお店に通うことも必要でしょう。
また、「ぜひこのお店に入りたいんです。」と言葉はシンプルでも、一言ひとことにしっかりと気持ちを込めて伝えます。